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情報・通信(ソフトプロダクト開発(パッケージ商品)) / 情報・通信(インターネットサイト制作・技術支援) / 情報・通信(情報処理サービス)
最終更新日: 2008/10/01
(マークの説明) 正社員
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プロの仕事研究
新たな技術に挑戦し、Microsoftの認定を獲得したパッケージ開発のプロ。
ソフトウェア系−パッケージソフト・ミドルウェア開発
製品開発部/digiterior.members 製品開発マネージャー
若松 実 (31歳) Minoru Wakamatsu
入社8年目 / 東京製図専門学校 CAD設計製図科 出身

プロフィール
2001年にアルバイトとして入社。数ヶ月間の新人研修を経て7月に正社員登用となる。プログラミングから、部分的な設計を任されるようになった3年目の時に、Microsoftロゴプログラム取得プロジェクトを担当。その後、数々のシステム開発を担当し、システムエンジニアとして成長中。

プロローグ
普段何気なく目にしている、Microsoftのロゴマーク。この小さなマークには、開発した技術者の汗と努力が詰まっている。パッケージソフトにこのマークを入れるためには、Microsoft.NETに対応したアプリケーションである、と認定を受けることが必要。それが、Microsoftが行っているロゴプログラムという認定サービスである。テストに合格すれば、Microsoftのロゴの使用が許される。これは自社製品ひいては企業のステイタスであり、対外的に大きなアピールにつながっていくのだ。

ダンクソフトがテストに挑戦した2002年は、世界規模で取得企業を数えても50数社。従業員十数名という小規模企業がゴールドパートナーを取得するということは、極めて希有なケースだった。

入社3年目の若松は自分に課せられた責務にプレッシャーを感じつつも、仕事に励んでいた。プロジェクトの期限は約半年。たった二人でMicrosoftのロゴプログラムにチャレンジしていたのだ。それまでに手掛けたことのない新たな技術を取り入れ、ダンクソフトならではのアプリケーションをつくる。果たして、その結果は―――。

Microsoftロゴプログラム取得への道。 1
プログラミングやテストを手掛けてきた若松が、入社3年目を迎えようとしていた2002年の秋。社長の発案により、Microsoftロゴプログラムを取得するためのプロジェクトが発足した。Microsoft社は、パートナー企業を増やす動きにあった。ロゴプログラムのテストをパスしパートナー企業となれば、サポートや情報共有の面で様々なメリットが受けられる。なによりMicrosoftのロゴの使用が許されるということは、自社製品ひいては企業としてのステイタスであり、対外的なアピールに大きな影響力を発揮するのだ。

少数精鋭で実績を上げてきたダンクソフトとしても、このチャンスは見逃せない。そこで、2003年の春に行われるロゴプログラムのテストに向け、新たなアプリケーションの開発を行うことになった。若松がこのプロジェクトに抜擢されたのは、それまで携わっていた案件がちょうど手を離れたタイミングだったこともある。キャリア的にはまだまだ浅いが、持ち前のバランス感覚と集中力で乗り越えてくれるのではないか。そういう会社側の期待もあって、上司と二人、若松は未知なるチャレンジをすることになった。

先の見えないレースが始まる。 2
抜擢された若松は「えっ? オレですか?」と心底驚いた。また、すぐに「自分で大丈夫なのか? 荷が重すぎるのでは?」と不安にも駆られた。未経験でアルバイトとして入社し、その時期を含めても、若松のキャリアは2年半。「確かに3年目でやる仕事じゃないよなぁ」。上司もそう言ったが、二人は同時に「でも、やってみたい」とも思った。「自分がどこまで通用するのか試してみたい」。それは開発技術者としての血が騒ぐという感覚だった。

まず二人は、Microsoft社からテストの概要や資料を取り寄せる。これを元に、どのようなアプリケーションにするか仕様を決めていく。そして、顧客管理のアプリケーション『どっとMembers』で挑むことに決めた。ダンクソフトが得意としている事業の一つで、顧客情報などを一元管理し、それらの情報に効率的にアクセスするためのシステムだ。しかし、それらの機能を実現するために使用した技術は若松も上司も今までに手掛けたことがなかった。難易度が高く、可能かどうか、また可能だという前提でも時間がどれほどかかるのかはっきり分からない。しかも、メンバーはたった二人。英語で書かれた資料の内容を調べながら、若松は「先の見えないレースが始まった」と感じていた。

いかにモチベーションを上げるか、自分との闘い。 3
盛り込みたい機能も沢山あった。「こんな事も出来たらすごいよね」。二人は半月ほど仕様についての話し合いを重ね、開発作業を進めていった。行き詰まった時は、完成した瞬間の達成感を想像する。最終的に開発したパッケージソフトを利用してくれる、お客様に思いを馳せた。二人だけというのは情報の行き違いがなく、役割分担もシンプルでやりやすかったが、一方でぶつかり合ったら始末が悪い。言い合いにならないよう、若松は心を配った。逆に馴れ合いになるのも良くない。「緊張感が大切」と自分に言い聞かせる。書籍やインターネット、上司の意見を駆使して解決策を模索。季節が秋から冬へと移り変わっても、若松は黙々と開発作業を続けていた。

2002年が終わり、新しい年になった。その頃になると若松は、このプロジェクトがそれまで手掛けてきた案件とまったく異なる性質であることに気づいていた。「テストに合格すれば終わる。そこが、このプロジェクトのゴール。目標がとても明確なんだ」。だからこそ、不安にはなっても「やめたい」とは思わない。「頑張れば終わる」。いつもとは違うモチベーションで自分を奮い立たせ、若松はまた作業に没頭した。

ゴールに向かってラストスパート。 4
社内のテストが行われたのは、春になってからのことである。さすがにこの時ばかりは、何人かスタッフを増員した。手分けして動作テストや修正を行い、なんとか完成。いよいよMicrosoftロゴプログラムへ向けて提出する。合格通知を待つ約2週間、若松はドキドキしながら過ごした。しかし結果は、不合格。落胆する、というよりも「そう簡単にパスするわけないよな」と、若松はさっそく機能の修正に取りかかった。幸いにも指摘されたのは細かい部分での不具合だったため、修正作業自体は難しいものではなかった。

2週間後、2度目のテストに臨む。「もう大丈夫なはず…」。今回は若松にも自信があった。数日後、上司の元へ封書が届く。中身は、合格の通知だった。「あ〜! やったぁ!」。若松はガッツポーズで天を仰いだ。

その年の夏、Microsoft認定ゴールドパートナーを取得した各社が集うカンファレンスへ、ダンクソフトも出展。出席した若松は、今までに味わったことのない達成感と開放感を同時に手にしたのだった。

エピローグ
ダンクソフトの製品パッケージにはMicrosoftのロゴが入り、認定ゴールドパートナー企業として絶大なアピール効果を得た。またMicrosoft社とパートナーシップをとり、サポートや情報面で多大な恩恵を受けている。

現在は『どっとProject』のバージョンアップを手掛けている若松。Microsoft社のスペシャリストからアドバイスを受けながら、新しい手法を取り入れての開発。これにより自社の開発スタイルそのものを変えるという、大掛かりなプロジェクトである。「もっと幅広く、コンサルティングなどにもチャレンジしてみたいです」と若松は常に先を見据えている。
その後のプロジェクトでも今回新たに取り入れた技術を活用。挑戦するやり甲斐と、自分自身のスキルアップを実感している。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
工業高校卒業後、製図の専門学校に進学。5年間リアルな物作りを学んだ。現在の仕事はコンピューターの中で作業をするが、物作りの基本は同じである。その時に経験し習得した、土台から積み上げていくプロセスや論理的に考えるチカラが、今も大いに役立っている。
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