メーカー(重電・産業プラント) / インフラ(建設) / サービス(サービス(その他))
最終更新日: 2008/12/22
(マークの説明)
横浜エンジニアリング株式会社
準備シート
活動履歴
異国の地で何工程にも分けられた納期に応え、巨大プラントを完成に導いた設計のプロ。
技術系−建築・土木技術者
技術部
高橋 雅之
(37歳)
| Masayuki Takahashi
入社9年目 / 東海大学 工学部 建築学科 出身
大学卒業後、大手建設会社にて施工管理を4年ほど経験。「3D-CADを用いた設計がしたい」との想いから転職を決意。2001年10月横浜エンジニアリング入社。各種プラント設計の他、駅などの開発プロジェクトに携わった経験を持つ。プライベートでは1児の父。現在の趣味は家族サービス、野球、ゴルフ。
各種プラントの設計業務に強みを持つ、横浜エンジニアリング。高い技術力を武器として、“設計” に特化するスペシャリスト集団である。プラントとは生産設備のことで、いずれも国内・海外のインフラとなるような大規模プロジェクトとなるのが特徴だ。数億円から数百億円も掛けて建設されるプラントは、エネルギー(石油・天然ガス・電力)、化学(工業製品)、産業(自動車・食品)、環境(大気汚染防止)…などの幅広い分野に役立っているため、国内・海外を問わず需要は多い。
横浜エンジニアリングのお客様となるのは、大手建設会社やゼネコン各社。お客様の構想や要望に応えて、最適なプロセス・機器・制御システム・構造物などを設計するのが、横浜エンジニアリングの仕事である。そして、今回もまた、巨大プラントの設計依頼がやってきた。海外の案件を手がけることは、特別めずらしいことではない。しかし、今回の場合は少し状況が異なった。中国・上海で設計業務を行ない中国・南京の広大な地にプラントを建設するというのだ。この難易度の高いプロジェクトが舞い込んできたのは、2003年4月のことである。
以前から海外勤務を希望していた高橋。初めての海外勤務がスタートした。
「高橋くん、数週間後に中国・上海に渡ってくれないか――?」。
2003年4月、高橋のもとにチャンスが訪れた。中国・上海にはすでに1名の先輩社員が渡っている。そのプロジェクトが予想以上に難航しているということで、応援メンバーが招集されることになったのだ。設計士として必要なスキルを身につけ、以前より海外勤務を希望していた高橋に白羽の矢が立ったのである。高橋の答えは、もちろんイエス。約束の日、高橋は中国へと旅立った。
上海で待っていたのは、良質な生活。1名で住むには広すぎる部屋。ベッドルーム、シャワールーム、バスルーム…。物価の違いにより、豪華な食事を楽しむことができる余裕もあった。先輩や協力会社の日本人のサポートもあり、海外での生活にはすぐ慣れることができた。しかし、仕事となると話は別である。言葉の違いに悩まされることも多く、やり取りは思っていた以上に難しかった。高橋の役目は、中国人スタッフの描いた図面のチェックをすること。彼らから渡された図面を見たとき、高橋は早くも壁にぶち当たる…。
国によって設計基準が異なるため、数々の疑問が浮き上がってきた。
「この図面を見て建設現場の人間は理解できるのか?」。
「この設計箇所はこれで基準を満たせているのか?」。
「どのレベルの図面があがってくればOKを出して良いのか?」。
お客様からの情報通りにデザインされているか、安全性に問題はないか、実際に建設を担当するスタッフに理解できるか、幅広い観点から考える。しかし、日本と中国では設計基準が異なるため、なかなか答えを導き出すことができなかった。また、設計の“質”がどの程度重視されるのかも、高橋には検討がつかなかったのだ。その上、スタッフの話す中国語も充分には分からない。
今回の大規模プロジェクトは複数のプラント設計が同時進行していた。長さ1km以上に及ぶ中国・南京の広大な敷地には、何十個ものプラントが建設される予定だったのだ。現地にいる日本人のプロジェクトメンバーと情報を共有。高橋より先に来ているメンバーの仕事を観察し、少しずつコツを掴んでいった。すると、設計図面の質はそこまで重視されないということが分かった。納期に遅れては、どんなに質の良い設計図面も意味を持たない。高橋はスピードを重視して、設計図面のチェックを行なうように心がけた。
プロジェクトの進捗が遅れている。高橋の出張期間が延長されることに…。
「プロジェクトの進捗が遅れている。出張期間を延長して欲しい」。
お客様である建設会社から高橋に出張期間延長の依頼があった。もともと半年の予定だったが、終わる目処がつかなかったのだ。お客様の要望をもとに中国人スタッフが設計。それを高橋が確認して、建設現場のスタッフのもとへ渡るというのが、仕事の流れである。もちろん納期に遅れる訳にはいかない。しかしながら、中国人スタッフたちが高橋への提出に遅れることは、しばしばあった。これこそが、進捗の遅れの原因である。残業をしなくても、進捗の遅れを取り戻すことができないかと、高橋は頭を悩ませた。
高橋は英語や漢字による筆談を交えて、コミュニケーションを密にとり、信頼されるように努めた。高橋との約束事を守らなければならないと思ってもらえなければ、納期通りに設計図面を完成させることは不可能に近い。まずは高橋自身が心を開き、どんなに小さいことにも感謝の気持ちを示した。すると、少しずつ設計業務を行なうスタッフに変化が見られ、効率アップにつながったのだ。
ついに、巨大プラントの設計業務も大詰め。果たして…?
コミュニケーションを密にとること以外に、気をつけた点がもう1つある。それは、個々の能力を最大限に活かせる仕事を任せること。高橋に図面を提出するスタッフは数名いたが、その中でもスキルの違いが見られた。丁寧な仕事をするスタッフには少し難易度の高い仕事を任せ、スキルが充分ではないスタッフには、提出期限を少し早めに設定して手直しをする時間の余裕を設けたのだ。結果として、進捗の遅れを少しずつ取り戻すことができた。いくつかの工程に分けて、その都度、設計図面を納品。そして…。
高橋が中国に渡って10ヶ月が経過した頃、2000枚を超える設計図面を納品。プロジェクトは終盤に差し掛かり、納期通りの完成は間違いないと確信した。中国での勤務が最後の日、同じプロジェクトチームのメンバーに挨拶をして、その日は休みだった中国人スタッフのまとめ役である周(ゾウ)さんに手紙を書いた。『謝謝、我回日本(ありがとう、私は日本に帰ります)。――ガオチャオより』。ガオチャオとは、中国での高橋の呼び名である。中国・上海から電車で3時間。中国・南京にある巨大プラントの建設着工を見て、2004年2月、高橋雅之の初めての海外勤務は幕を閉じた。
中国・南京のプラント建設着工から数年が経過した今も、共に働いていたプロジェクトチームのメンバーとは、日本でも定期的に飲み会を開催。第二の青春時代を思い出しては、ビールを片手に盛り上がる。大規模プラントの設計業務を通じて、スキルや調整能力だけではなく、チームメンバーとの信頼関係もまた、築かれたようだ。
その飲み会の席で、高橋は当時共に働いたメンバーの1人から、完成したプラントを実際に視察してきたという知らせを聞いた。中国・南京に建設された巨大プラントは、本日も異常なし。中国の人々の何気ない日常を支えている。
中国・南京の大規模プラントの施工が本格始動!―――――――【2004年2月時点/撮影:高橋】
アルバイト代を稼いでは、旅行につぎ込む生活を送っていた。ハワイ、モルディブ、プーケット、フランス、スペイン、スイス、アメリカ…。世界各国を旅して色々な価値観に触れてきたことで、海外勤務には比較的すぐに慣れることができた。また、学生時代に培った英語力は、建築系の文献を読む際にも役立っている。
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準備シート
活動履歴
横浜エンジニアリング株式会社
【理系】
1位
/
株式会社グリーンハウス
2位
/
日本フイツシヤ株式会社
3位
/
株式会社ラーニングネットワークス
4位
/
ピルボックスジャパン株式会社
5位
/
ジョンソン株式会社
【文系】
1位
/
株式会社堀場アドバンスドテクノ
2位
/
株式会社スクウェア
3位
/
株式会社高尾製作所
4位
/
株式会社エルクコーポレーション
5位
/
株式会社スターホテル
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