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流通・小売(専門店(カメラ・OA機器・電気製品)) / メーカー(コンピュータ・通信機器・ゲーム機器) / サービス(環境・リサイクル関連)
最終更新日: 2008/11/25
(マークの説明) 正社員 理文不問
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プロの仕事研究
年代を超えたコミュニケーションを学び、タイアップイベントを成功させた販売のプロ。
営業・販売系−販売スタッフ・サービス
エンターテイメントデジタルモール フロア長
高橋 宏実 (26歳) Hiromi Takahashi
入社5年目 / 四日市大学 出身

プロフィール
入社のきっかけは、「自分のやりたいことは、どんどん挑戦する。ダメならまたやり直してみればいい」というグッドウィルの社風に魅力を感じたから。入社4年目を迎える現在は、フロア長として接客・販売から売り場作成、スタッフ全員のシフト管理、育成までを担当。トライ&エラーを繰り返しながら、幅広く活躍している。

プロローグ
老若男女でにぎわい、さまざまな文化が混在する名古屋の大須。ここに本店をかまえているのが、超パソコン専門店グッドウィルだ。にぎやかな看板のかかった店舗に入り、ケータイやオーディオ関連商品の並ぶフロアを抜け、階段をのぼる。パソコンがずらっとディスプレイされる2Aフロア。その責任者が高橋だ。超パソコン専門店という社名の通り、パソコンや関連商品の販売が高橋のメインの仕事である。

ただ、専門知識があればいいワケではない。向き合うのはパソコンではなく、お客さまである。幅広い年齢層や目的、価値観を持つお客さまに、楽しく買い物できる空間を提供するのがミッションだ。そのためグッドウィルでは、いかに周囲とコミュニケーションを図っていくかを重視している。周りのスタッフを巻き込み、仕事を進める。そんな力が若手のうちから養われる環境で、高橋もコミュニケーションの壁にぶつかり、乗り越えた経験がある。

入社1年目にしての大抜擢。 1
ちょうど入社して1年がすぎようとした頃、高橋に大きなチャンスが舞い込んできた。

――「メーカー協賛イベント」の企画メンバーをやってみないか?

そう、店長から声をかけられたのだ。メーカー協賛イベントとは、大手パソコンメーカーとタイアップし、約2週間は店中が商品や販促物で、メーカー一色になるビッグイベント。期間中はパソコンなどの商品だけでなく、修理やサポートといったサービスもあわせて展開する。売上アップや集客、リピーターの獲得につながるため、会社としても大きな意味のあるものだ。これまで店舗をあげてのイベントに関わったことはあったが、まさか自分が中心メンバーとは。他のメンバーを聞くと、メーカーの担当者に自社の商品部のバイヤー、そしてサポートスタッフとして先輩の名前があがった。どの面々を見ても、自分よりはるかに経験や実績を持っている人ばかり。売り場づくりのセンスのよさには定評のあった高橋だが、新人の自分に何か出来ることはあるのだろうか…、そんな不安を抱えながらも、チャレンジすることを決意した。

ミッションは新人の視点から、メーカー協賛イベントを盛り上げること。 2
店長に話をもらったときは、何も考えられなかった高橋だったが、すぐに「やってみたい!」という意欲がわいていた。「絶対にイベントを成功させよう!」そう意気込んで、初めての企画ミーティングに参加した高橋。ところが実際は、ミーティング中ひと言も発言することができなかったのだ。「自分よりも経験や実績のある他のメンバーに、新人の自分が意見していいんだろうか?」入社して1年も経たない高橋は、自分の意見に自信が持てないでいた。

店長が企画メンバーに若い自分を抜擢した背景には、今回のメーカー協賛イベントに高橋が発信する新しい意見が必要だという考えがあった。そして、これまで経験したことのないイベント企画に挑戦することで、高橋自身に仕事に対する自信をつけて欲しいという店長の思いもあったのだ。それにもかかわらず、お客さまに喜んでいただけるようなアイデアが浮かんでも、ひとり黙々と作業を続ける。そんな日々が高橋には続いた。

立ちはだかる「コミュニケーション」の壁。 3
このままではいけない…。そう感じていた高橋だが、やはり遠慮からか胸を張って意見をぶつける勇気が持てなかった。どうしたらこの状況を解決できるのか…。モヤモヤした状況から助け出してくれたのは、一緒に売り場で働いている先輩や仲間だった。

――期間中に商品を購入したお客さまに、後日5%オフで商品が買えるクーポンを渡そうと思うんです。
――へぇ〜、このクーポン、もっとピンクが鮮やかな方がいいね!

――売り場の商品をお客さまに触ってもらえるように、デモ機を変えたらどうかと提案したいんですけど…。
――じゃあ、協賛メーカーさんに依頼して用意してもらえばいいんじゃないかな。

身近な存在である売り場の先輩や同期、本部の上司に相談し、アドバイスや助言をもらうことで高橋は、お客さまを楽しませる企画やアイデアに自信をつけていった。自分のアイデアを具体的なカタチにすることで、企画メンバーが集まるミーティングでも数を重ねるごとに、積極的に発言することができるようになっていたのだ。

誰に対しても伝えたいことを伝え、理解してもらうことの大切さ。 4
企画段階を終え、いよいよイベント本番。売り場では高橋が、スタッフたちに指示を出す姿があった。売上目標や店内のレイアウトなど、企画ミーティングでの決定事項を伝達する役割を担っていたのだ。普段は仕事を教わっている先輩やフロア長に、一番下の自分が指示を出す。20代から30代が中心のスタッフ構成とはいえ、なかには自分の父親ほど歳が離れている先輩もいる。

もちろん、気後れすることはあった。だが、とにかく伝え方を考えた。とくに売上目標に関しては、日々の目標に落とし込み、何を何台売ったらいいのか具体的に伝えるように心がけた。全員に現状を知ってもらうことで、みんなが明確なイメージを抱くことができ、団結してイベント期間を乗り切った。

店舗でお客さまからの反響は肌で感じていたが、イベントの成果を数字として見ることができたとき、ようやく高橋はホッと胸をなでおろすことができた。メーカー協賛イベントを通して、上司や先輩、仲間など世代や関係性を超えて、自分の伝えたいことをしっかり伝え、理解してもらうことが、仕事をする上で何よりも重要だということを学んだのだった。

エピローグ
年代を超えたコミュニケーションの大切さは、接客にも通じると高橋は考えている。

ご来店される多くのお客さまそれぞれの立場にたち、どんな要望を持っているのかを分かろうとすること。そしてご要望に沿ったカタチで、商品をお勧めしたり、ディスプレイや販促物、サービスに反映させることが様々なシーンで重要になるからだ。

また、現場で活躍するスタッフとのコミュニケーションの取り方に置いても、フロア長として活躍する今、イベントから学んだコミュニケーションスキルは役に立っている。
入社3年目にはフロア長、5年目には店長、10年目には教育を担当するという明確な目標に向かい、ステップアップに励んでいる。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
大学のゼミで音響関係を学んでいた。学祭やインディーズバンドのイベントで、日程や人員調整、機材の配置などの企画を経験。みんなでイベントをつくり上げるチームワークが、今の仕事につながっている。「ただ、学生時代は同年代ばかりでしたが、社会に出るといろんな世代や価値観を持った人がいますからね」と高橋は笑う。
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