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“やる気”があれば専門性は問わない。とにかくまずは、やってみよう。
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「皆さんに望むのは“やる気”のみ。共に会社を育てていきましょう!」。
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株式会社システム・コミュニケート
代表取締役
黒田 憲之
(55歳)
Noriyuki Kuroda
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▼1976年、慶應義塾大学(商学部)卒業後、AIU保険会社に入社。▼損害サービス、営業企画関連部署などで25年間勤務。▼2001年より4年間、JTBとAIGの合弁会社・ジェイアイ傷害火災保険に勤務。▼2005年2月、システム・コミュニケートに入社後、9月より前社長の跡を継いで会社の指揮を執ることに。▼他業界で培ってきた経験を武器に、経営の効率化、より働き易い環境の創造に尽力中。
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システム・コミュニケートの代表取締役・黒田氏は、30年近く保険業界で活躍してきたという異色の経歴の持ち主。父である前社長の跡を継ぎ、2005年9月より会社の指揮を執っている同氏は、今後システム・コミュニケートをどのように発展させていこうと考えているのか? その心の内を聞いた。
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「イヤだから、辛いから辞める」という発想はなかった
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最初に、保険会社時代のお話からお聞かせ下さい。
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入社当時は、経理部門を希望していたのですが、配属されたのは保険金請求の審査を行う「損害サービス」という部署でした。今では普通になっていますが、当時、国内損保で社員が直接査定サービス全般を行っている会社は他になく、大変忙しかったのを覚えています。最初は辛くて何度も「辞めたい」と思っていました。特に日曜の夜が一番イヤでしたね(笑)。それでも続けた。「なぜか?」と言われたら返答に困るのですが、「イヤだから、辛いから辞める」という発想がなかったのかもしれませんね。
そして同じ部署で10年間勤め、次に配属されたのが「旅行保険営業推進」という会社の主力商品である海外旅行保険を取り扱う部署でした。そこは営業とはいえ、企画・商品開発といった色合いが濃く、貴重な経験ができました。
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異業種からの転身ですが、抵抗はありませんでしたか?
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抵抗は特になかったですね。学生時代からちょくちょく出入りはしていましたし、全く興味がなかった訳でもありませんから。ただ、ここでは社員の多くが取引先企業に常駐しているので、社員の“顔”が見えないという不便さは少し感じました。
社員にとって、経営者との距離が遠すぎると不安・不満が募るのと同じで、経営者側としても、社員の“顔”が見えないと、どこをどう変えていったらいいのか判断に迷います。年に数回は親睦会や忘年会などで顔を合わせるといっても、お酒を飲んでいて覚えていない、なんてこともありますからね(笑)。
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そんな点に対応するために、何か考えた施策などはありますか?
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やはりビジネスモデル自体を変えるというわけにもいかないので、社員の皆に、より“帰属意識”を持ってもらえるような会社にする必要があると思います。業務フローの見直しをはじめ、資格取得者に対する報奨金のアップ、MBO(目標管理制度)を中心とした評価制度などを本年度から開始しました。会社目標を達成するために自ら何を為すべきかを考え、個々の目標を立てる。それに基づいて半期に一度面談を行って今後のキャリアアップなどについて話し合っていきたいと思います。
こういうことも前にいた保険会社では、10年以上前からやっていたことです。これからも私のこれまでの経験やノウハウを活かせるところはどんどん活かしていきたいですね。
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社員の皆さんの反応はどうでしょう?
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やはりすぐに何かが変わるということはありませんね(笑)。何と言っても30年以上かけて築いてきた社風・風土というものがありますから。少しずつ“帰属意識”が芽生え、浸透していけばいいと思っていますし、「環境」は時間をかけて変えていくしかないでしょう。
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一人ひとりが“認められる” “必要とされる”技術者に
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では、競合他社と比較した時の御社の強み・差別化ポイントはどこですか?
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今は業界全体が「技術者不足」の状態ですから、無理に差別化する必要がないと思います。そこはあまり重要視していませんね。それよりも先決なのは、「仕事の請け方」を変えていくことだと思います。今は「人手が足りないプロジェクトに、それぞれ散り散りになってアサインされていく」といったケースが多いのですが、これからは「大きなプロジェクトに当社の社員がまとめてアサインされる」といったかたちを目指していきたいですね。それは営業力にかかってくるところも大きいのかもしれませんが、社員一人ひとりが“お客様に認められる技術者” “必要とされる技術者”になることが必要だと思います。
それを鼓舞するために資格取得や社員紹介等の報奨金の額もアップしましたし、学歴で初任給に大きな開きがあるのはおかしいとも思ったので、安く設定されていた初任給は、ベースアップもしました。スタートラインは極力格差を少なくして、入社後の“頑張り”を評価したいです。
これからも業界の技術動向は刻々と変化し、企業にはより明確なビジネス戦略が求められると思います。どんな技術が必要で、どんな技術者が求められているのか、それを適切に判断し、社員教育にも力を入れていきたいですね。
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ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
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私から皆さんに望むのは、“やる気”のみです。とりあえずやる気さえあれば、専門性はほとんど問いません。当社は新人研修にも力を入れているので、初心者・未経験者でも何の心配も要りません。ITに全く関係のない専門学校を卒業して当社に入社し、今では現場で主力として活躍している社員もたくさんいますから。
あとは、やはり5年くらいは「向き・不向き」に関係なく頑張れる学生さんに来て欲しいですね。よく「3年は…」という話は聞きますが、私は5年はやって欲しいと思います。やろうと思えば案外簡単に3年はやれるんです。4年目、5年目になると、それまでの経験で何とか仕事をこなせる、「惰性」が出てきますからね。そんな時に、より高度な最新の技術力を習得し、個人のスキルアップにも繫げてもらいたいと思うのです。5年過ぎて、その上で「やりたいことが他にある。この会社でやることはもうない」と言うのなら、喜んで他の道を選ぶことも応援しますよ。本当は、ずっといてもらいたいですけどね(笑)。
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