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新部署の責任者に、1年目の社員を抜擢してもいいと思っています。
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「20代の若手社員が切磋琢磨できる風土があるから、次代を担うリーダーや経営者候補が生まれてくるのです」。
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株式会社MTG
代表取締役社長
松下 剛
(38歳)
Tsuyoshi Matsushita
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1993年、23歳で起業し、愛知県で中古車販売会社(現関連会社ブレイズ)を設立。1996年、MTGを設立。2004年『キララ事業』、2005年『スパ・フィットネス事業』を立ち上げ、『健康・美容・リラクゼーション』をテーマに幅広い事業を展開。同年に開催された愛知万博では、約92万リットルのミネラルウォーター(キララ)を来場者に提供。ヤマト運輸など異業種とコラボレーション&アライアンスを結び、新たなビジネス展開を模索しつづけている。社会と人々に役立つ製品・サービスを提供するため、仕事に100%の情熱を注ぐ企業家であると同時に、5人の子どもに100%の愛情を注ぎ込む父である一面も持つ。
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23歳で起業した代表取締役の松下氏。『健康・美容・リラクゼーション』をテーマに幅広い事業を展開し、同社を売上高28億円(連結)の企業へと成長させ、上場も視野に入れている。今回は2004年に立ち上げた新規ビジネス『キララ』の事業戦略、今後のビジョン、人材育成の手法、求める人物像について話をうかがった。
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次々に新しいビジネスを展開する原動力は、何になるのでしょうか?
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間違いなく、『人』です。MTGではグループ経営を掲げ、複数のグループを設けることで、20代でもリーダーになれる組織体制にしています。責任者ということは部門の経営者になるということ。ある新部署を立ち上げる際、責任者として入社1年目の社員を抜擢したこともあります。今まで誰も配属されたことのない部署の責任者となるのですから、最初は苦労をするでしょう。しかし、この環境だからこそ、経営者意識の強いリーダーになれるのです。さらに入社1年目の社員が成長することで、新しい責任者が誕生する。だから、MTGはメーカーでもありますが、一番は人づくりの企業なのです。
年功序列の組織であれば40代、50代にならなければ経験できないことも、うちなら20代から経験できる。そういう成長ステージを設けています。当然楽なことばかりではありません。厳しくて当然。まだまだ未完成の会社ですからね。その分、成長を実感しながら夢を追いかけられる、そのチャンスがある会社なのです。努力を惜しまず、変化や革新にワクワクできる社員が多いということです。今後も若手人材とマーケットをつくりだし、新たなビジネスを立ち上げていきます。
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500億円市場に挑戦した、ウォーターサーバー型のビジネスモデル。
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その一つが、新ビジネス『キララ事業』ということなんですね?
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そうです。飲料市場の中で最も高い成長率を示し、2010年には500億円市場になるとも言われるミネラルウォーター市場。その中でも、特に成長しているのがペットボトルではなく、各家庭やオフィスにミネラルウォーターを定期的にお届けするデリバリー事業。重いペットボトルを定期購入するより、『宅水便のキララ』なら宅水もお任せで、ウォーターサーバーからは水もお湯も出るため便利です。契約後のリピート率も高い将来有望なビジネスモデルなのです。
当社は2004年12月に、名古屋からこの事業に参入しました。こだわったのが“12月”という時期と、“中部”というエリアです。飲料水ですので普通に考えれば夏の方が普及させやすい。あえて一番厳しい12月を選んだのが、ここで成功できれば1年を通じて売上が見込めると考えたから。中部にこだわったのも同じ理由で、業界の中で中部は普及が難しい地区といわれていたから。そのため関東の企業は中部を飛ばして大阪に進出し、逆に大阪の企業も中部を飛ばして関東に進出することが多い。「みんなが一番苦手意識を持っている名古屋からスタートしよう」。そこにチャンスが隠れていると考えたのです。読みはあたりました。自社プラントの建築などかなり設備投資がかかりましたが、収益体制を構築しつつあり、毎年140%前後の売上増を見込んでいます。
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『本物の味と質』の追求が、愛知万博公式採用につながった。
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後発ということで、業界大手との差別化も難しかったのでは?
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一言でいえば『本物の味と質』へのこだわりです。1999年から住宅設備機器の開発を手がけ、日本水道協会の認証を取得。『水』のプロフェッショナルとして、洗浄装置や浄化装置を自社開発してきました。その経験からミネラルウォーター事業では、『美味しさ』は当然ながら、『安全・品質』、つまり衛生管理が差別化のためのキーファクターになると考えていました。
だから、名古屋大学医学部の太田美智男教授と、このキララを共同開発したのです。体に必要な13種類のミネラル(厚生労働省追認)をバランスよく配合するミネラルウォーターであると同時に、生産プロセスでは衛生面にも重点を置いて商品開発を進めました。各家庭に設置するウォーターサーバーには特許出願中の『UVクリーンシステム』を組み込み、細菌の繁殖を抑え、安心して利用できるシステムを構築しています。
製造プラントも計画段階から世界最高水準の安全基準『HACCP』取得に合わせ、衛生管理体制・マニュアル整備を進めました。その結果、販売開始と同時に大きな反響をいただき、2005年の愛知万博にも公式採用され、約60万人の来場者の方々に『キララ』をご利用いただきました。当社ではお客様にご納得した上でキララを利用していただけるよう、2週間の無料お試し期間を設け、違約金なくいつでも途中解約できます。それだけ製品に自信があるということ。『本物の味と質』だから、社員も自信を持ってお客様に案内できるのです。
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通販事業、レンタル事業、プロモーション事業と夢は広がる。
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『キララ』ブランドが普及した、その先のビジョンとは?
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まずは中部エリアで量、質ともにNo.1を獲得します。「宅配で水を運ぶサービスがありますよね?」と聞いた時に、「あぁ、キララですね」と10人中8人、9人が答えるぐらいにしたい。そのためにも会員件数10万件が一つの目安。名古屋でビジネスの『金型』をつくり、それを愛知、三重、岐阜、静岡で展開していきます。一度『金型』ができれば、あとは関東、関西に応用するだけですから。まずは地域密着で、中部で地に足をつけてビジネスに取り組みます。
宅水ビジネスの特徴は、安定したリピート率にあります。設備投資にかなりコストがかかりますが、損益分岐点を越えれば、その後は安定した収益が見込める。つまり、ミネラルウォーターの販売だけでも充分に利益を確保できるのです。さらに物流インフラと会員を活用して、新たなビジネスも展開していきます。水を運ぶ物流インフラに乗せて自社製品の通販サービスやレンタルサービスを提供すれば、低コストで新たな収益が見込めます。さらに業務用機器販売事業で提携しているフィットネスクラブ、リゾート施設、温浴施設とコラボして、キララ会員の方は格安で施設を利用できるサービスも考えています。提携先企業にとっても安価でプロモーションでき安定した集客が見込めますし、全員がWin-Winのビジネスモデルです。さらにキララの購入でたまったポイントを提携施設で換金できるなど、新たなビジネスを20代の若手社員とつくっていきたいですね。
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今だから、お金では買えない自信と価値観を手にできる。
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次々に新ビジネスに挑戦する御社で、活躍する人材とは?
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安定よりも成長を求める人、だと思います。例えば、このキララ事業は学生のみなさんが入社する2009年に黒字転換を迎えます。もちろん全社的には黒字経営ですので、ご安心ください。キララ事業単体でも黒字化を見込んでいるということ。その前に入社するか、その後で入社するかでは全然違う。インフラができあがった段階でルートセールスをしていくのは確かに安定しているかもしれません。でも一つひとつ契約を積み上げ、自分たちでインフラを築いていけば、大変だけど成長できてチャンスもある。任される責任の位置づけがまったく違いますからね。
自分たちの手で『黒字転換』を実現できれば、それが自信にもなる。その翌年に入社してくる後輩にとってこの転換期も一つの事実でしかありませんが、みなさんは当事者として体感できるということ。後輩が聞いても、気持ちのよい自慢話になると思います。つまり、お金では買えない価値観と自信を手にできるのです。「だから、今入社したい。一緒に創っていきたい」と考えられる方がMTGにあっていると思います。目先の損得よりも、同じビジョンを描き、一緒に夢や目標を追いかけられる方。そういう人材にはどんどんチャンスを与え、営業部やメンテナンス部、製造部を担う次代のリーダーを20代の若手社員からデビューさせたいですね。
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ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
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仕事というのは、1年や2年ぐらいで身につくものではありません。振り返る余裕もないぐらいに仕事に打ち込んで、1年経ち、2年経ち、3年ぐらい経ってやっと全体が見えてくる。だから、4年目、5年目からの仕事が楽しめる。そういうものだと思います。自分に何が向いているのかなんて、今はわからなくても大丈夫。MTGでは、入社してから本人も気づいていなかった持ち味を発揮して活躍している社員もたくさんいますから。「本当にやってみたい!」という意志があれば、その意志を尊重して他部署への異動も認めています。どの部署も会社にとっては大切な要素を担っていますから。それならば、自分のポテンシャルを一番発揮できる部署で働いてもらいたい。そして、仕事を通して成長していって欲しいと考えています。
先日、キララ事業部でトップセールスになった社員が、「一年前と比べると格段に成長した」と語っていました。本人が自分の成長を実感して、「これもみんなのおかげです」と本気で感謝している。そのスピーチを聞いていて、これがMTGなんだと思いました。23歳の時に我流で立ち上げた会社ですが、2007年には13期目になります。設立当時は私を筆頭に、みんな独身で20代の若いメンバーばかり。それが結婚して、子どもができて、家を建てて、気づいたら社員も100名を超えていて。次は自分と同じ視線で語れるリーダーを、みんなを導き守ってくれる経営者候補を育てていきたい。それが自分の使命であり、役目だと思っています。本気で自分の成長を望み、MTG号という同じ船に乗ってくれる人を、待っています。
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