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大手企業との競合に勝てるのは、「技術の本質」を知っているから。
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「学生の皆さんには、将来を見据えて、自分の理想を追求できる会社を選んでほしいですね」。
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株式会社エルテックス
代表取締役社長
犬飼 邦夫
(59歳)
Kunio Inukai
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1949年愛知生まれ、神奈川育ち。横浜の自動車販売会社で、営業・企画・管理の業務を経験しながら、独学でコンピュータを学び、28歳で転職。システムエンジニア、ITコンサルタントとして活躍した後、1985年に(株)エルテックスを設立。1999年には韓国のベンチャー企業E-Net社との合弁で(株)コマース21を設立、相乗効果を上げ、エルテックスのECサイト構築をトップクラスに。技術も業務もわかる経営者として、社内の製品開発も率いる傍ら、執筆や講演の依頼にも応えている。
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大手企業との競合に勝つほどの実力を持ったシステムインテグレータ、エルテックス。市場価値の高い社員を育成する犬飼社長の経営理念、環境作り、社員への想いとは?
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まずは、理念についてお聞かせください。
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「和と挑戦」が基本理念です。実は十数年前に調査会社を使って社内の意識調査をしたら、“協調性もあるし、社長を尊敬しているし、とてもいい会社”という結果がでました。ただ、調査会社が言うのです。「社長、一つだけ足りないものがあるんですよ。競争心が……」。そりゃ大変だと(笑)。
私自身は競争心旺盛ですから、知識にしても意識にしても人並みでは嫌なんです。だから“競争心が足りない”だなんて考えたこともありませんでした。社員の意識がそうである以上、改善するしかありませんよね。それで活動目標や数値目標を持たせるなど、競争心を高める様々なことに取り組みました。ところが、ギスギスした会社になっちゃったんですよ。随分と会社の雰囲気が悪くなりましたね。性急すぎたのかもしれません。私の中で「和と挑戦」が両立しない会社は続かないという結論に達しました。そういう組織風土を作っていきたいというのが私の想いであり、今では、ただの仲良しクラブから、自らの目標に向かって前進する強さも持った組織に進化しています。
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「挑戦」に代表される提案力や技術力では、大手企業と互角に張り合っていますよね?
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そうですね。社員70名の規模で大手企業と同じ土俵で競っています。通常この規模なら、ほとんどがメーカーや大手システムインテグレータ(SI)の下請けです。しかし、当社には「派遣と下請けはしない」というポリシーがあります。
エンドユーザーと直接ビジネスをしようという挑戦が成功した要因は二つあります。一つは、10年前に外資系大手販売会社の電子カタログや受発注管理システムなどの営業支援システムを受注したこと。数万台のノートPCと普及し始めたばかりのインターネットと最新の技術で実現し、マスコミ各誌で取り上げられました。お客様は会社の規模より実力を評価してくださったのです。その実績により当社の知名度が上がり、直販の営業がしやすくなりました。もう一つは、優位な製品を持つこと。ブロードバンド先進国と言われた韓国のベンチャー企業とタイアップして、インターネットショッピングサイトを構築するパッケージを日本で展開し、この分野では第一人者と評価されています。
もちろん大手とパートナーシップを組んで進めるプロジェクトもありますが、そんなケースでも当社が提案書から参画しています。そのようなジョイントプロジェクトは、当社1社では手に負えないようなビッグプロジェクトが多いですね。でも、大手とコンペ(競合)になることもしばしば。印象に残っているのは、ある外資系企業のネットワークシステム構築プロジェクトです。当社を含めた4社のコンペ。日本の大手SI、外資の超大手メーカー、業界専門のシステム会社が競合でした。米国本社に企画が通ったのは、外資メーカーと当社だけ。その数週間後、当社に決まったとの連絡がありました。その時は思わず担当者に聞いてしまいましたよ。「ポイントは提案内容?金額?」って。しかし、金額ではなく、当社のシステムエンジニアが作成した提案書に書かれたシステムの考え方やセキュリティーなど、内容そのものが評価されてのことなんです。これ、○億円のプロジェクトですよ。
今では、誰が聞いても、えっ!と思われるようなお客様がたくさんいらっしゃいます。
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お客様に提供する「価値」について、真剣に取り組まれた結果ですよね。
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学生の皆さんに分かりやすく説明すると、例えばこんなことがありました。まだコンピュータが高価な時代の話です。ある会社から「倉庫にある商品の在庫数を管理するシステムを作ってほしい」というオファーが入りました。詳細を聞くと、倉庫の商品の数があわないとのこと。総額にして年間1500万円。通常であれば、要望されたシステム(プログラム)をすぐに作るのでしょうけれど、私のスタンスはそうではありません。
要望を受けてから、品切れによる損失など、システムを作って期待できる成果を洗い出したところ、システムを作るとむしろ、費用がかかるわりにメリットがないことが分かったんです。だから、「コンピュータでのシステム化より現場の改善」を提案したんです。商売にはなりませんでしたけど(笑)。
そういう側面で言うと、システムエンジニアは大きく3段階に分けられます。一つは「お客様に言われたことを実現するSE」。もう一つが「何を実現するかをお客様と一緒に考えるSE」。そして「本質を洗い出した上で、何をすべきかを提案できるSE」。後者のSEになれば、お客様からの信頼も上がります。当社のSEがお客様の担当者と、業務のあり方について議論することもあります。お客様の上司の方が現れて、当社のSEの意見に賛同してくださるなんてこともよくあります(笑)。そこまで信頼されているということですし、エルテックスにはそういったSEやコンサルタントになれるだけのプロジェクトや環境があるんです。
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ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
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IT業界に限らず、40代50代まで活躍できるイメージが持てる会社は、極めて少ないと思います。もちろん終身雇用を条件にしているわけではありません。独立する社員や違った目標で転職する社員もいるでしょう。でも「エルテックスの卒業生は優秀だね」と他社のトップに褒められるのも経営者としては嬉しいですね。社員が成長、活躍できる場を提供し、チャンスや必要な教育の機会も与えています。それが経営者の使命だと考えています。
以上、当社についてお話をさせて頂きましたが、いろんな会社を見て、自分の理想を追いかけられる会社を見つけてください。その会社が当社だったら嬉しいです。就職活動、頑張ってください!
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