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最終更新日: 2007/10/01
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株式会社ニレコ
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日本の工業化を支えてきた「自動制御」技術で、世界に挑む。
「ニレコは、意欲のある技術者が、能力を最大限に発揮できる職場」と語る山田社長。十数個の特許を持つエンジニア出身である。
株式会社ニレコ
代表取締役社長
山田 秀丸
(63歳)
Hidemaru Yamada
▼1945年生まれ。福島県出身。芝浦工業大学電気工学科卒業。▼1968年、株式会社ニレコ入社。入社後は技術畑を歩み、ニレコの持つ制御・計測技術を駆使した製品開発に勤しむ。その後、営業部長を歴任後、1996年にフランス子会社の社長に就任。▼1997年に取締役、1999年常務取締役、2001年専務取締役。2004年6月、代表取締役社長に就任。▼学生時代は勉学に励み、兄の設立した会社に設置されていた工作機械から自動制御に興味を持った。趣味はゴルフとテニス。
自動車や電化製品などの原材料となる薄鋼板、紙やフィルムなど印刷物の自動制御において世界レベルの技術を持つニレコ。古くは日本の鉄鋼業の発展を支え、現在は印刷、検査機関連と3つの事業を展開する。その技術力や海外進出を含めた今後のビジョンなどについて、山田社長に話を伺った。
産業用材料の「自動制御」と「検査装置」のパイオニア。
御社の事業と成り立ちについて、まず詳しく話を聞かせてください。
ニレコを一言で説明すると、産業用材料の「自動制御」と「検査装置」のメーカーと言うことができます。製造現場において、薄鋼板、紙やフィルム、金属箔などの材料は帯状の形で用いられているのですが、それらが製造ラインの上を正しく運ばれるようにコントロールする装置を製造しています。
ニレコの歴史を遡ると、戦前、ドイツ企業の日本法人として設立された合資会社にたどり着きます。当時、日本は近代化を進めるにあたり、鉄が必要でした。しかし、溶鉱炉の温度や量を調整する弁の制御装置がなく、輸入に頼っていました。そこで、その製品の開発に取り組み、国産化に成功。当時、日本でも最高レベルの“自動制御”に関する技術がそこにはあったのですよ。
戦後、同社は米軍によって解体されましたが、国家の復興には鉄が必要不可欠でした。こうして再び立ち上げられたのが、ニレコの前身となる日本レギュレーター株式会社。戦前に培われた経験と技術をもとに、溶鉱炉の制御だけでなく、鉄鋼の製造過程全体を制御する装置を製造するようになりました。日本を早く工業化させたいという志を持ち、技術の習得に没頭しました。
やがて高度経済成長とともに、鉄だけでなく、この技術を紙やフィルムの製造過程に応用して、印刷関連の事業が生まれました。やがて、そこに印刷品質検査などのニーズがあることが分かり、第3の事業となる検査機事業が立ち上げられました。ニレコは、鉄・印刷関連・検査機と一見別々の事業を展開しているように見えますが、実は同じところから派生した事業を展開しているわけです。
センサとアクチュエーターが強み。海外と国内の売上比率を50:50へ。
大変、興味深い歴史ですね。今後の御社のビジョンについて聞かせていただけませんか。
まず当社の強みは、“センサ”と“アクチュエーター”です。これは、薄鋼板や紙などの帯状の製品をコントロールする自動制御装置の“目”と“手足”にあたる部分。ステレオ装置でいうと、“アンプ”ではなく、音を採取する“ピック”部分と“スピーカー”。どんなにアンプがよくても、信号を拾う部分と再現する部分が優れていなければダメ。そこにニレコは、世界に誇る技術を持っているんですよ。製造ラインは、驚くほどのスピードで動きますからね。何よりも、優れた“目”と“手足”が必要になるのです。
今後の展開としては、海外マーケットへの進出を考えています。具体的には、売上構成比に占める海外での売上を30%から50%まで上げたいと考えています。これまでにもアメリカ、フランス、上海などにも子会社を立ち上げ、地盤を築いてきたのですが、各地域において、直販体制の確立を課題としています。発展途上国が工業化を図るには、自動制御技術が必要です。だから、今後大きな成長が見込める中国や東南アジアにおいては、チャンスがあると信じています。
また海外進出は、技術者にとっても大きな刺激になるんですよ。たとえば、当社ではフランスや韓国などから技術者を受け入れているのですが、それぞれの国ごとに技術に対する考え方が違っていて、大変勉強になります。また新しい製品でいえば、青果物外観検査装置などの開発にも注力しています。これは西瓜やメロンなどの青果物の外観を検査するもので、農業関連の分野において強いニーズがあることが分かっています。今後、大切に育てていきたい事業ですね。
「ものをつくって、利益を上げる」メーカーでありたい。
ここ数年間で、大きく利益が伸びていますが、その要因は何でしょう?
当社では、売上に対して10%程度の“営業利益”を出すことができるように現在取り組んでいます。なぜ“経常利益(本業を含め、企業の継続的な活動から得られる利益)”ではなく、“営業利益(売上から本業にかかるコストを引いたもの)”を大事な指標としているかというと、ニレコは本業で利益を稼ぎ出したいと考えているからです。つまり、「ものをつくって、利益を上げる」メーカーでありたい。ある意味、当り前のことですが。
日本という国は、常に世界に先駆けたものをつくっていかなければならない。そのためには、新しい技術の開発が必要不可欠です。だから、ニレコでは技術者が新しいことに挑戦できる風土を大切にしています。私自身、かつて技術者で、様々な製品の開発に取り組んできましたからね。特許も数十個取得しています。
高いレベルでの仕事を要求されるからこそ、人は成長できるのだな、と今になって思うことがあります。たとえば、数十年前、日本のある大手印刷会社がイギリスから当時世界最高の印刷機を導入したんですよ。そこで、それに見合った自動制御装置の開発を、私が担当することになった。しかし、いざ取り付けてみると、全く動かなかったんですね。
おかげで、3ヵ月印刷ラインがストップしてしまうという大変な事態に陥ってしまった。しかし、その3ヵ月後に、私は世界最高の印刷機に合う制御装置をつくることに成功したんですね。何事も不可能と思うのではなく、まずは挑戦してみることが大切。状況が厳しければ厳しいほど、大きな成果を出すことができるチャンスだ、と私は思います。
意欲的な技術者が、いきいきと働ける会社。
ご自身、エンジニアであった時には、ニレコのどこによさを感じていましたか。
当時から、ニレコにはどんな苦しい時であっても、開発費を惜しまない社風がありました。現在も売上に対して、常に10%程度の開発費を投入しています。製品化できなかったものも数多くあるのですが、私たちがいつも新しい産業用装置の制御装置や検査機などを送り出せるのは、常に新しい技術の開発に取り組んでいるからです。
ニレコは、失敗が許される会社なのです。もちろん努力した末の失敗ですが。また技術者が必要性を感じているテーマについては、すぐ結果が出ないからといって研究を打ち切ったりしません。成果が出るまで、じっくり取り組むことができるという風土があります。研究したものは、10のテーマのうち8つは製品に採用されています。
また製品のある部分をつくるのではなく、自分が開発に関わっている製品が世の中でどう役立っているかが直接分かること。これも当社の技術者のやりがいになっています。製品が製品だけに、技術者が設置まで責任を持って行ないますから。意欲的な技術者が、己の能力を最大限に試して、楽しんで仕事に打ち込める研究開発メーカー。それが、ニレコなのだと思いますよ。
ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
ここ最近の若い人の傾向として、上の人から言われたことだけをやる人が非常に多いように感じています。しかし、当社のような研究開発メーカーでは、それでは通用しません。言われたことをただやるだけでなく、それとは別に自分自身の考えを持って仕事に向かってほしいと思いますね。私が若かった頃は、そういった技術者が非常に多かったのですが…。
グローバリゼーションが進む現代においては、本当によいものをつくらないと生き残っていけないと思っています。だから、ニレコの社員にはもっと自分の仕事の結果に対して、責任を持って仕事に臨んでほしいと言い聞かせています。新しいことを試したい。厳しい環境でも、様々な開発に挑戦したい。そんな学生の方に、ぜひ当社で自分の持つ可能性を試してほしいと思っています。
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株式会社ニレコ
【理系】
集計中
【文系】
1位
/
株式会社山元
2位
/
株式会社大黒屋
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