サービス(レストラン・フードビジネス)
最終更新日: 2008/01/28
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株式会社トリドール
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店舗を増やしたいのではなく、感動を広めていきたいのです。
「サービスの汎用化の中ではお客様から満足を頂くことはできない。手間と時間がかかろうがお客様から本当の満足を獲得したい」。
株式会社トリドール
代表取締役社長
粟田 貴也
(47歳)
Takaya Awata
「人に感動を与え、それによって自分も感動する。これは一つの奇跡だ」。学生時代のアルバイト経験から、料理を通じて人に幸せを与えられる仕事に心を奪われ、8坪の小さな焼き鳥店を始める。当然、始めたばかりの店は認知度もなく、来店するのは批評家だけだった。そんな厳しい状況の中、一人ひとりのお客様を納得させる商品とサービスを追求し続けた。結果、あたたかい接客とこだわりの料理が支持され、現在は全国に多業態の店舗を展開。2006年2月には、お客様にはもちろん、社員にも幸せになって欲しいという想いから、株式上場を果たした。事業の急成長振りに、各メディアを騒がせている企業家の一人である。
3年連続130%以上の売上伸長率を記録し、2006年に株式上場を果たしたトリドール。その経営は各メディアから注目を集めている。8坪の焼き鳥店から始まった同社がいかにして成長を遂げたのか。一般顧客はもちろん、ビジネス社会をも魅了するトリドールの秘密に迫る。
業界の通説を覆した、“出来立て感”と“手作り感”のある店。
単刀直入にお伺いします。急成長の秘密は、何ですか。
外食における“大切なこと”を守り続けてきたところにあると考えています。それが今の業界において目立った特長となり、お客様に喜んでいただき、結果として急成長という形で表れているのではないでしょうか。すべてのお店がそうだとは言いませんが、現代の外食チェーン店はお客様主体というより、自分たちの業務効率を求めているように感じます。確かにサービスの均一化を図ろうと思えば、汎用化は必須。しかし自分がお客様の立場なら、わざわざお店に行って汎用化されたサービスを受けるより、お弁当を買ってリラックスした格好で食べる方がずっと楽だと思うんですよ。
逆に“出来たて感”や“手作り感”、笑顔で迎えてくれるあたたかいサービスがあったら、そのお店に行く価値があると思うんです。だからトリドールでは、劇場型店舗をひとつのコンセプトとしています。たとえばうどんであれば、目の前で製麺して、その場で茹でて、トッピングの天ぷらもジュワーという揚げる音と共に提供。食のテーマパーク、なんていうと言いすぎかもしれませんが。トリドールのお店にはライブ感があり、エンタテイメント性があり、わざわざその空間に行って食事をする理由があるのです。もちろん“出来たて感”や“手作り感”の実現には、手間と時間が必要です。効率化が叫ばれている業界の中で、私たちは異端児かもしれません。が、効率化うんぬんの前にお客様に楽しんでいただくことを一番に考えるべきですし、今後もこの姿勢を変えるつもりはありません。
成功の影に隠された失敗の歴史。そこから誕生した“理念”とは。
成長を支えているのは “正しい考え方”があるから、ということですね。
そうですね。ただ、すべてが順風満帆でここまできたわけではないんですよ。
トリドールの始まりはわずか8坪の小さな焼き鳥店です。そこから郊外に3店舗ほどお店を構えるようになったのですが、若い女性を集めるために洋風のおしゃれな焼き鳥店をつくってみました。その結果、店は連日若い女性客でいっぱいに。「これはイケる」と都市部に進出したのですが、パタリと客足が途切れたのです。冷静になって周りを見渡してみると、街中には数多くの飲食店が軒を並べていました。洋風の焼き鳥店なんて格好つけて展開していましたが、すぐ隣には本物のイタリア料理店があったり、奇抜な内装の創作料理屋があったり。そして気が付いたのです。自分は完全に勘違いをしていた、と。
これまでトリドールを支えてくれたのは、地元のお客様なんです。郊外にお店を出していましたから、子どもと一緒に来店される家族や近所のおじいちゃんとおばあちゃんなど、いわゆるファミリー層がお店に来てくれていた。しかし、私たちはトレンドに敏感な若い女性客にばかりターゲットを絞り、すべてのお客様にちゃんとしたサービスを提供できていなかったんです。「洋風の焼き鳥店? そんなものは捨ててしまおう」 「地域のお客様に何度も来たいと思ってもらえるような正統派の店舗を作ろう」。そんな経験から、トリドールの理念が誕生しました。そして理念に沿った経営を続けた結果、今のトリドールがあります。今後もさらなる成長、大きな展開が待ち受けていますが、何をするにも理念が私たちのガイドラインです。何を持って世に貢献するのか、何を持って成功と呼ぶのか、という軸を全社員と共有することが大切だと考えています。
ブームではなく、新しいスタンダードを作り続ける企業を目指して。
先ほど“今後の展開”について触れられましたが、詳しく教えていただけますか。
わかりました。まず、今後の展開を支える理念についてお話しさせていただきます。それは…
<大衆性>ひとりでも多くのお客様
日常の暮らしのなかで大衆が満足する価格と付加価値を創造する。
<普遍性>いつまでも愛され続ける
奇をてらわず昔から大衆に親しまれてきた業態でいつまでも愛される。
<小商圏対応>地域一番店を創造
小さな同一商圏で、異なる幅広い商品を提供しシナジー効果を創造する。
…です。つまり、多くのお客様に愛され続けるということは、スタンダードになるということ。たとえば喫茶店を例に挙げますと、昔はウェイターやウェイトレスが注文を聞き、陶器のカップで提供されるコーヒーが一般的でしたよね。しかし現在ではセルフサービスで、出来立てのコーヒーを紙コップでスピーディーに楽しむのがスタンダードになりました。このように、私たちが目指すのは業界のスタンダードを生み出し続ける存在です。そのために必要なのは、誰もに愛される業態の中で高い専門性を発揮すること。昔から親しまれてきた業態の中で、新しい価値を創造していきたいと考えています。
最大の資産は人。事業ではなく、“心”を広めていきたい。
さらなる飛躍に向けて、一番大切なものとは何ですか。
やはり、人ですね。人が最大の資産だと考えています。私たちは今後店舗を増やしていく中で、ただ“仕組み”を汎用化させていくような経営は絶対にしたくありません。大量採用を否定するつもりはありませんが、私たちの場合、頭数があればそれだけ事業が拡大する…という単純な話ではないのです。どれだけ店が増えようとも、すべてのお店が生きていなければ意味がない。マニュアルがあっても、心がなければサービスは生きてこないのです。
だからこそ、私たちは人材の採用に真剣です。まず何より理念に共感していただき、「美味しいものをお客様に提供したい」という同じ気持ちで仕事に取り組める方であってほしい。なぜなら、社員は理念や想いの伝道師だからです。お客様と一番多く接するのはパートメンバーですが、パートメンバーの大半は、言ってしまえばお金を目的に当社で働き始めます。彼ら・彼女らに対して、いかに“お客様に喜んでいただくこと”の楽しさを伝えていけるか、言い換えればいかにパートメンバーに息吹を与えられるかが、経営のカギを握っています。指示や命令を出すだけなら、誰でもできます。そうではなくて、自らの想いをパートメンバーへ、そしてパートメンバーからお客様へ、“理念”のリレーを実現していただくことを期待しているのです。
一人ひとりの想いがあって、初めて努力や工夫が始まります。その努力の積み重ねにより、お店にライブ感が生まれ、地域一番店となるのです。そんな“本気の人”が集約することで、事業を拡大していきたいと考えています。
ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
新しい価値観を持った方に、ぜひご入社いただきたいと思っています。
トリドールはすでに業界内で独自の地位を確立していますが、ここで成長を止めるわけではありません。時代は常に動いていますし、飲食業界の中で新しいスタンダードを築いていくためにも、どんどん新しい価値観を事業に反映させていきたいと考えています。私は今、40代の後半です。経営者の中では若手ですが、それでもやはり20代の人間と比べると、私の価値観ではもう感じ取ることができない“何か”があると思っています。成長していくということは、時代に合わせて姿を変えていく、ということ。正しい経営判断を続けるためにも、常に新しい時代の価値観を取り入れていきたいと考えています。
つまり、今回入社する方が未来の経営層です。新しい価値観を持った方、チャレンジ精神のある方にご入社いただき、トリドールをグッと進化させる大黒柱へと成長を遂げてほしいと思っています。「今この瞬間のあなた」ではなく「5年後、10年後のあなた」に夢を託すつもりでしっかりと育てていきます。責任ある大きな仕事やポストもどんどん与えていきますので、そういうチャンスの豊富な会社で自分自身の力を試してもらいたい。そして、我々と一緒に外食業界の流れを変えていきましょう。
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活動履歴
株式会社トリドール
【理系】
集計中
【文系】
1位
/
エームサービスグループ(専門職)
2位
/
コロワイドグループ
3位
/
株式会社とんでん
4位
/
ダイワボウ情報システム株式会社
5位
/
シャープ株式会社
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