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最終更新日: 2008/02/21
(マークの説明) 正社員 理文不問
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人材観は単純明快、俺は社員を守る。結果、みんなが幸せになれればいい。
「ICTで働けて良かったと思ってほしいし、幸せになってほしい。仕事に口を出さないから、大胆にチャレンジしてくれ!」
株式会社アイ・シー・ティー
代表取締役社長
明堂 仁   (58歳)
Hitoshi Myodo
【プロフィール】
埼玉県出身。少年期は、“ガキ大将”として名を馳せる。1972年、マーケティングリサーチ会社に入社。新人ながら労働組合執行員長に抜擢され、1200名の組合員を統率。1974年、電子・食糧分野の大手商社に入社。貿易部署の営業として、産業機械の輸出入に従事。1983年、アメリカ支店に出向。1984年、群馬にある某システム開発会社に入社。東京支社の営業力強化と業績拡大のために尽力。1990年、ICT設立。社員の幸せと社会貢献を哲学に持ち、一括受託開発にこだわった事業展開を推進中。将来の夢は、「銅像になること!」と語る。春は渓流釣り、夏は海に潜り、秋はきのこ狩り、冬は陶芸とプライベートもアクティブ。
INTERVIEW
一括受託開発にこだわった体制をとり、成長を続けるICT。今回、自らを破天荒と称する明堂社長に、設立の経緯や一括受託開発で得られるメリット、会社の将来像、社員に対して思うこと、求める人物像、学生へのメッセージなどについて詳しく伺った。
Question まずはICT設立の経緯をお教えください。
Answer 商社のアメリカ支店に出向していた時の話。以前から親しくしていた某大手メーカーC社の役員さんから、A社を紹介されたんだよ。A社は群馬に本社、浅草橋に東京支社を構える会社だった。主な業務は本社がデータエントリー、東京支社がC社グループのコンピュータオペレーション。そのA社を「教育してくれ」って言うんだよ。当時、A社の社長は会社を大きくしたいと思っていたんだけど、営業がいないという問題を抱えていて、商社勤務で培った営業力のある俺に依頼がきたという訳。たまたま俺の故郷が埼玉で、実家から本社へ通勤できると思って引き受けたのに、東京支社へ行ってくれと言われちゃったんだよ(笑)。仕様がないから俺は条件を付けた。それは、商社での給与額を保障すること。それで入社したんだけど、実際の給与は半額…。だから社長に言ったよ。「給与の件はいいから、東京支社は私の好きなようにさせてください」とね。社長は了承してくれたね。

東京支社に入って社員たちから話を聞いたら、あまりにも給与が安いんでビックリ。俺は東京支社を分社して独立させた方がいいと思った訳。で、入社3年目に社長に言ったよ。「東京支社は本社より稼いでいるから、それだけのリターンがなくてはダメ。社員も定着しないですよ」と。大反対されたね。だから「3年前、あなたは私の好きなようにしていいと約束したんですよ」と説得。それで分社が実現し、ICTが誕生。東京支社で俺が一番年上だったから、社長に就任した訳(笑)。
Question 御社はなぜ、一括受託開発にこだわるのですか?
Answer ICTの前身である東京支社では、某大手メーカーC社に100%派遣だったんだよ。指示・命令系統が顧客先にあるから、社員の士気も低かったね。派遣先から自社に帰ってきた時は、受付が「どちら様ですか?」って聞くんだぜ。悲しいだろ。別に派遣がダメだって言っている訳じゃないよ。俺は違うんだってこと。なんで派遣をやらないかというと、社員は商品じゃないから。社員を一日いくらで出すという話だから、商品みたいだろ。俺はシステム開発の対価としてお金を頂きたい。それが一括受託。それに派遣で社員を顧客先に出すと、自社にノウハウが残らない。次のステップに繋がらないんだよ。

一括受託の大変な点は、資金。派遣は毎月お金をもらえるけれど、一括受託はプロジェクトが終了して初めて億単位でお金をもらえる。だから、1年間収入がなくても社員を食わせていける資金が必要。だから小さな会社は派遣をするんだよ。ICTも小さい会社だけど、あえて一括受託でノウハウを蓄積する。そうすると、同じような仕事が舞い込んでくるからね。たとえば、A新聞社のプロジェクトが成功する。次はB新聞社・C新聞社がICTに依頼してくれる。回数を重ねるごとに開発スピードは上がり、原価も安くなる。つまり生産性が上がるから、そこに利益が出る訳。派遣ではそういう形の利益が出ないんだよね。一括受託でじっと頑張っていれば、花開く時がくるんだよ。
Question 将来的にICTをどのような会社にしたいとお考えですか?
Answer 夢のある会社にしたい。夢のある会社って、夢に伴うものも得られる会社ってこと。そのために株式公開して社会的信用を受けたいし、高い報酬も出したい。それと、「社員に仕事を任せる!」というスタンスを貫いていきたい。僕は正直コンピュータのことに詳しくない。社員の方が断然解っている。だから、社員の仕事にも口を出さない。社員も気負わずに仕事ができて、いいものを開発するんだよ。俺の役目は、すべての責任をとることと、資金調達をすること。古くから培った人脈があるから資金調達は得意。銀行の信頼もある。だから、お金のことは僕に任せて、IT産業のあるべき姿をみんなで創ってほしい。つまり、“好きなことやれ”ということ。責任は俺がすべてとるから、大胆にやってほしいね。

社員には、失敗でいちいち落ち込んでほしくないな。「オマエでダメなら上司が謝ればいい。上司がダメなら役員がいる。役員がダメなら俺がいる。俺でもダメならみんなで万歳しような」って話すんだよね。失敗したって会社が潰れるようなトラブルにはならないって。失敗を素直に認めて、誠心誠意対応すれば大丈夫。文句をいう奴なんていないよ。ICTでは「これからは注意しろよ」で終わり。その人のいいところを認めてやれる経営者のもとで働くほうが幸せだよ。
Question 明るく自由な風土が社員の方のキャラクターから感じられます。定着率も高そうですね。
Answer 高いね。だからその先を考えたビジョンも実は持っているんだよね。たとえば、40代50代になって開発を続ける自信がなくなった社員が出てくるとする。子どもが高校だ大学だって、お金がまだまだ必要な時にさ。そういう場合に、新たな活躍の場を提供できたらいいなと思ってるんだよ。会社は採用時に、「ぜひ当社に!」といって入社を勧めるでしょう。みなさんも信用して入社するじゃん。それなのに40代50代で活躍できなくなったからって「はい、さよなら」じゃヒドイでしょう。本人がイヤで辞めるなら仕様がないけど、会社は生涯にわたって社員の生活を守るべきだと思う。

俺は新たな活躍の場として、今いろんな業種の会社を設立することを考えているんだよ。食品系の会社、または環境に関する会社などを構想して動いている。そこから派生するいろんな会社・事業を、将来的にICTのメンバーがやっていけるようにする。たとえば倉庫会社の社長になろうが、貿易会社の社長になろうが、グループ会社として出資関係を持ちながら一緒にやっていく。それが俺の夢の一つ。社員にも話してるよ。「将来のことは心配しないで、今は開発に打ち込め」って。俺は社員が安心して働ける環境ができたら、一番嬉しい。社員とは一生付き合っていきたいんだよ。
Question 社員の幸せを随分と意識されているのですね。
Answer 俺は破天荒だけどさ、社員の生活は守る。これは保障する。社員の将来を真剣に考えているし、それが俺の仕事だからね。俺には徳もないし、才もないし、馬力だけなんだよ。「組の名親分」ってみんなに良く言われる。社員が外でイヤな目に遭ったら、暴れちゃうからね(笑)。親分っていうのは、子分を守るものだろう。単純明快、俺は社員を守る。結果、みんなが幸せになれればいい。人生を終える時に、「ICTで働けて、自分の人生幸せだった」って思ってもらいたいんだよ。だから、好きなことをやってもらうし、社員の生活も守る。経営者を引き受けた以上、社員を失望させたくない。

社員が幸せに働ければ、いい仕事もしてくれる。それは社会貢献に繋がる。みんなが幸せになって、いい仕事をするために大切なのは教育だね。個人の力を発揮させるための体制。たとえば、「資格をとりたい」と社員が思えるように資格手当をはずむとかさ。仕事を任せるのも教育の一環。人間は誰でも素質があるんだよ。それを会社が引き出してやらなきゃ。だから、勉強してできそうなら少々高いレベルの仕事も任せる。それで失敗しても怒らない。俺、役員に「怒るな! 怒るな!」って言っている。「こうした方がよかったね」とアドバイスして、努力は認めるべき。俺、怒られてる本人と怒っている本人の間に、「怒っちゃダメね!」って割って入る(笑)。いいと思ってやって失敗したなら、仕様がないじゃん。俺は褒めたい。みんなで気持ちよく仕事ができるようにしたいんだよ。結果的にお客様にとって、いいものができるからね。
Question では、求める人物像について教えてください。
Answer 正直、30分の面接でその人のすべてを判断するなんてバカらしいよ。20数年の人生をね、30分では理解できない。だから俺は第一印象で決める。一言二言の中で、積極果敢にチャレンジするようなタイプかどうかだけを見る。言われたことだけじゃ満足できないタイプかどうか。優秀かどうかなんてどうでもいい。人間性とバイタリティのある奴がいいね。

「2年でSEに!」と言う会社は多いけど、やる気とセンスがあればすぐにSEになれるもん。お客様とも交渉できるし、プロジェクトマネージャーもできる。10年間の開発経験があったって、言われたことだけをやっていたらSEにはなれないよ。ICTでは、みんなで同じどんぶりに入って仕事をしているから、新人も先輩もチャンスは同じ。家で勉強したいっていうなら、書籍代だって全部出す。ICTにはいくらでも成長できる環境があるんだから、どんどんチャレンジしてほしいと思っている訳なんだよ!
ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
まずは自分というものを持ってほしい。社員も一緒だけど、何でも「ふんふん」と聞く人よりも、どんな場面でも自分の意見を言える人がいいよね。でも、批判することと意見を言うことをはき違えてはいけない。批判は何も生まない。だけど、意見は次に繋がる。何でもいいから主義主張ができる人。そして協調性がある人。そういう手応えのある人と出会いたいね。
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