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目指すは、他の追随を許さない日本一のニットカンパニー。
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「こういうビジョンの話は、節目節目でしか言いません。普段は照れちゃいますんで(笑)」という
澤田社長。
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澤田株式会社
代表取締役社長
澤田 誠
(43歳)
Makoto Sawada
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1969年(昭和44年)、現・会長である父親が、大阪で澤田株式会社を設立。▼大学卒業後、香港のニットメーカーで5年間勤務する。▼その後、澤田株式会社に入社し、8年間の営業経験を積む。▼2004年に代表取締役社長に就任。▼本拠地・大阪と1998年に進出した東京営業所を行き来し、業務の最前線で澤田を牽引している。▼休日の楽しみはゴルフをすることと、息子と遊ぶこと。地元のソフトボールチームの監督としての顔も持つ。
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就任当初、これまでに培われてきた基盤を、まずは強固なものにする。澤田社長はそう考えることで精一杯だったという。しかし今、守るべきものは守る、変えるべきものは新しく変えていく、という方向性にシフトしつつある。その積極的な手腕と、ビジョンはどのようなものかお聞きした。
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競合となる会社も多いかと思うのですが、御社の独自性とは何だとお考えですか?
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最大の強みは、製品をつくることだけでなく、その原料となる糸までをスピーディに供給できる点です。競合する同業他社の多くは、お客様のアパレルメーカーからサンプル製造の依頼を受けてから、完成するまでに約1ヶ月を要します。必要となる素材が海外にあったりすれば、輸入するためにさらに15日間増えて、1ヶ月半もかかる。そんな長いことかかっていては、お客様の中にせっかく芽生えた意欲や関心も、薄れてしまうかもしれませんよね。
しかし当社は、原料も色も編み方も肌触りも異なる素材を、国内に豊富に取り揃え、ストックしています。一本の糸だけでも40〜50色用意しています。ですので、素材だけだったら注文を受けた次の日、製品もぐっと短期間で供給することができます。この“ストックサービス”こそが、澤田最大の独自性であると考えています。
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しかし、先行きの見えない景況に個人消費は低迷。どの企業も苦戦を強いられるのでは?
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確かに、アパレル業界も厳しい状況にありましたが、幸い澤田は業績を安定的に保ってきました。ただし、現状維持はありえないと思っています。とりわけ取引先の拡大は、これから澤田が実現しなくてはならない、重要なテーマのひとつでしょうね。
そのための戦略が、企業ではなくブランドに対するアプローチ。アパレルメーカーの数は限られていますが、ブランドの数にはまだまだ開拓の余地があります。中でも、メーカーの中でメインと位置づけられるメガブランドというよりも、規模はそこまで大きくなくても丁寧に服づくりをしているブランドとの取引を拡大していきたい、と考えています。実際の製造に関しても、スピード・デザイン・高品質を重視した素材・製品は国内で、スピードよりコストを重視する場合は海外で開発・製造することで、お客様の要望に応えていきます。
その際に強力なバックボーンとなるのが、技術力。企画・デザインがモノをいうこの業界で、原料である糸の開発から、製品企画・開発、サンプル試作、生産管理まで、製品の“開発”を一貫してサポートできる技術力です。そのレベルの高さは、東京・大阪に構えたショールームで実感していただけるはず。当社の営業は、ここに並ぶ最新のニットファッションのサンプルをお客様にご覧いただきながら商談を行っています。季節によって需要が変化するニット市場にありながら、年間約60万枚に上る製品が、このショールームから生まれているんですよ。
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Made in Japanを、世界へと広げていきたい。
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今後は、国内だけでなく海外への展開にも注力していかれるそうですね?
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近年BRICSをはじめ、新興の発展途上国がよく話題に上りますよね。その国々がいまや、かつて高度成長期に日本が得意としてきた「低価格・高品質」の製品を、大量に生産できるようになってきています。つまり日本企業は、さらに高い競争力を身につけていかねばならないと思っているんです。そこでキーとなるのが、国内の取引先開拓だけではなく、世界への進出です。
当社も2003年には、香港で現地法人を設立しました。「Made in Japan」の繊維加工技術そして製品は、世界的に見ても非常に優れているということは間違いないでしょう。しかしその中でも、当社の技術力は高いレベルにあると自負しています。それを打ち出すことによって、今までは安定的な経営の基盤を築いてきました。しかしこれからは、ファッションの本場の欧米や新しいマーケットとして考えられる中東諸国などへ、新しくビジネスのステージを広げていくため、この高い技術力をアピールしていくべきではないかと考えています。
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社長そして社員がともに抱き、達成を目指すビジョン。
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最終的には、企業としてどのような姿を目指していらっしゃいますか?
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一言で言うと、「日本一のニットカンパニー」です。「日本一」に明確な基準があるわけではありませんし、どこかに認定されれば「日本一」というわけでもないでしょうが。もちろん、いち企業として、売上や利益率、スピードといった指標も重視していかなければなりません。しかしそれ以上に、クオリティの面で他の追随を許さない「日本一」を目指していきたいと思っています。
社員のみんなにも、節目となるときにはこのビジョンの話をしています。同じ目標に共感し、達成するという強い想いを持っておいてもらわなければ、「日本一」の達成もありえません。新卒で入社された方たちにも、ぜひそうであってほしいと思いますね。
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日本一を目指すに当たり、社員の方にはどのような成長を期待されていますか?
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アパレルの営業は高い専門性を求められます。ただ、まずはお客様に親しまれる愛嬌が、当社の営業をスタートする時点では必要だと思っています。最初は、ニットの詳しいことがわからなくても、対するお客様が“プロ”ですから、営業しながら勉強していけばいいんです。もちろん、わからないことがあれば、すぐに周囲の先輩社員に聞いてください。専門性を育むために自ら学ぼうという意欲のある方には、何でも教える環境が澤田にはあります。
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ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
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新卒で入社される方に期待したいのは、専門知識やマーケットを語れることではありません。まずは、ファッション、そしてニットを好きであってほしいと願っています。やはりアパレル業界で勝ち続けるためには、高い専門性が求められる。そしてそれは、一朝一夕に身につくものではありません。でも「好き」という気持ちがあれば、知識だって、変化し続けるマーケットの状況だって、吸収することができる。服づくりにも、とことんこだわれると思うんです。
そしてゆくゆくは、会社のコアとなる人材に成長していただきたいですね。もちろん、私も全力でサポートしていきますよ。
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