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最終更新日: 2008/04/17
(マークの説明) 正社員 理文不問
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「エンジニアを育てる」会社でありたい。
「ヒューマンスキルは、どんな仕事においても問われる力。この力を伸ばすことができる会社でありたい」と峯氏。
株式会社リッジウェイ
代表取締役
峯 孝志   (43歳)
Takashi Mine
【プロフィール】
1965年7月18日生まれ。ECCコンピュータ学院卒業後、東京本社のシステム開発会社に就職。大阪にて、各種システム開発に携わる。その後、共通の考えを持った仲間4名で、1999年、株式会社リッジウェイを立ち上げた。設立以来、順調に売上を伸ばし続けている。ちなみに、趣味はゴルフ(一時期は、ビリヤードにはまったことも)。プロ精神を養う場として、人脈を広げる場として重宝している。
INTERVIEW
増収増益を続ける、東証二部上場の大手システム会社。同社が開発した業務システムの運用を一手に任されているのが、リッジウェイである。12名の会社ながら、ビジネスパートナーとして信頼をいただく背景には何があるのか。社長の峯氏から、技術者として大切にしている考えをうかがった。
Question まずは、設立の経緯からお聞かせください。
Answer 「エンジニアを育てる」という考えを持った会社を作りたかった、それが会社設立のきっかけです。専門学校を卒業した後に私が就職したのは、東京に本社を置くシステム会社でした。その会社は、基本的にエンジニアのほとんどが契約社員。確かに「利益を追求すること」を考えれば、会社としては合理的な方法です。私もその考え自体が間違っているとは思いません。

ただ、「もし自分が社長だったら、エンジニアたちにもっと利益を還元できる仕組みや風土を作りたい」と考えるようになったのです。そこで、共通の想いを持った仲間4名でリッジウェイを立ち上げました。私が34歳の時ですね。

そのような背景もあり、当社では基本的にエンジニアは正社員で雇っています。設立当初は、同業他社の方からよく言われましたよ。「峯さん、正社員採用より契約社員を雇った方が経営がラクですよ」と。もちろんあえて正社員雇用をしていますので、「今後も変える気はない」と丁寧にお伝えしましたけどね。
Question 事業スタート後の滑り出しは、好調だったのですか?
Answer とにかく依頼いただいた仕事を、全力でやり遂げていく。毎日がその繰り返しでした。「エンジニア皆で肩を突き合わせながら、いいシステムを作る」とか「エンジニアを育てられる会社を作る」とか。掲げるビジョンや目標はあったものの、資金面など企業としての力がないうちは何を言っても駄目だと痛感しました。

事業スタート時はどこでもそうだと思いますが、しばらくは赤字続きです。そもそも仕事をした分のお代金は、翌月とか翌々月に入金されるものですしね。今でも忘れられないのは、創業メンバー以外の社員を中途入社者として初めて迎えいれた頃のこと。資本はマイナスになっているわけですから、お給料を「会社の売上利益」から出すことができないわけです。また、実績もない会社に対してどこの銀行も資金を貸してはくれません。しかしその新入社員にとっては、まさか給料が支払われないなんて想像もしていないはず。そこで私は、自分の預金から社員の給与を支払うことにしました。

設立から1年間ほどは、そんな経営が続きましたね。その時の記録はしっかりと帳簿に書きとめて、保管しています。設立当初の苦労をはじめとする「会社の成長記録」って、ないよりもあった方が個人的に良いと思っているんです。いつまでも最初の頃の気持ちを忘れないためにね。
Question 事業の最大の目的は、何とお考えですか?
Answer やはり、技術者を「育てる」会社でありたいということですね。私が理想とするのは、利用者にストレスを感じさせない、使い勝手の良い道具・ツールとしてのシステムを提供できるエンジニア。その実現のためには、エンジニアの「ソリューション力」が肝になってきます。

ソリューション力とは、お客様が困っていることに対して、適切な課題解決方法を提案する力です。そこには、お客様が抱えている課題や、不満を汲み取る感受力、それを引き出す「コミュニケーション力」が大きく問われます。システム上にトラブルが発生した時もそうです。解決するのに必要なのは、技術的なテクニックだけではありません。「なぜ問題が発生したのか、どう解決すればお客様にとって最良か」と、システムの先にあるお客様の顔を想像して策を練ることができる、「ヒューマンスキル」が大切なのです。

最近は、新しい技術が次から次へとあふれ、ついついテクニック的な部分の向上に走りがちです。もちろん知識やテクニックも大切ですよ。技術に対して無頓着なエンジニアの話なんて、お客様は聞いてくれませんからね。ただ忘れてはいけないのは、誰のための何のためのシステムなのか、ということ。コンピュータに向きあって仕事をするのではなく、「人」に向き合って仕事をする。その姿勢が大切なのです。
Question ではその実現のために、具体的にはどのようなことを?
Answer 一つは、「エンジニアって、技術が高ければ良いってもんじゃない」ということを、私自らが直接社員に伝え続けていくことですね。テクニックだけを振りかざすエンジニアは、煙たがられますよ。技術面では100点満点でも、「誰の話も聞かない」エンジニアが、お客様先にいって通用するはずがないと思いませんか? 最低でも半年に1度は、1対1で面と向かって社員と顔を突き合わせて、「人間力を磨く大切さ」について話をしたいと考えています。どれだけ規模が大きくなっても、必ず続けるつもりです。そうしていずれ私が引退しても、先輩から後輩へ「エンジニアとして大切なこと」が受け継がれていくような会社にしたいですね。

会社全体の取り組みとしては、社会貢献活動に参加するのも一つかなと考えています。相手の心を読み取る「人間力」を磨くためにね。歴史を知ることも、豊かな感情を持つために役立つでしょう。今の自分たちがどれだけ恵まれた環境にいるのかを知ることで、自分たちが「社会や誰かのためにできることはないだろうか」と考えられると思うんです。
Question 今後、IT業界はどうなっていくとお考えですか?
Answer 結局は、「人間くさい」ところが生き残っていくんじゃないでしょうか。IT業界は今、慢性的な人手不足とされているけれども、仕事の絶対量は減っていると思っています。その中で仕事を任せてもらえる会社というのは、「数字を追い求めている企業」ではない、と私は考えているんですよね。

数年前にネットビジネスが「儲かる!」ということで、新しい会社が次から次へと誕生した時期がありました。しかし結局その後統廃合が進み、生き残っている会社はごくわずかです。ハイスピードで利益を上げた会社というのは、やはり撤退するのも早い。「低価格でできるから」といった「数字」上の関係性では、いつか縁が切れます。今の時代いくらでも安くサービスを提供できるところがありますからね。

やはり「このお客様が好きだ、だから役に立ちたい」、とお互い相思相愛の関係性を築くことが重要になってくると思います。数字でしか話をしない関係性と、かたや「数字を超えたところ」で話す関係性。後者の考えを大切にしていくことが、今後この業界で生き抜く鉄則だと私は考えています。
ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
心の奥底に、熱いものを持っている方と一緒に働きたいですね。やはり何事も、120%でぶちあたってはじめて学びを得ることができます。若いうちに、壁にぶつかって、失敗して、悩んで…紆余曲折したことは、人生の宝になる。そうやって培った「宝の貯金」で、人は生きていくのです。だから物事に対して手を抜くと、一生手を抜いた人生を送ることになる。

人生において、失敗を経験するって本当に大切です。もちろん、「取り立てて努力もしなかった結果、失敗した」ことからは何の学びもありません。しかし、自分が最大限努力を重ねた上での失敗は、価値がある。努力した末の失敗は心から悔しいと思えるし、「次も同じことを繰り返さないためには、どうしたらいいか」と本気で考え抜くことができますから。「価値のある失敗」に対しては、100万円200万円の損害もいとわないし、いくらでも私がお客様先に頭を下げにいきます。

とはいえ、あまり気を張る必要はありません。「気楽に、真剣に」が当社の合言葉。何しろ私自身が35歳で社長を始めた身ですから、勉強しなければならないことばかり。人生はマラソンです。ゆっくりじっくり、一緒に成長していきましょう。
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