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最終更新日: 2007/11/05
(マークの説明) 正社員 理文不問 No.1
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花のある空間をコーディネートすることで、人と社会を幸せにする。
「意気込みは就職活動時と一緒、22歳のまま!」と語る宮島社長。勢いのある経営で、業界全体を牽引する存在である。
株式会社日比谷花壇
代表取締役社長
宮島 浩彰   (40歳)
Hiroaki Miyajima
【プロフィール】
1990年、青山学院大学を卒業後、大手不動産会社に入社。『笑顔を忘れず相手の気持ちになって考える』をモットーに活躍し、最優秀新人賞を受賞。1993年、日比谷花壇の子会社にあたる造園会社『日比谷アメニス』に入社。1997年、B to Cビジネスに興味を持ち、日比谷花壇に入社。経営企画室にて経営企画に携わる。営業部の副本部長を兼任し、さらにはECビジネスの構築を手掛けるなど、マルチな活躍を見せる。2000年、代表取締役社長に就任。加盟店事業であるイーフローラを始め、新事業を次々と展開。花卉業界の抜本的改革に取り組む。現在、花のある空間をコーディネートすることで、花の可能性をさらに広めている。
INTERVIEW
アパレル企業、インテリアメーカー等と精力的にコラボレーション活動を推し進め、業界に新しい風を巻き起こしている日比谷花壇。その取り組みは、私たちの花卉業界に対するイメージを大きく変えつつある。そこで同社代表取締役社長を務める宮島氏に、一連の活動を通じて同社が成し遂げたい目標について伺った。
Question まず、花卉業界について、教えてください!
Answer そうですね、学生の皆さんは“花屋”と聞いてどう思うのでしょうか。「エプロンを着て、花に水をやって、花を売る」といったイメージを抱いている方が多いのでは?皆さんに伝えたいことは、「花は、売って終わりではない。何かを表現するためのメディア(媒体)だ」ということ。ブライダルやパーティーがよい例だと思います。花を通じて、新郎・新婦さんやご親族、またご友人をめちゃくちゃ幸せにできる。私たちは従来の“花屋”に対するイメージから脱却して、もうひとつ上のステージを目指しているのです。

他にも、店舗で花を売るにしても、その花が飾られるシーンを想像して、提案する。オフィスに飾る花なら、「マイナスイオンを発生させる観葉植物を置いて、仕事の効率をアップさせてみては?」といった提案もアリですよね(笑)。ブライダルやパーティーだけに限らず、“花”を提案できる空間は無限大。でも残念ながら、今の業界は、職人の世界。花をデコレーションする技術はとても重要なことですが、お客様がどんなシーンで花を使用するかといった、“先”が見れていません。私たちが目指さなければいけないのは、空間デザイナーと同等のノウハウを持って、花のある空間そのものを提案すること。人と社会を幸せにする空間コーディネーター、それこそ本来“花屋”のあるべき姿だと思います。
Question なぜ、もうひとつ上のステージを目指そうとしているのですか。
Answer 背景を説明させていただくと、最近、書店で花関連の雑誌をよく見かけませんか?趣味でフラワーアレンジメントを始める人たちが増え、職人レベルまで腕を磨き上げています。花に携わる人たちは増えている。それでは買う人が増えているかといったら、そうでもない。今までお花を買うのに一世帯あたり2000円を出していたけれども、急に4000円を出すようになった世帯はほとんどいないでしょう?だから、そんな限られたマーケットの中で競争をしていたら、業界全体が疲弊してしまいます。

そこで、花を売るだけでなく、花を使って空間全体をコーディネートする事業まで拡大しようと考えたのです。もちろん、今まで培ってきた花の技術は根底に必要です。さらにステップアップして、花を使って空間をデザインしていくことで、今までとは異なったマーケットを開拓することができる。今後も、常にチャレンジしていきますよ。これこそ、最大手である当社の使命だと思っていますから。
Question 具体的に、どんな空間をコーディネートしているのですか。
Answer 例えばフューネラル事業では、個人宅から直接依頼があり、花を使った演出で葬儀全体をコーディネートしています。遺族の立場にたって気持ちをケアしながら、亡くなられた方の生前の意志、特色、人生で目指してきたことをヒアリングして、式に取り入れています。

他にも、白金のプラチナ通り沿いに、新しい店舗を立ち上げました。1階はショップ、2階はギャラリー・アートサロン、3階はクリエイティブルーム、4階はレッスンスペースと、店舗のつくりも、今までとは大きく異なります。また、多くの店舗では生花販売をメインに展開し、それが売上高の大半を占めています。しかし白金の店舗では、「インテリア雑誌の撮影をするので、この部屋、この家具に合った花を調達したい」といったニーズに対し、そのテイストに合った花を提供することで、高い売上を上げているのです。

さらにもうひとつ、当社では輸入花器も販売しています。実は、この白金の店舗をデザインした会社とコラボレーションして、新しい花器をつくったんですよ。そのつながりで、イタリアで開かれたインテリア見本市にも参加しました。そこで知り合った会社から、輸入花器を取り入れて販売しています。家具の一部として、花を提案しているのです。
Question 新しいポジションへ移行するための“戦術”はございますか?
Answer イベント協会をつくろうと思っているんですよ。そうですね、名前はフラワーライフスタイリスト協会(仮称)とか。この背景には、花卉業界だけでなく、インテリアコーディネーターやファッションコーディネーター、フードコーディネーター、メイクアップアーティストなどが集まって、色んなセッションをして欲しいという想いがあります。私たちもこのセッションをきっかけに、花の技術だけではなく、花を用いた感動のトータルコーディネーターとしての視野も取り入れていきたいと考えています。

他にも、新しいポジションへ移行するために、社内技術制度を導入しています。これは、2006年度入社の社員たちからスタートさせた制度です。まずは入社して半年間で弊社規定の初級技術資格を取得していただくのですが、そこで身に付けて欲しいのは、技術だけではありません。いずれは、花のあるシーンを提案するコーディネーターとして活躍して欲しい。そこでまずは、『何のために、誰のために花をつくるのか』、働く目的を身に付けていただきます。さらに上級資格では、インテリアコーディネーター、アパレルデザイナー、フードコーディネーター、パーティーコーディネーターの要素を身に付けることで、空間全体をコーディネートするノウハウを身に付けています。
Question 社員の教育に、ものすごい力を入れているんですね。
Answer 当社は現場力が大事ですからね。特に、ものすごく力を入れているのがイベントプロデュース事業。ここは、ブライダルやパーティー、フューネラルなど、それぞれのイベントに花を提供している事業です。もし彼等が、自分だけが満足するような花を提供していたら、日比谷花壇は空間コーディネーターへとポジションを移行することはできない。現場のスタッフが、日々の仕事を通じて、お客様から真に喜ばれるものは何かを考えて提供することによって、ひとつ上のステージへのぼることができるのです。

そこで技術制度を充実させるだけでなく、「花とみどりを通じて、真に豊かな社会づくりに貢献する」という企業理念を、現場に浸透させています。社員も今や2000人近くいるから大変ですけどね。でも、夢を持って働ける現場にしていきたいから。頑張りますよ(笑)。
Question では、現場を担う、新入社員に期待することは何でしょう?
Answer 2007年4月には、総勢86名の社員が入社しました。彼等には本当に期待していますよ。何より、素直で亜流がない。だから、ロジックを組み立てて考え方や方法を教えると、すくすくと育ちます。伸びしろがあるんですよ。花に関する知識や技術なんて、入社時点で持っていなくても全然平気です。それは、入社後の研修でしっかり学べばいい。どちらかというと、考える力を養って、どんどん上司や私たちに意見して欲しい。会社を変える原動力になってくれることを期待していますよ。
ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
『自分で考え、計画をたて、実行する。そして、失敗したら、さらによく考える』、これを繰り返すこと。世の中には、考えるだけで実行に移さないタイプ、逆に何も考えず行動するタイプがいます。でも、考えることも実行することも、両方大事。同様のことが、就職活動にも言えると思います。私は考えずに行動するタイプでしたね。ビールが好きだからビール業界を受けてみよう、みたいな(笑)。でも、考えがなければ、自分の行動を否定された時に跳ね返せない。考えて、行動して、失敗して、また考えて、の積み重ねでどれだけ年輪を付けられるかが大事。私もよく、「もっと考えろ」って言われますよ。私も頑張る。だから、皆さんも頑張って考えて行動する力を身に付けましょう!
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