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最終更新日: 2007/10/01
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アウンコンサルティング株式会社
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創りたかったのは、社員が「月曜日」を楽しみにできるような会社。
創業時、日本に盲導犬が不足していることを知り、社会に貢献できる会社になることを願ってロゴマークに犬のイメージを入れました
アウンコンサルティング株式会社
代表取締役
信太 明
(38歳)
Akira Shida
1968年福島県生まれ。大学在学中より、(その後も新卒として入社した)株式会社リクルートで営業職として活躍。カタチのないものを提案すること、モノを売る大変さを学んだ。1998年、10代の頃からの夢であった「30歳までに起業する」を実現する形で、アウンコンサルティング株式会社を設立した。SEM(検索エンジン・マーケティング)の草分け的な存在の企業として着実に成長を遂げ、2005年に東証マザーズに株式を上場。高い専門性と分析力で、メディアや出版物への登場も多く、自身のブログ「ビバ!キーワード」の注目度も高い。
SEMの草分け的な存在として、また同分野では数少ない特化型の企業として独自性を発揮している同社。代表である信太(しだ)氏に10代の頃から温めていた起業への経緯や、ビジネスへの想い、その考え方、社員と共に目指しているものなどをお話して頂きました。
経営者になるため、自ら描いたビジョン。
ご自身の会社を創ろうと思われたきっかけを教えてください。
10代の頃、「30歳までに起業する」という目標を立てていました。しかし、大学に入学した後は合コンしたり、サークルを立ち上げたりと普通の学生生活を楽しんでいました。でも、1年くらいすると「このままでは、起業の夢はどこかにいっちゃうんじゃないか」という焦りが出てきまして、起業に向けての行動を起こすことにしたのです。
当時、一番営業が大変そうに思えた株式会社リクルートが、学生アルバイトの営業職を募集しており、「起業するにも営業力がないと始まらない。いい機会だ」と思い、応募しました。その後、そのまま新卒社員として入社もしましたが、カタチがある商品ではないので、アポイントを取るにも、商談を行うにも、想像以上に大変な営業活動でした。しかし、新媒体の創刊などにも携わり、私のように起業したい人間には買ってでもしたい「苦労」ができたのは大きな経験となりました。学生時代から4年間、営業として頑張ってきましたが起業という目標において、そろそろ「経営」を学びたいと考え、起業に理解のある会社ということもあったので退職しました。転職したコンサルティング会社で事業や物流などの戦略立案を手掛け、その後は現在チェーン展開で知られているシューズ量販店のチェーンオペレーション化を実現してきました。
決してノウハウを手に入れるための就職や転職ではなく、私は入社時に30歳になったら起業することを公言し、そこでお世話になる社員として、仕組みづくりや業績向上に大きく貢献してきた自負があります。チェーンオペレーションも完成させたという自信と後任の方も見つかり、ご迷惑をかけないと思い、私は遂に「30歳までに起業する」を実現することになったのです。
当初は、生まれ故郷である福島を活性化させるビジネスだった。
なぜ、「SEM」をビジネスとして考えられたのですか。
今でこそ、SEM(検索エンジン・マーケティング)に特化した企業として業界では知られる存在になりましたが、実はアウンコンサルティングという会社は「町おこし、村おこし」を手掛ける会社として千葉県の松戸市のアパートの1室からスタートしました。私自身が福島県出身であったこと、以前勤めたコンサルティング会社で、地方都市の企業のコンサルを行うことも多かったのですが、過疎化や高齢化などが問題になっていて、何か貢献できないかと創った会社なのです。このときは人をどんどん増やしたいとか全く頭になく、個人商店でやりたい仕事をできたらいいなと思っていました。自治体が相手のビジネスになりますから、実績が重視されます。「アウンコンサルティングです」と言っても、分かってもらえなくて半年くらいは、まともな売上はありませんでした。そんなとき、福島で町づくりの仕事があって、一度福島に戻る決心をしました。
世の中では、インターネットの普及が進み、当社もホームページ制作の仕事をするようになりました。せっかく作っても、3ヵ月くらい経つと、親戚のおじさん、おばさんしか見に来ないと言われて、「何とかならないかな」と考えるうちに、検索エンジンで検索したとき、上のほうに表示されるようにしたらいいんじゃないかと考えたのが、今のビジネスの原点。
実際に依頼されたのが、地方の小さな派遣会社でしたが、「派遣会社」というキーワードで検索すると大手派遣会社を筆頭にたくさん出てくる。「1番目に表示される会社と10番目では差があるなあ」とか考えて、2000くらいの仮説を立ててみたんです。この仮説は成功、これは失敗だとか1ヶ月の間に検証を繰り返しました。それを派遣会社に提供していったら、大手派遣会社よりも上位に表示されるようになり、資料請求や登録が増えたと喜ばれたんです。既にアメリカではSEO(Search Engine Optimization /“検索エンジン最適化” )と呼ばれ、300ほどの事業者が存在していることを知り、「それだけあるのなら、日本でもビジネスになる」と確信しました。社員も増えてきていましたし、彼らの生活も考えなければならない。再度東京に戻りSEMに特化した企業として、大きなマーケットで勝負することを決意し、今日のアウンコンサルティングにつながっているのです。
企業として成長のポイントは専門性の「一般化」。
専門性の高い業務をどのように一般化されたのですか。
SEOは企業のビジネスに関連するキーワードを検索結果の上位に表示させて、アクセス数を向上させ、エンドユーザーに対して利益に直結するアクションを起こさせるものですが、そのための適切なキーワードの選択、クリックしやすい表示文を考えるには、マーケティングの高い専門性が求められます。まず最初に重要なのがプロファイリング(属性分析)と呼ばれるもの。当社のお客様がターゲットにしたいエンドユーザーがどんな方たちなのか、その属性を分析することなんですが、例えば年齢や収入がどれくらいで、どこにお住まいかなどを全部抽出して初めて、「そのターゲットとなる方たちは、こういう検索キーワードを使うだろうな」と仮説が立つわけです。これについては、初めてマーケティングをやるような新人だと分かるはずもありません。
そこで、チェックシートや企業カルテを作って運用しています。お客様からお聞きする基本的な情報に加え、様々な質問項目があり、それをヒヤリングしていくことで基本情報を収集し、プロファイリングを可能としています。「SEMの経験者はいない」ということを当社では、前提としています。だから、新卒でも中途入社でも一定のレベルに成長する期間は変わらないんです。
パソコン操作から専門的なことまで、複数の工程に分けてマニュアル化されています。みんながそれに向かって頑張れる仕組みになっており、先輩社員が丁寧に教えていきます。学ぶことはデジタルな分野のことですが、専門性を分かりやすく一般化して、伝えていくのは「人から人」。社員が主役となって、専門性の高い社員を生み出す仕組みになっているのが、当社の強みと言えるのではないでしょうか。
お客様の満足、利益の向上、株主への還元、良い循環の起点は社員。
信太社長の人材に対するお考えをお聞かせください。
当社の社員として、お預かりした以上はその方を一人前の社会人として育て上げる義務が経営者にはある。それが最大の社会貢献であると私は考えています。それゆえに「自分の子どもと同じように教育しなさい」とマネージャークラスの社員には言っています。良いときはもちろん褒めてやり、ダメなときにはお尻を叩くくらいの気持ちで接しなさいという具合に。私自身は、社員にできるだけ声をかけるようにしています。顔色とか見れば体調が悪いなと分かることもありますから。当社の独自性としては、ファミリーパーティーや新卒父母懇談会があります。毎年夏に内定者のご家族を招いて、ちょっとした立食パーティーをやるのです。内定者とご家族の前に、私をはじめ経営陣が全員出て、「お子様をお預かりします。責任をもって育てます」と宣言して、ご了承頂いています。親御さんからは、「こんなの初めてです」と感激されています。子どもが働くことになる会社を見たいとは、なかなか言えるものではありませんからね。
一方、社員に対しては「月曜日」が楽しみになるような会社にしたいと考えています。日曜の夕方に「明日からまた仕事か、憂鬱だな〜」というのは後ろ向きですよね。なので、仕事に遊びに社員が充実できるように様々な配慮をしています。社員が充実して仕事に打ち込めば、お客様にも喜んで頂けるし、当然利益も上がる。利益が上がるということは株主も喜んでくれ、社会貢献できるような余裕も生まれてくると考えています。良い循環の起点、スタートラインはやっぱり社員ですから、私個人も一生懸命頑張って、アウンコンサルティングをさらに強く前向きな会社にしていきたいと思っています。
「お客様第一主義」を経営スタイルの真ん中に置くことは「不変」。
アウンコンサルティングという会社は今後、どのように進化していくのでしょうか。
「お客様第一主義」というのは簡単なのですが、業務に追われたり、売上を追求しなければいけないときも実際にはあります。しかし結局はお客様に評価されないと、どんな会社でもダメになっていってしまいます。とにかくお客様の存在を忘れないようにと経営理念にも入れていますし、社名にも「阿吽の呼吸」の阿吽(あうん)=アウンという言葉を使っているくらいですから。そもそもコンサルティング会社は、目に見えるものを売っているわけではないので、お客様とのやりとりの中で育てて頂き、情報交換を行い、いろんな商品を作り続けていかねばならない使命があります。常に変化を求め、変化できることを前提としてお客様の声を取り入れていくことが重要だと考えています。
クロスメディア化も進み、事業領域もインターネット分野から、非インターネット分野も視野に入れたハイブリッド型の総合マーケティングコンサル企業への変貌を遂げていきます。最近では海外に進出する日本企業のマーケティング活動を支援するチームを立ち上げ、さらに新しい分野へと発展していきます。しかし、常に経営スタイルの真ん中に「お客様第一主義」を掲げて、お客様の成長と成功、それを実現する社員の成長を楽しめる会社であり続けたいと思います。
ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
日本はこれから人口も減少傾向にあり、マーケットサイズも小さくなっていきます。しかし、人は成長できるような環境で生きていた方がいいわけで、言われたことに対応する「受身の姿勢」から「主体的に行動」できるように転換していかないとダメだと思います。それを変えることができるのが20代や30代の若い世代ではないでしょうか。従来型の大きな会社に入ってそれをやるのもひとつですが、個人的には、若いときからチャレンジングな仕事ができるのはコンパクトな会社や新しい会社でないかと考えています。ぜひ、そういったところでチャレンジして欲しいと思います。当社はそんな想いに応えることができる会社でありたいと考えています。
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活動履歴
アウンコンサルティング株式会社
【理系】
1位
/
株式会社メンバーズ
2位
/
東京税理士法人グループ
3位
/
株式会社サイブリッジ
4位
/
テクノバン株式会社
5位
/
株式会社東芝
【文系】
1位
/
株式会社アスキー・メディアワークス
2位
/
住商紙パルプ株式会社(住友商事株式会社100%出資)
3位
/
松下電器産業株式会社
4位
/
株式会社メンバーズ
5位
/
株式会社ASK PLANNING CENTER
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