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最終更新日: 2007/12/20
(マークの説明) 正社員 理文不問 3年増益 株式公開
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私たちの成長が、高齢化を迎える国々を豊かにする。
「新しい発想で、既存の社会やサービスの仕組みを変えたいという方をお待ちしています」。
株式会社シニアコミュニケーション
代表取締役社長
山崎 伸治   (38歳)
Shinji Yamasaki
【プロフィール】
1970年生まれ。京都大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行(現:新生銀行)に入行。後に長銀ウォーバーグ証券会社(現:UBS証券会社)を経て、米系大手コンサルティング会社ベイン・アンド・カンパニーに入社。海外のシニア事情を知り、「日本のシニア社会を豊かにしたい」と2000年5月にシニアコミュニケーションを設立。2005年12月には東証マザーズ上場を果たすなど順調に業績を伸ばし、現在は海外への事業展開も積極的に行なっている。幼少期から偉人伝を読むことが好きで、休日は読書を楽しむ。
INTERVIEW
シニアマーケットの将来性にいち早く着目し、シニアマーケット専門のマーケティング、コンサルティング会社として成長を遂げたシニアコミュニケーション。今後は世界にも目を向けているという山崎社長に、シニアマーケットの今後とマーケットを牽引できる人材について伺った。
Question シニアマーケットの将来性に確信を持つようになったのは、いつ頃からでしょうか。
Answer 外資系のコンサルティング会社で働いていた時ですね。仕事の関係で、海外のシニアを知る機会があったのです。当時の日本では、シニアと言えば“社会的な弱者”というイメージを持っている人が多かった。しかし、欧米のシニアは豊かな生活を楽しんでいる。その姿を見て、日本のシニアもこうあるべきだと思っていたのです。その後、外資系金融機関の日本進出の戦略立案をサポートすることになり、シニアマーケットのマーケティング調査を行ないました。しかし、当時の日本にはシニアマーケットに関するデータはほとんどなかった。人口ボリュームでも個人の消費力でも、50歳以上は他の世代を圧倒している。さらに高齢化が進む中で、今後必ずシニアマーケットの専門機関が必要だと確信しました。

私は、学生の頃から起業するための条件を三つ掲げていました。それは「世のため人のためになること」「オリジナリティがあること」「適正な利益を生み出せること」。シニアビジネスは、これら全ての条件を満たしていたのです。“世界で一番シニアのことがわかる会社”として、シニアがいきいきと暮らせる社会づくりに貢献したい。これは、起業時から今も変わらない当社の理念ですね。
Question 起業時から、シニアマーケットに対するニーズはあったのでしょうか。
Answer 起業時は、日本ではまだシニアという言葉自体が定着しておらず、介護の会社だと誤解されることも多かったですね。とにかく「シニアマーケットがある」ということをわかってもらうために、1日200〜300件以上の電話営業を自ら行ないました。それでも取り合ってくれるのは2〜3社程度。とにかく信頼を得ようと、クライアント企業様の期待以上の仕事をするように心がけていました。最初の2年間はシニアの会員組織やコミュニティサイトなどのデータベースをつくることに注力していました。シニアマーケットに特化してコツコツと努力を続けた結果、設立以来2500件以上の定性・定量調査や、日本最大級のシニア限定コミュニティサイト、オピニオンリーダーによる会員組織など、シニアの“生”の声を活かしたデータベースが蓄積されたのです。

同時に、人口減少や高齢化、団塊の世代の一斉退職などが叫ばれる中で、多くの企業がシニアマーケットに注目するようになりました。しかし、それまで消費者としてシニアを捉えていなかったため、どんな商品やサービスが売れるのかというマーケティングをする機能を持っていない。そこで、私たちの豊富なデータをもとにしたマーケティング、コンサルティングが注目されるようになりました。私たちは、商品についてシニアがどう反応するかという理論だけではなく、こういう商品なら買う・買わないといった実践的なレベルでのマーケティングが強みです。大手を中心に約1400社以上の企業のシニアビジネスをサポートしているのも、これまで培ってきたシニアマーケットに関するノウハウが評価されているからだと考えています。
Question 上場も果たし、現在は多様な事業展開をされているようですね。
Answer おかげさまで2005年には東証マザーズへの上場も果たし、業績も順調に伸びています。当社の収益モデルは三つの事業から成り立っています。一つ目は、シニアビジネスに参入する企業のコンサルティングから、商品開発、プロモーション、クリエイティブ、組織運営などを行なう企業サポート事業。二つ目は、企業とともに商品やサービスを開発するコンシューマー事業。これまで、本格志向の焼酎やワインの販売、アンチエイジングレストランの運営、書籍の発行などを手がけてきました。また、2007年10月からは朝日放送と共同でシニア向けTV番組もはじめ、番組内でシニア向け商品開発を行なっています。三つ目は投資事業。今後シニアマーケットにおいて成長の可能性が高い企業に対して投資・育成を行なっています。

対外的に見れば、当社は様々な方面に事業展開をしていると思われがちです。しかし、私たちのスタンスはあくまで企業とシニアの“仲介役”。シニアマーケットの人・モノ・金・情報という中核を押さえているからこそ、様々な業界からシニアビジネスの相談を持ちかけられるのです。例えば、TV番組もこれまでコミュニティサイトで行なっていたことの延長線上と考えています。シニアをハッピーにするための商品やサービスを提供しようとする企業を応援することで、私たちにも収益があり、シニアも豊かになるというモデルが確立されてきました。
Question 今後、世界進出に向けても準備されているとお聞きしましたが。
Answer はい。韓国にシニアマーケットと介護マーケットのビジネスをサポートする合弁会社を設立しました。また、中国に向けても積極的に資本参加や事業の連携に取り組んでいます。韓国は、日本よりも7〜10年ほど遅れて高齢化が進むと言われています。2008年から施行される介護保険を受けて、韓国の企業は介護事業に乗り出すことを考えています。私たちは、日本で培ったデータやノウハウを活かし、韓国にも当社のこのモデルを転換しています。

日本の高齢化は、世界で最も急激なスピードで進んでいます。アジア諸国も今後同じような道を辿ります。私は、日本が世界に貢献できる、意義のある存在であってほしいと思っています。シニアに特化した私たちができることは、国民が色々な面で豊かさを実感していけるシニア型社会のモデルを日本でしっかりと構築し、世界に向けて示していくこと。これが、シニアマーケットのリーディングカンパニーとしての使命だと考えています。
Question シニアマーケットを担う人材には、どんな資質が必要でしょうか。
Answer 当社は、「シニアマーケットをしっかりとリードしていきたい」というウィルと「求められる役割以上の成果を出す」スキルという二つの資質を採用時に見ています。しかし、新卒の方にスキルを求めようとは思っていません。まずは、「シニアが好き」「シニアが幸せになる仕組みを考えたい」という方に活躍してほしい。当社はコンサルティング会社ですので、クライアント企業様と同じ発想でしかご提案できなければ存在価値がなくなってしまう。既存のものにはない新しい発想が求められます。しかし、それは天性の発想力というよりは、“考える”訓練をすることによって鍛えられるものなのです。私は、クライアント企業様が抱えている課題については、クライアント企業様の100倍考えるようにしています。当社には豊富なデータがありますが、それを分析して実際にどう活かすのかというところが肝心。プロとして本気で考える努力ができる方を歓迎します。

求めるものは厳しいかもしれませんが、その分新しいサービスや商品を生み出すというやりがいは大きいもの。まだ当社は生まれたばかりの会社です。これから大きくなる可能性を秘めているシニアマーケットの最先端を走り続け、マーケットを牽引することで、ひいては世界のシニア社会をデザインできる。社会的に意義のある仕事があなたを待っています。
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