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日本の貿易を支えてきた荷役技術が、世界を捉える瞬間。
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「たとえ不器用でも“熱い想い”を持って一生懸命物事に取り組める方をお待ちしています!」と菊池社長。
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日本コンテナ・ターミナル株式会社
代表取締役社長
菊池 晋
(61歳)
Susumu Kikuchi
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▼学生時代はアメリカンフットボールに明け暮れる。就職活動を迎えるにあたり「海外」に関わる仕事に興味を持ち、1972年、日本郵船(株)に入社。▼様々な本社部門を挟み、英国、台湾、オーストラリア、中国での海外勤務は合わせて18年にも及ぶ。▼同社常務を経て、2007年6月に日本コンテナ・ターミナル代表取締役社長に就任した。▼趣味は中国語の学習。週末は料理を楽しむ一面もある。
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日本の物流と経済発展を高い技術力で支えている日本コンテナ・ターミナル。仕事の醍醐味やスケール感だけではなく、菊池社長が抱く会社や社員への強い想いを伺うことに成功した。
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2007年に40周年を迎えられましたが、設立の背景を教えていただけますか。
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従来は伝統的な貨物船(在来船と言います)で運ばれていた国際海上貨物のコンテナ化が、1960年代に入りアメリカを中心に急速に進み、日本の港湾にも大型クレーンと広大なヤードを持った本格的なコンテナ専用ターミナルを建設する必要が出てきました。
そんな中、日本海運のリーダーである日本郵船(株)と港湾運送事業で長い伝統を誇る三菱倉庫(株)が共同出資し、1967年にコンテナターミナル運営会社として設立されたのが、日本コンテナ・ターミナルです。
貨物のコンテナ化は従来の荷役事情を劇的に変化させました。その後、コンテナターミナルは日本全国に拡まり、今では60以上の港にある物流に欠かせない存在となっています。私たちはそのパイオニアとして成長してきたことを大変誇りに思っています。
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業績拡大のターニングポイントとなった二つの出来事。
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順調に業績を伸ばしていらっしゃいますが、何か大きな転機などはあったのでしょうか。
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一つはターミナル荷役機器整備事業の国内展開です。
当社の事業は当初、日本郵船が東京と神戸両港で借り受けたコンテナターミナルの運営から始まりました。ターミナル内には本船荷役用に岸壁に設置された可動式大型クレーン(ガントリークレーンと言います)のみならず、ヤード内でコンテナを運ぶ多数の大型荷役機器が投入されています。安全且つ効率的にターミナル荷役を行なう為には、荷役機器の保守・整備が非常に大切なのです。
こうして培った荷役機器整備の実績と技術力を基礎に、国内地方港にも積極的に事業展開を行ない、現在では日本郵船以外の外資系船社のコンテナターミナル1箇所を含む全国10箇所に拠点を構えています。
もう一つは海外への進出です。
20年前に台湾の高雄港に現地法人を設立し、現在では日本郵船のコンテナターミナルと台湾船社のコンテナターミナルで保守整備事業を行なっています。また、10年前にはマニラへ進出し、現地パートナーとコンテナ・デポを運営しています。現在はこの2箇所ですが、他のアジア諸国への進出も検討中です。
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貴社の強みはどこにあるとお考えですか。
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40年にわたり築き上げてきたコンテナターミナル運営のノウハウや実績、様々なメーカーの機種に対応できる荷役機器整備の高い技術力、そして、それを支える人材が当社の強みです。
日本の産業というと「モノづくり」に目がいってしまいがちですが、それを支える物流インフラが実は非常に重要な役割を担っています。『経済的なコストで安全にモノを運ぶ体制が整っていたからこそ、貿易国である日本は発展することができた』。そうした誇りを持って、社員の誰もが仕事に取り組んでいます。
コンテナターミナルに一度足を運んでみてください。重量のあるコンテナを、巨大なクレーンでスピーディーに事故なく動かす技術力の高さ。そして社会経済を担っている仕事のスケール感を味わうことできるでしょう。
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世界に通用する技術を支えているのは、コミュニケーションの力。
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“社長だからこそ”ご存知の会社や仕事の特徴を教えていただけますか。
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実は、私たちが携わっているのは非常に“人間味のある仕事”なんです。物流は歴史のある業界ですし、いくらITが発達してもITではモノは運べません。物流は人と人とのコミュニケーションが全てです。当社も同様で、人と人との関係を大切にしています。会社で過ごす時間は非常に長いもの。少々極端な意見かもしれませんが、「会社を一つのファミリーとして捉え、社員が楽しく仕事をしていける環境がなければ会社の意味はない」と考えています。良いカルチャーは残し、変えるべきところは変える。そういった風土も大切にしていきたいですね。
その上で、自分の仕事を好きになって欲しいと思います。仕事を生活するための手段とだけ考えてしまうのはもったいない。真面目に取り組むことで必ず自分に返ってくるものがあるはずです。「自分の仕事を愛するということは、人生を愛することに繋がっている」というのが私の持論ですし、いろんなことに興味を持ち、小さなことでもコツコツと続けられる人が当社では一番成長できる人材です。
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具体的に「自分の仕事を愛する」とはどういうことなのでしょうか。
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個人的な意見ではありますが…“投げ出さないこと”ですね。どういうことかご説明しましょう。仕事には納期や締め切りというものが存在します。クオリティを追求していくと苦しくなることもあります。しかしそこで「まあいいか」と思わず、徹底的に仕事と向き合うこと。例えば資料を一枚作成するとしても、自分の意見に自信を持って“伝えたい”とするならば、本や資料を読み込んだり人に尋ねたりするはず。手間はかかりますが、そうやって積み重ねていくことで確実にスキルアップします。困難を乗り越えるための新しいアイデアや工夫も生まれ、それらを「試してみたい」と思う気持ちが仕事の楽しさに繋がっていくのだと私は考えています。
そのための社内環境を整えることが、私の大切な仕事です。日本全国、海外にも社員がいて、毎日全員と顔を合わせられるわけではありませんので、あらゆる機会を見つけて、社員と「ふれあう」ように努力しています。若い社員だけを集めた会議を行なって意見を求めたりもしているんですよ。社長といっても一人の人間。私が「人が好き」ということもありますが、コミュニケーションの大切さは一番理解しているつもりです。
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最後に、今後の展望についてお聞きかせください。
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一つは国内で今の事業を基盤にした新規事業を進めること。もう一つは海外展開の強化です。日本の経済は成熟期に入り、一方で中国、インド、ベトナムなどのマーケットは非常にヒートアップしています。これからこういった国々で様々な産業が興れば、「モノづくり」のための素材や、運ぶための鉄道、道路、港など多くのモノが必要になってきます。日本との輸出入も増えるでしょう。私たちができることは、やはり技術力を持って物流や貿易を形にしていくことです。実際に最近は、海外コンテナ・ヤードの荷役機器メンテナンスに関する相談も増えていますし、当社にもビジネスチャンスはあると考えています。
設立して40年。私たちが出来ることはまだまだあります。日本の経済成長を支えてきた技術集団であるという誇りを忘れず、業界をリードする存在として、これからも変わらず社会貢献を続けていきます。
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ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
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学生時代とは違い、職場では親子ほども年の離れている仲間と仕事をしていくこともあるでしょう。その中で大切なことは「上手くコミュニケーションが取れるかどうか」ということです。相手の言葉に耳を傾け、自分の意思を伝えられるか。「人が好きだ」という気持ちや、物事に対する好奇心が旺盛な方を求めています。一部の技術職を除けば、特別な能力は必要ありません。必要な専門知識や能力は入社後に会社でじっくりと学ぶことができます。私も仕事が楽しいと思える環境づくりを心がけ、よいカルチャーは継続的に取り入れていきます。また、私たちは東証一部上場の日本郵船(株)と三菱倉庫(株)の出資企業であり、基盤もしっかりとしています。つまり、「安心して飛び込んできてください」ということです。
とはいえ、やはり会ってみて初めて伝わることも多いはず。私も多くの学生さんにお会いしたいと思っています。是非一緒に会社を大きくしていきましょう!
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