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経営者になれるエンジニアと、なれないエンジニアの違い、教えます。
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「一流を目指すためには、感謝の気持ちをもち続けること。それが成長していくための秘訣です」。
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株式会社ヴァリューシステム
代表取締役
森 茂仁
(50歳)
Shigehito Mori
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神戸市出身。学校を卒業後、大手ソフトウェア会社への就職を機に上京。さまざまな分野のシステム開発プロジェクトを歴任し、エンジニアとしてのキャリアを積み重ねる。その後、1998年7月にヴァリューシステムを設立。設立から2年間は、自らもエンジニアとしてプロジェクトを担当しながら社長業を兼任。その後、事業拡大、人員の拡充と共に社長業に専念する。以来、多様な能力を兼ね備えたエンジニアを育成し続け、3名のベンチャー企業経営者も輩出。設立当初より従業員との共存共栄を常に念頭に置き、ヴァリューシステムの企業価値の向上に尽力している。
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独自のビジネススタンスで、IT業界内における競争を勝ち抜くヴァリューシステム。その事業戦略の根本にある考え方や、理想のエンジニア像、そして今後の事業の方向性などを伺った。常に現状に疑問を呈し、常識を打ち破ってきた森氏にとって、目指すべきヴァリューシステムの将来像はどのようなものなのか……。
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最初に、ヴァリューシステムの事業の強みを教えていただけますか?
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まず、当社のお客さまの大部分が上場企業をはじめとした大手企業ばかりだということですね。設立10年に満たない会社でありながら、これだけの取引先を有している企業は、それほどないのではないでしょうか。もともと創業期から大手との取引を重視しており、これまでに小さい企業との取引というのは2〜3件程度しかありません。その要因にあるのが、当社のエンジニアたちの“営業力”なのです。
私たちは技術者集団ですから当然、エンジニアとしてのスキルは備えていなければいけません。しかし、世の中の同業他社との競争の中から一歩抜きん出るためにはそれだけでは足りない。一人ひとりのエンジニアが、「自ら仕事を獲得する」という営業的な意識をもってプロジェクトに取り組んでいくこと。それが、当社のエンジニアが取引先から評価していただける要因であり、絶対的な強みとなっているのです。
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“エンジニアの営業力”を強化している背景には、どんな戦略があるのでしょう?
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一般的なエンジニアの仕事は、依頼されたプロジェクトに入って、要求される仕事を確実にこなしていくこと。それだけでも充分に取引先から評価されるでしょう。しかし、単に任された仕事を完遂するというだけでは、「それ以上」は生まれないのです。逆に当社のように、エンジニアが営業的な動きをとって、現場から仕事のチャンスを切り拓いていくことができれば、売上を2倍や3倍にすることも可能です。
スキルアップという面から見ても、単に実績を評価されてとってくる案件だけではなく、現場でリアルタイムに発生している課題を発見できれば、そこから新しいフィールドが生まれる可能性すらあります。そもそも営業担当者を窓口にして入ってくる通常の案件というのは、実際の現場の状況からすれば賞味期限ギリギリの過去の情報です。さらに、顧客とのやりとりに関しても、実際の開発者の視点から交渉を進めることができるため、営業担当者を介した条件設定などと比較しても非常にスピーディで適正な案件を獲得することができるのです。当然、営業担当まで情報が届かない訳ですから、競合企業が入り込むスキさえもない。現場のエンジニアたちが営業力を兼ね備えることで、これだけのメリットがあるのです。
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エンジニアとして、いわゆる「技術力」だけではないスキルを磨けるということですね。
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その通りです。技術力はもちろんのこととして、営業力、交渉力、指導力、マネジメント能力、経営力など、あらゆる能力を磨くことが可能です。ですから、将来的に独立して経営者になることや、経営層として会社経営に携わることもできる。これまでにヴァリューシステムから3社のベンチャー企業が生まれたのも偶然ではありません。単にエンジニアとして一流になるのではなく、ビジネスパーソンとして一流を目指すことができる環境があります。
一方で、こうしたベンチャー企業の設立は、社員にとって「経営を実践する場」という意味もあります。経営者ともなれば、仕事を獲得して売上を立て、利益を生み出すための経営判断をしていくことが求められます。当然、銀行との折衝など、資金計画に関しても踏み込んでいかなければなりません。そうした経験は、やはり経営者にならなければ実感できないことだと思います。しかし、経験するからこそ成長することができるのです。
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企業として、そうした経営者を輩出するメリットはどういった部分にあるのでしょうか?
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そうした経営者がしっかりと育っていくことで、母体であるヴァリューシステムとしての企業力も増していきます。特に、経営判断という側面から考えると、現在の社長である私の意見が常に100%正しいとは限らない。しかし、経営を知らない社員にしてみれば、意見を言えないと感じることもあるかもしれません。すると結果として、望まぬ「ワンマン経営」になってしまう可能性すらあります。だからこそ、経営の視点から議論ができる、同じ価値観で話ができる社員の育成が重要なのです。
また、仮に社長が経営判断もして、営業もする。時には現場にも出るという会社があったとして、社長が倒れた時に一体どうするのか、と。非常に危うい組織ですよね。そういう意味で、ヴァリューシステムは、私に万が一のことがあったとしても継続しうる組織体制ができているということです。このように、当社は社員一人ひとりが経営を考えながら働ける環境があります。いわば、ベンチャー経営者候補の集合体なのです。将来的にヴァリューシステムは、より一括受託の開発案件にシフトしていきます。競合企業の多いこの業界で、私たちの規模の会社が一括受託を目指すことができるのも、そうした社員の育成環境があるからなのです。
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では、ヴァリューシステムで活躍するためのポイントについてお聞かせください。
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よく「家庭と仕事の両立」といいますが、本当の「両立」をできている人がどれだけいるでしょうか。当然、仕事をしていれば、家庭を犠牲にしなければならないときはある。逆に家庭の事情で、大切な仕事から離れなければいけないときもある。そういうときに大切なのは、「犠牲にできない」と言うのではなく、たとえ「犠牲にした」としてもそのことに関して、申し訳ないという気持ちをもてるかどうかです。両方を大切にしながら、理想の家庭、理想の仕事を追求していこうとすれば、ときにどちらかを犠牲にすることは仕方がないこと。そうした事実を受け入れる覚悟をもち、万一のときには、迷惑をかけてしまった人たちに感謝の気持ちをもつことが大切なんです。そうすれば、必ず犠牲にしたものは返ってくる。ですから、周囲に対して感謝の気持ちをもち続けることが、ヴァリューシステムで成長していくための秘訣ですね。
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