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私に代わって、『恋も仕事もハッピーに』について語れる継承者を育みたい。
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「明日のことを思い悩むより、今を生きること。そして今を生きていることに感謝することが、大切」。
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株式会社アークパワー
代表取締役社長
池邉 竜一
(36歳)
Ryuichi Ikebe
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▼1971年、大分県に生まれる。高校時代に半年間の入院生活を経験し、人生初の挫折を味わう。▼留年を逃れ、無事に高校を卒業。21歳のときに、バイク便の会社を設立。半年後に廃業するも、この経験が、その後の人生に多大なる影響を与える。▼新卒採用ビジネス、派遣ビジネス、人材コンサルビジネス、そして人材紹介ビジネスとの出会いを経て、▼1999年にアークパワーを設立。現在は、代表取締役社長として会社を牽引する。「学歴」よりも「学習歴」の重要性を提唱。多くの転職希望者にキャリア形成のアドバイスを行なう。▼自らも、31歳にして慶應義塾大学経済学部に入学。4年後の2007年3月、卒業を果たす。
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2007年度売上高実績が、前年比約130%の成長を遂げているアークパワー。設立以来、着実な成長の背景にある、人材ビジネスへの想い、そして企業理念とは?――同社代表取締役社長 池邉氏にお話を伺いました。
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貴社のスローガン『恋も仕事もハッピーに』が生まれた経緯を教えてください。
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『恋も仕事もハッピーに』という言葉は、心理学者フロイトが「愛することと働くこと、その二つが成熟してこそ真の人間的形成を成す」と提唱した考え方をもとに生まれたものです。“愛”と言うと少し重いので(笑)、“恋”と言い換えました。恋を張り合いに仕事に打ち込めて、自分自身がハッピーになる。そしてアークパワーも、恋も仕事もハッピーになれるよう働きかける、そんな“おせっかい”な存在として、社会に役立つことを目指しています。
『恋も仕事もハッピーに』という言葉は、入社時、社会人2年目、30代…と、年齢と共に意味合いが変化します。その真意がまさに、働き続けることの尊さ。ビジネスでは、奇をてらうよりもむしろ、継続していく力が重要なんです。
たとえば、人材派遣というビジネスは、契約期間が終われば仕事は終了。その派遣先を変える人もいます。しかし派遣先を変えるにしても、派遣スタッフのキャリアに継続して寄り添っていく。それによって、スタッフに働く意義を理解してもらったり、継続することの尊さをわかってもらう。その結果、『恋も仕事もハッピーに』なってもらうことが、アークパワーの役割なんです。
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それほどまで、継続するということを重視されるのはなぜですか?
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私自身、とにかく恐れることなく挑戦し、そして失敗し続けてきました(笑)。今は単に、失敗しなくなり始めただけなんです。私は高校時代に、半年間の休学という挫折を味わいました。そのコンプレックスを抱え、卒業後は色々挑戦しました。でも全部ダメ。それでも挑戦し続け、ついに人材ビジネスと出会った。アークパワーを設立し、水を得た魚のように仕事に打ち込んできたんです。
私は、コンプレックスは克服するものではないと思います。結果として克服する人もいるでしょうが、まずは逃げずに向き合うこと。そして、コンプレックスが糧や原動力となって、今の自分があることを理解していくことが重要です。
アークパワーも、まもなく設立10周年を迎えます。この10年は、いわば“アドベンチャー”。これからが、ベンチャー企業として本当のスタートだと思っています。というのも、私は「十年一事(じゅうねんいちごと)」という考え方を重視しているんです。中学時代の恩師の言葉で、「10年やり抜いて初めて、一つの事を成し得る」という意味です。設立から3年間くらいは、「オリジナリティがない」と、幾度も言われました。でも、「十年一事」を貫いた。奇をてらわず、オリジナリティを育んできたんです。
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社長自らが先頭に立って、教育に力を入れているのはなぜですか?
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僕は教育って“寺子屋”みたいなものだと思っているんですよ。一流の仕事をしているプロでも、一人では結果を出せないことがありますよね。そうすると結果を出すためには、助け合って仕事をすることが求められる。信頼し、チームワークを発揮して仕事に取り組める環境を作るには、社員全体のレベルアップを図る必要が出てくる。だから、僕が主導で教育を行なうんです。
教育のモットーは「他社でも通用する人材に育てる」。といっても、本当に他社に行ってしまわれると困るのですが(笑)。やっぱりアークパワーで長く働いてほしいから、「辞めたくない」と強く思える会社にする努力は怠りません。
昨年から導入した退職金制度も、その表れの一つ。長く働いて、当社での勤務経験を通じて成長してほしい。そんな願いを込めました。同じ会社で長く働くことのメリットを感じてもらいながら、本人に起因する教育には惜しみなく投資をする。そうすれば企業としても、社員が質の高いサービスを提供し続けてくれるわけですから、双方にメリットが発生しますよね。つまり、教育の延長線上に退職金制度があるんです。
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具体的には、どんな教育を行なっていらっしゃるのですか?
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内容はシンプル。ひたすら、自己と対峙します。商品は、技術や知識だけでは売れません。相手のことを理解して的確なアプローチをする、“営業力”が必要とされます。そして、他人を理解するには、まず自分を理解しなくてはならないんです。その導入研修は、入社直後に私が行ないます。それ以前に、内定者時代の10月、2週間の体験インターンも行ないます。目的は、「自分がわからないことは何か、をわかる」。その後、インターンを続けるかどうかは自由です。
入社後は、全く異なる教育プログラムを組みます。4月1週目は導入研修を私から。2週目は丸々マナー研修。3週目からGWにかけては、社内の5セクションを3日ずつ体験。その後は、現場でOJTです。そして6月に、週1でフォロー研修。一度現場を体験しないと、自分が何をわかっていないか、わからないでしょう。そして10月に再度、マナー研修。
ここまで手厚く教育する理由は、「活躍してもらいたいから」という一言に尽きます。特に新卒入社の方々は、教えれば教えただけ吸収してくれるし、レスポンスも迅速。私としても大きなやりがいを感じていますよ。
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2009年には3期目の新卒社員を迎えます。どんなことを期待されますか?
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「起業することは成功だ」と考えている方もいるかもしれません。しかし、一方でリスクを伴う可能性も高いことを忘れてはならないと思っています。若いうちに独立をして起業に励むキャリアと、ニートやフリーターのような生活を送るキャリア。彼らの格差は確実に広がっていますし、それぞれが社会の波に飲み込まれ、多くの問題が起きているのではないでしょうか。僕はそんな彼らに、新しい“働く価値観”を提供していきたいと思っているんです。
今、よく感じるのが、「上手に生きようとする人が多いなあ」ということ。一生懸命に何かをする人が、減っていますね。自分自身を振り返ると、決して流行りものに飛びついて、ワンチャンスで会社を拡大したわけではない。コツコツと行なってきたことが、結果として大きく実を結びました。派手な新商品やPR活動とは無縁でしたからね。それでも売上高前年比は約130%を誇っています。今あるノウハウや実績を活かし、新しい価値観を提示しながら、一緒に成長スピードを加速していっていただきたいですね。
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ありがとうございました。最後に学生に対するメッセージをお願いします。
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新卒採用を行なうのは、会社の基幹となる人物を採用するためです。つまり、創業者の私に代わって、『恋も仕事もハッピーに』という理念を語れる継承者ですね。これからも、会社自体が好きと思ってもらえる環境・風土づくりに注力する。そして、そんな会社に恋してくれる新しいメンバーが、新しい知恵を持ち寄って、新しいビジネスを生み出していく。そんなフェーズに移行していくのが、これからの10年です。
想いは、発信し続けなければ伝わらないもの。率直に言って、文字だけでは伝え切れないと思うんです。だからまずは、トップセミナーに来てください。そして、ダイレクトに私と語り合って、何かを得ていただければ嬉しいですね。
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