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情報・通信(ネットワーク・通信技術) / 情報・通信(ソフトウェア開発) / サービス(セキュリティー・メンテナンス)
最終更新日: 2007/10/01
(マークの説明) 正社員 理系積極採用 3年増益
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プロの仕事研究
いくつもの困難を乗り越え、初めてのソフト開発を成功させたプログラミングのプロ。
ソフトウェア系−プログラマ
情報システム事業部 第二システム部
岸 創太郎 (23歳) Sotaro Kishi
入社4年目 / 太田情報商科専門学校 情報工学科 情報工学コース 出身

プロフィール
学内で開催された合同就職説明会にて、三和電子を知る。ハードからソフトまで幅広い製品の開発に携わることができることに興味を持ち、入社。通信機器のデバイスの動作検証、ソフトウェアの開発など様々な仕事に関わり、現在組込みソフトのプログラマーとして活躍している。

プロローグ
ミスを犯し、デスクの前で落ち込んでいる岸に、先輩佐藤が声をかけた。「状況を説明してごらん」。あえて自分を責めず、今後の対応のために解決策を一緒に考えてくれる。佐藤に状況を報告しながら、岸は、今回のようなミスは絶対繰り返さないと強く思った―――。

岸が参加したのは、大手通信キャリアのLINUXサーバ上で用いるアプリケーション開発プロジェクト。これは、室内に置いた無線LANを経由し、IP通信回線で携帯通話を可能にするという、画期的なサービスであった。岸の担当は、携帯電話から送られてくるユーザーデータの認識と照合を行ない、他のシステムへ情報転送を行なう呼処理制御のプログラミングだった。

初めてのソフト開発に対する不安、緊張…それに加えて、岸は大きな困難を抱えていた。「そもそもLINUX環境に触ったことが、なかったんですよ」。そのため、イチから勉強の日々だった。毎日、終電で帰るという生活が続く。そんな日々の中で、岸はプログラミングの厳しさと喜びを知っていった。無我夢中で、いくつもの壁を乗り越え、プロジェクトを成功させたプロ・岸の仕事を追う―――。

ソフト開発に挑戦する絶好のチャンス。 1
大手通信キャリアのLINUXサーバ上で用いられるアプリケーション開発。情報システム事業部の部長からこの話を聞かされた時、岸は以前から関わりたかったソフト開発に挑戦する絶好のチャンスだと思った。岸にとって、総勢30〜40名が関わるこのプロジェクトは、やりがいを感じられるものであった。岸は、共同開発を行なうシステム会社で、先輩2人とプロジェクトに参加することになった。

三和電子が開発を担当したのは、電話局に設置されたサーバ上での呼信号処理。作業は、仕様書に基づき、プログラムのもととなる動作シナリオ作成から始まった。岸は、動作シナリオの作成を、なんとか予定通り仕上げ、次のプログラム作業にうつっていったのだが……。

不慣れな言語でのプログラミング。 2
初めて触れるLINUX環境は、慣れ親しんできたプログラミング環境と想像以上に異なっていた。いつもならクリックさえすれば済むことが、何をするにもコマンドを入力しなければできない。さらに今回のプログラムを行なう言語はCではなく、C++を使わなければならなかった。不慣れな環境の中、岸は自信のない言語でプログラミングを行なうことになった。

今回のプロジェクトでは、プログラムで頻繁に相互データを交換し合う機能を、C++で作成していた。専門学校においてC 言語を学んだ岸にとって、C++は馴染みのない言語ではないが、実際にどうプログラムを組めばいいのか、ほとんど分からなかった。「やりながら、一つひとつ覚えていくしかないよな」。そこで岸は、先輩たちに確認してもらいながら、懸命にプログラミング方法を勉強し、開発を進めていった。

2ヶ月後、なんとかプログラムはでき上がった。「後は検証作業だけだな」。と、ほっとしたのも束の間、検証段階になって、予想外のバグが報告されてきた。同時並行で開発されていた他社のプログラムと連結した際に、誤作動が起きてしまうのだ。これでは、プロジェクトそのものが失敗してしまう。岸たちは、急いでその現象を確かめ、問題を解決しなければならなかった。

連日深夜まで及んだ作業の中で。 3
連日、終電近くまで会社に残って、作業に当たるという日々が続いた―――。

そんな中で、岸はミスを犯した。誤作動の原因を確かめる際、連日深夜まで続く作業の疲労から、バグの箇所を見落としてしまったのである。「これはどうなっているんだ!」。システム会社から、岸は厳しくミスを指摘された。

ミスの責任を感じ、落ち込む岸に先輩の佐藤が声をかけた。「状況を説明してごらん」。あえて自分を責めず、解決策を一緒になって考えてくれる佐藤の言葉に、岸は泣きたい気分だった。「今回のようなミスは絶対に繰り返さない!」と強く思うと同時に、佐藤の気持ちに応えたいと思った。

「どんなに頑張っていても、最後に手を抜いたら、その仕事は評価されない」。その失敗から、岸は「詰めまで仕事は丁寧に行なう」ことを学んだ。その後も、ハードな作業が連日続いたが、岸は負けなかった。意地でも、このソフト開発をやりとげたい。プロとしての自覚が、岸に芽生えた瞬間だった。

駅のホームで、祝杯をあげる。 4
約半年近い作業が終わったのは、5月も末のことであった。システム会社の担当者と上司とともに、プログラムを収めたCD-Rを持って、顧客のところへ納品に向かった。

「今回は大変だったね。ありがとう」。顧客からの感謝の言葉を耳にし、疲れが吹き飛んでいくような思いがした。

「とりあえず、乾杯だな!」。顧客のもとをあとにした3人は、近くの駅で、缶ビールを購入した。「やれやれ。ようやく終わったなあ」。「岸も、よく頑張ったな!」。苦労を共にしてきた3人は、ホームで乾杯して、笑い合った。―――そこにはプロとしてひとまわり大きくなった岸の姿があった。

エピローグ
このプロジェクトで顧客からの信頼を得た岸は、新たな通信ソフトの評価や衛星関連のプログラム開発に携わり、いずれのプロジェクトも成功に導いた。

「先輩の助けがあったからこそ、最後までプロジェクトをやり遂げることができたんですよ」。今回のプロジェクトを振り返って、岸はそう語る。「だから、先輩から受けたものを返せるように、更に技術を磨いていきたいですね」。

現在は、組込みソフトのプログラミングに挑戦している岸。この分野で、会社をリードする技術者になるのが夢だと語る。いつの日にか、世の中にリリースされる製品またはサービス。その中では、岸が手がけた技術が活躍しているかもしれない。
「やさしい先輩が多くいる会社。今知識がなくても、楽しんで技術を身につけることができる環境だと思いますよ」と岸。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
個人作業のように思えるプログラミングだが、技術者同士の意思疎通が欠かせない。特に大勢の技術者が集まって、開発にあたるプロジェクトにおいて、学生時代に経験したコンビニのアルバイトで培ったコミュニケーション能力が役立っている。
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