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最終更新日: 2007/10/01
(マークの説明) 正社員 3年増益 株式公開
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プロの仕事研究
製品開発に打ち込む技術者のパートナーとして、信用を獲得した商社営業のプロ。
営業・販売系−営業(法人・ルートセールスが中心)
エレクトロニクス部
今井 俊文 (27歳) Toshifumi Imai
入社3年目 / 静岡大学大学院 理工学研究科 システム工学 出身

プロフィール
大学院では生物の生命現象や進化を方程式を使って解析/理解するという研究を行なっていたが、研究職より人に関わる仕事をしていきたいと思い、岡谷鋼機へ入社。研修時より、エレクトロニクス部に所属。変化が激しく、常に最先端をいく製品に関わっていくことができることに大きな仕事のやりがいを感じている。

プロローグ
「メーカーは一体どんな風に言っているんだね?」。顧客からかかってくる電話を今井は恐れていた。試作品の納入は予定日から大幅に遅れていた。電話口で話す担当者の声は、日増しに険しくなっていくのが分かった。このままでは顧客からの信頼を確実に失うことになる…。仕入もとの海外の半導体メーカーと顧客との間で、右往左往する今井がそこにいた。

鉄鋼や機械だけでなく、最先端のエレクトロニクス製品にも強みを持つ岡谷鋼機。入社以来、今井はエレクトロニクス部に所属してきた。今の世の中には出ていないが、数年後の社会をつくるような機器や部品に関わる仕事ができる。そのことに喜びを感じていた。

商社営業として、本当のやりがいや厳しさを知ったのは、ほんのつい最近のことかもしれない。しかし、現在国内でも有数の総合電機メーカーを顧客に持ち、日々営業に励んでいる。新製品開発に打ち込むメーカーの技術者たちのパートナーとして、信頼をつくり出す商社営業のプロ、今井の仕事を追う。

1台数億円の新製品開発。 1
入社後の研修時より、エレクトロ二クス部に所属していた今井。入社1年目が終わる頃、今井は先輩から顧客を引き継ぐことになった。顧客は、国内でも有数の総合電機メーカーの情報通信機器の開発部署であった。古くからオフィス向けのパソコンの開発を行なってきた顧客にとっても重要な部門だった。

ちょうどその頃、一つの大きな案件がメーカーの中で動いていた。それは企業のシステム環境にとって非常に重要な役割を持つ製品の後継機種の開発であった。1台数億円になるこの製品には、これまで岡谷鋼機が提案した高性能な半導体部品が用いられていた。今井たちは自分たちが取り扱っている製品に自信を持っていた。継続的に使用していただけるように、今井と先輩はメーカーなども連れて繰り返し提案を行なってきた。

新製品の心臓部となる部品。 2
「今度、また発売されるのも、すごい製品ですね。私たちもこれを搭載した製品を開発したいと思います」。担当者が言った。これまでの実績、半導体製品そのものの性能から、後継機種に提案していた部品が採用されることになった。メーカーが進める製品にとっても心臓部となるこの部品をメーカーに供給する岡谷鋼機はこの製品の開発に深く関わっていた。

「半導体メーカーから新しい製品の試作品を手に入れることができるかい?」。メーカーは綿密な計画を策定して、開発を進めていた。後継機種の開発には、今井たちが取り扱う製品が必要不可欠である。今井は半導体メーカーに話を聞き、新しい製品の試作品の有無を聞いた。まだ開発段階であるためなんとも言えないが、夏には試作品を提供できるだろう、ということであった。

そこで、今井は部品の仕入先である半導体メーカーと連絡を頻繁に取り、試作品の納入日を確定させ、顧客にも伝えた。

開発者の気持ちを半導体メーカーに伝える。 3
「今井君、半導体メーカーはどんな風に言っているんだね?」。半導体メーカーに対しては、たびたび連絡を取っていた。しかし、メーカーへの試作品の納入は予定日から大幅に遅れており、その理由も分からなかった。毎日のように電話が鳴り、普段は温和な担当者の声がどんどん険しくなっていくのが分かった。このままでは顧客からの信頼を確実に失うことになる…。今井はどうしたらいいのか分からなくなりかけていた。

そんな時、半導体メーカーと顧客との間で板ばさみになっている今井を見ていた先輩がアドバイスをしてくれた。「半導体メーカーに対して、ただ納期、遅延理由を聞いているだけではダメだ。試作品が届かないことによって、顧客にどれだけの損害が出るのかをリアルに分かってもらう必要がある」と。ただ右往左往するだけでなく、主体的に関わる人たちの仕事がうまく行くように働くことが必要だと今井は気づいた。

顧客から手に入れた信用。 4
半導体メーカーからの試作品の納品が遅れた理由は、今までにない製品であるため、海外にある本社内での審査に時間がかかってしまっていたためであった。今井は半導体メーカーに対して事情を説明し、顧客に詳しく現状を報告して、試作品の到着を待った。試作品がクライアントのもとに届いたのは、それから1週間後のことだった。

この一件のおかげで、今井と顧客との間には、以前より親密な関係が築かれた。新製品の開発を進めるにあたって2週間に1回開かれるミーティングの後、トラブルの際に今井に電話をかけてきた担当者が、話しかけた。「今回は色々あったけど、これからもよろしく頼むよ」。その言葉を聞いた時、様々なことがあったけれども、顧客のために頑張ってきてよかった、と今井の胸はじんと熱くなった。

エピローグ
「顧客から頼られる存在になりたい」。今井はそう語る。目標はすぐ近くにいる先輩。顧客と話す時には硬くなってしまう今井に対して、先輩はリラックスして顧客と接することができる。「一緒に仕事をしたいと思える人になりたいんです」。

まずは現在のお客様から更に信頼してもらえるように努力したい。そんな努力を積み重ねる先に自分の活躍できる場所があるような気がする。メーカーの開発者たちにとって欠かせない存在になるために、今井は一歩ずつ成長していく。
営業先に向かう今井。岡谷鋼機の東京本店は、東京駅と一体となったビルの中にオフィスを構えている。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
高校、大学とハンドボール部に所属し、練習に励んだ。たとえどんなに辛い練習であっても手を抜かずに練習に励んだ。そうすることで、何事も最後まで諦めずに取組む力や頑張れる力を身につけることができた。これが現在の仕事に役立っている。
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