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情報・通信(ソフトウェア開発) / サービス(専門コンサルティング(情報通信系)) / 情報・通信(情報処理サービス)
最終更新日: 2007/12/20
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プロの仕事研究
あくなき探究心から生まれる技術を駆使し、“信頼”を創出するシステム開発のプロ。
ソフトウェア系−システムエンジニア(オープン、WEB系)
システム技術Section/リーダー
北川 勇志 Takeshi Kitagawa
入社9年目

プロフィール
2000年にシグマ・インターナショナルへの転職を決意し、入社を決める。入社後は主にWEB系システムの構築に携わり、オークションシステムや金融システム、見積システムといった数々の開発で実績を残す。現在は社内を代表する技術力を持つエンジニアとして、会社の未来を担いながら活躍を続けている。

プロローグ
「これは面白いな…」。北川は、パソコンの画面を前にしてそうつぶやいた。

1990年代前半。世の中にインターネットが普及する前の時代に、北川は音楽を通じてパソコンと出会った。音楽活動を行っていた北川は、正確な5/8拍子を測定するために初めてパソコンを使用したのだ。そして次第にプログラムを書くようになり、その面白さに魅せられたのがそのままIT業界へ身を投じる動線となった。未経験の状態で初めてソフトウェア会社に入社したのが20代後半のとき。スキルはゼロに近い状態からのスタートだったが、自分にとっての“分からない世界”が明らかになっていくことが楽しかった。コンピュータに命令を下して処理手順を組めば、その通りに動く。そんなプログラミングの楽しさを実感することが、北川に大きな成長をもたらしていた。

そんな中で、常駐先の知人を通じて紹介されたのがシグマ・インターナショナルだった。「自由な会社」とはかねてから聞いていたが、実際に会社を訪れてそこで色々な人と接するうちに、北川は自然とこう思った。「いい会社だな」。2000年7月。北川はシグマ・インターナショナルの社員として、新たな一歩を踏み出した。

成長を遂げた北川のもとに訪れた、新たなプロジェクト。 1
北川は入社を数日後に控え、胸を躍らせていた。主に学生が教科書などをオークションで売買する、オークションサイトのシステム開発。入社後にはまず、その開発に携わることになっていた。「楽しみだ…」。北川はPerlに関する専門書などを購入し、入社に備えた。そうして迎えた入社初日には、早くも夢中で作業を行う北川の姿があった。ユーザーの立場に立ちながら、自分の工夫を機能に反映させていく作業が楽しかった。約1ヶ月間にわたって開発に携わった北川は、WEB系システムの開発に魅せられていった。一方で、まだまだ機能を追求する余地を残してしまったのも事実だった。北川はそんな部分については、文書化してライブラリに保存しておくなど、次のステップアップにつなげるための姿勢を常に持ち続けていた。それがやがて、エンジニアとしての飛躍的な成長へとつながっていくのだ。

そうして迎えた2004年12月。北川は順調に成長を繰り返し、会社を代表するエンジニアへと成長を遂げていた。その楽しむ姿勢と、あくなき探究心が北川に大きな成長をもたらしたのだ。そんな北川はあるプロジェクトに挑もうとしていた。“検索エンジンの開発を軸とした、WEBサイトの構築”――。

“挑戦”の2文字が、成功への布石。 2
ある日、社長の軍司から呼び出される北川。「今まで検索システムにおけるバックヤード部分の開発が多かったが、今回、フロント部分までの開発案件がきている」。そして、こう続ける軍司。「北川、やってみないか?」。クライアントは、ある新聞社。WEB上で、クライアントの持つ膨大な量のPDF形式の記事の中から、キーワード検索をかけることで目当ての記事をヒットさせ閲覧へと導く。その一連のシステムを開発することが今回のオーダーだった。しばし考え込む北川。「…ということは、PHPを使って開発に携われる。面白そうだ…」。そんな考えが、北川を動かした。「やります」。そう快諾し、新たな挑戦が幕を開けた。

クライアントからは、まずHTMLで書かれた完成イメージ画像を受け取った。しかしそこには、設計図とは程遠い簡単なラフ図が描かれているだけ。それでも、そのイメージ画像をもとに肉付けを行っていき、完成へ向けて動き出す北川の姿があった。そこでは、“挑戦”の2文字が北川を動かしていた。

頭の中に描かれた設計図が、難関突破へと導いていく。 3
検索キーワードを入力し、それをどうやって検索結果とリンクさせるか。そこが開発における一つのポイントとなった。フロントページと、検索結果ページのインターフェースをいかにしてとるかという難関に、北川は頭を悩ませていた。フロントページではPHPでプログラムを組んでいく一方で、そのリンク先となる検索結果のページはJavaでプログラムが組まれている。通常、PHPからJavaへのコネクトは不可能だった。「リンク内部の構文は…」 「拡張性を考えると…」 「この値は…」。北川の頭の中では様々なロジックが展開され、あらゆる設計図が描かれていた。「よし、これだ…」。北川の中では、ある一筋の光が見えていた。

「Javaのプロセス(処理を実行するプログラム)と直接やり取りするのではなく、C(言語)で間接的な受け皿となるプログラムを作り、それを経由させよう」。それによってPHPとJavaのインターフェースをとろうとしたのだ。先方担当者と度重なる電話でのやり取りを行い、その実現に向けて動き出す北川。「ここはこうして欲しい」 「もう少し改良を加えて欲しい」。そんなクライアントからの要望に幾度となくコードの変更を強いられるも、それをきちんと受け止めて一つひとつ丁寧な対応を重ねていった。

困難の先にあった、最高の褒め言葉とは。 4
PHPを用いての開発が初めてだった北川にとって、その勉強を同時に行いながら開発を進めていくことが欠かせなかった。「うーん…どこにも情報がない」。PHPに関する専門書やマニュアルが世に広まっていなかった時代において、その理解を深めていくのは至難の業。あるものといえば、英語で記されたマニュアル。それで理解を深めていくしかなかった。しかし、北川はそれを苦としなかった。「新しいことへ挑戦するには、避けては通れない道だ」。そんな、挑戦者であることの“宿命”と向き合いながら一歩ずつ前進していく北川の姿が勇ましかった。そして――。

「どうも、ありがとうございました」。クライアントからもらった、そんな言葉。それは、数々の困難を乗り越えて見事に記事検索システムを完成させたことを意味していた。これによって、一般ユーザーが欲しい情報にアクセスしやすくなったのはもちろん、クライアントの社内業務の大幅な効率化にも成功したのだ。「北川さんには、次の仕事もお任せしたい――」。次の開発案件の依頼。それは、確かな技術力がもたらした信頼の証だった。「よろしくお願いします」。クライアントから最高の褒め言葉をもらった北川の胸には、達成感が満ち溢れていた。

エピローグ
社長である軍司は、常々こう言っている。「私たちの会社には営業部隊が存在しているわけではない。エンジニアの技術力によってクライアントからの信頼を得ることが欠かせない。その信頼によって、色々な仕事につなげていくのが理想」。今回、それを体現した北川。今回の案件に限らず、クライアントから仕事を依頼されることが頻繁にある。仕事に楽しさを持って臨む姿勢、そのあくなき探究心が、技術力という名の信頼を生み出しているのだ。

「今後は技術力だけでなく、様々な人をコントロールしてプロジェクトを成功に導いていくための能力を磨きたい」。果ては、会社を牽引する存在として。北川の視線は、しっかりと未来を捉えて離さないでいた。
「誰も教えてくれないことも、自分で経験しながら覚えていけば、必ず次にやることに結びついていく」。そう力強く語る北川。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
音楽活動がきっかけでパソコンを使うようになった北川。最初は正確なリズムを創りだすために使用するにとどまっていたが、何よりその“面白さ”に魅せられていったのがこの業界に入るきっかけとなった。プログラミングに楽しさを覚えながら仕事と向き合う北川のルーツは、そこにあるのだ。
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