― ジジ…ジジジ… ―
10秒ほどの静寂の後、発電量を示す表示装置は鈴虫の羽音に似た音を立てて反応した。隣で「成功ですよ!」と言ってくれたA社の担当者の言葉を聞いて、新井の緊張もようやく解けた。
あれから約10年。第一テクノはこれまで大容量のものを中心に約200件に及ぶ太陽光発電設備の仕事を請け負っている。当然新井はその中心で活躍してきた。
「何事も自分で理解できていないことはお客様にも説明できない。だから私たちは学び続ける必要がある。さすがにこの年になると、新しいことに挑戦するのは億劫だけど」。そう言って笑うが、好奇心は人一倍旺盛。第一テクノが今後新たな分野に臨む時、新井の存在は欠かせない。
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『横浜こどもの国』では、今日も新井がつくった発電システムが太陽光エネルギーを生んでいる。
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