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情報・通信(ソフトウェア開発) / 情報・通信(情報処理サービス) / 情報・通信(ネットワーク・通信技術)
最終更新日: 2007/12/03
(マークの説明) 正社員 理文不問
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プロの仕事研究
短期日程で海外に赴き、接続テストを完遂させたシステム開発のプロ。
ソフトウェア系−システム開発(マイコン、ファームウェア、制御系)
システム開発本部 横浜開発センター/主任
武田 賢佳 (29歳) Masayoshi Takeda
入社7年目 / 東海大学 開発工学部 出身

プロフィール
ソフトウェア業界を目指したきっかけは、高校生の時に見たテレビのワンシーン。コンピュータグラフィックスを用いたスペースシャトルの映像に魅了された。その後、ナレッジウェアの面接で出会った人事の話に興味を持ち、入社に至る。同社の新卒採用1期生として、現在まで液晶露光装置のファームウェア開発に従事している。

プロローグ
近年、需要の増加が進んでいる液晶テレビ。人気を博している理由のひとつに、液晶の薄さが挙げられる。その液晶の生産を支えているのが、液晶露光装置である。液晶パネルなどの基板に、回路パターンをレーザー光で露光する装置。ソフトウェアが機器に組み込まれており、液晶露光装置の基本的な制御を行っている。そのソフトウェア開発の一翼を担っている人物が、武田賢佳である。

ナレッジウェアに入社して以来、現在まで液晶露光装置のソフトウェア開発に携わってきた武田。同社の1期生として、開発者としての道を歩み続けてきた。1年目、2年目と液晶露光装置のシミュレータ環境の構築、ユーザインタフェースを担当していたが、3年目には、装置が順序に従って制御を進めていくメインのソフト開発を任されるようになっていた。

武田は、メインのソフト開発を行うようになってから海外の現地に赴いて、接続テストをする機会が増えていった。装置の初期導入時には、約2週間、現地に滞在してエラーの対応をすることもあるのだ。そして、入社5年目の冬。武田は、接続テストを行うため現地に訪れていた。しかし、ここで予想もしなかった展開が武田を襲う。

滞在期間は、4日間。 1
「寒いなぁ、まるでスキー場だよ」。2006年冬、武田は海外の地を訪れていた。液晶メーカーであるA社の工場で、液晶露光装置の接続テストを行うためである。武田を含めて、今回のプロジェクトメンバーが同社から4人訪れていた。全メンバーとも海外で行う接続テストの経験は、豊富にある。接続テストを行う期間は、決められている。この期間内に、複数の接続テストを行わなければならなかった。

テストを行うため工場に集まっていた現地法人のメーカーは、数10社にも上る。半導体のメーカーから、プリント基板製造装置のメーカーなど、日本からもメーカー企業が現地に訪れていた。テストを行う部屋はクリーンルームとなっており、ゴミが発生しない防塵服を着用しなければ作業を行うことが出来ない。部屋の入出には30分を要するほど厳重な体制で、接続テストは慎重に行われていたのだった。

4日間で接続テストを終えるために、必要なこと。 2
接続テストは、電気信号のチェックを始め、基本的な搬送テスト、異常時のテストなどを行い、最後に一通りの試運転をするランニングテストがある。工場内は、基板がベルトコンベア式に各々のメーカー先に搬送される。もし、武田の下に搬送される前に他の装置で止まってしまった場合、復旧するのに時間を要してしまう。短期間の決められた日数で、円滑にテストを終了させるためには、顧客や接続先メーカーとのコミュニケーションも重要になるのだ。顧客や接続先メーカーも日本人と限らないため、通訳を介さなければコミュニケーションは成立しない。限られた時間内に接続テストを終了するためには、顧客、接続先メーカーと交渉を行うスキルも武田には必要だった。

2日目、3日目と滞在期間が増すに連れて、現地法人のメーカーとの交渉スキルが向上していった武田。円滑にレールを搬送させて、接続テストを順調に終わりへと導いていた。武田が、現地に到着して3日。残すは、最終日のランニングテストのみとなっていたのだった。

最終日に、武田を襲った事態。 3
「一体、何が起きているんだ・・・」。接続テスト最終日。この日も接続テストを消化していった武田だったが、ガラス基板が搬送されて来なくなったのである。「まだ来ないんですかね・・・」と接続先のメーカー企業に尋ねても、「まだ流れてくる見込みはないですね」と正確な答えは返って来なかった。

――午後6時。状況に変化はない。接続テストに与えられた期限は、翌日まで。時間が過ぎ去っていくのと同時に、武田の緊張感は増していった。「ガラス基板が流れてきたらお呼びしますので、待合室で待っていてください」と接続先メーカーが声を掛けに来てくれるも、「このまま、接続テストを終えることが出来るのだろうか」と武田の緊張と疲労はピークに達していた。

日本に帰国する当日、午前6時。接続テストは完遂した。 4
――時計の針は、夜10時を指していた。何の音沙汰もない。「一体、何で止まってしまうのだろう・・・」。武田は、ガラス基板が搬送されてくるのを信じてひたすら待ち続けた。

日本に帰国する当日の午前4時。ようやく、武田の下にガラス基板が搬送され接続テストが出来ることになった。「必ず終わりにしてみせる」と決意した武田は、一心不乱に仲間と接続テストに励んだ。そして接続テストが終了したのは、午前6時。「よかった・・・。間に合ったんだ」。武田が大きな開放感と達成感に包まれたのは、帰りの飛行機の中。この海外での経験は、武田を一回りも二回りも成長させていた。諦めない意志と仕事を完遂させる力が、今の武田の原動力にもなっている。

エピローグ
「接続先の企業は、どの企業も味方です。スムーズにテストを行うためには、お互いの協力が必要になります。たとえ、他のメーカーで不具合が出たとしても、あまりプレッシャーは掛けないようにしています」。

同社の開発者は、日々の仕事がパソコンの前で行われているわけではない。自らが作ったソフトウェアのテストを行うために、日本各地や海外各国を訪れている。当時、チームで動いて接続テストを行っていた武田は、現在1人で海外に出張するまでに成長を遂げた。これからも武田は市場の期待に応えるため、羽ばたき続ける――。
普段の仕事で、2台のパソコンを操る武田。「自分で作ったものを現地で見届けられる達成感が、この仕事にはある」と武田は言う。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
中学は陸上で長距離の選手、高校、大学ではサッカーと学生時代はスポーツに明け暮れてきた武田。スポーツを通して得たことは、人とのコミュニケーションだった。年齢に関わることなく、先輩や後輩とやり取りをすることで上下関係を学んできた。その学びが、社会人になった今、武田の中で重宝している。
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