[en]学生の就職情報2009 閉じる
メーカー(食品)
最終更新日: 2007/10/15
(マークの説明) 正社員 老舗
logo リボン食品株式会社
準備シート 活動履歴 志望企業リストに保存
会社訪問ドキュメンタリー プロの仕事研究 人事からのメッセージ ホームページへリンク
プロの仕事研究
植物本来の味わいを追求し、有機マーガリンの商品化に成功した食材開発のプロ。
事務系−商品企画
開発本部 課長
許斐 直人 (33歳) Naoto Konomi
入社11年目 / 大阪大学 工学部 応用生物学科 出身

プロフィール
1998年入社後、生産本部パイ工場に配属され、生産ライン業務でのノウハウを学び、同年12月に開発本部開発課に異動、マーガリン・デザートケーキなどの開発に携わり開発者の道を歩み始める。その後、数々の新商品を手がけ、現在では開発のみならず外部との折衝、マーケティングも主体的に行うオールラウンダーである。

プロローグ
例えば、大阪の堀江や南船場にあるモダンなカフェレストランは、多くの専門家の手によって作り上げられたもの。建物の外観は建築家、内装は空間デザイナー、家具はインテリアコーディネーター。そして、そのカフェレストランで作られるメニューを考えるフードコーディネーターと呼ばれる専門家がいる。近年のオーガニックブーム、ヘルシーブーム。フードコーディネーターやレストランのシェフ達も“オーガニック”をテーマにしたメニューづくりに力を入れている中、業務用マーガリン・冷凍パイ・冷凍デザートの食品メーカー、リボン食品は今新たな動きを始めようとしている。

それは、専門家や大学の研究室との共同開発で、この世に新しい商品を生み出そうとする取り組みである。同社はこのような商品開発の“コラボレーション”を果たした経験は少なかった。しかし、2002年にある一人の男が苦労の末開発した商品により、同社は有機食品の分野で幅広く活躍するチャンスを得たのである。 『ナチュラーレOG』、厳正な審査が行われる“有機JAS規格”を認証取得した日本初の有機マーガリンだ。男の名は許斐直人、彼の足掛け1年に渡る開発の軌跡を描く。

日本の食品市場を変える商品の開発。そのすべてが許斐に託された。 1
「有機素材のみを使ったマーガリンを開発してくれないか」。
2001年の秋。個人的に呼び出された許斐は、上司からとんでもないミッションを与えられた。当時、開発本部で添加物や乳化剤などの人工素材を駆使して、保存性の高いパイ生地や色彩豊かなデザートケーキの商品開発に携わっていた彼。“有機”と名のつく素材とは無縁の仕事に就いていた。 「近頃、有機食品が多く出回っているみたいだが、“有機JAS規格”の基準はとても曖昧らしいんだ。 その審査を満たした正真正銘の有機マーガリンを、ウチで開発できないかと考えているんだよ」。 この開発を担当するのは許斐一人。入社わずか3年目の大抜擢とはいえ、まったく無知の段階からスタートすることに戸惑いと不安を感じた。しかし、有機商品に関する情報を集めるうち、彼の中に開発への意欲が徐々に芽生えてきた。

「―――有機JAS規格。難しそうな基準だな。まだ数えるほどの商品しか、基準を満たしていないじゃないか…。この開発が成功すれば、ウチにとってプラスになるはずだ!」。 こうして彼の未知なる挑戦は始まった。

降りかかる難題の数々。 2
まず、国が認定する審査機関を訪問し、審査を満たすために必要な条件を聞き出す。その後、取引先の中からすでに“有機JAS規格”の認定を受けた経験のある企業を探し出し、担当した開発者と顔を合わせた。開発者は、許斐の目の前に厚さ10センチほどにも積み重なった書類の山を置いてみせた。 許斐は驚きを隠せなかった。「とても厳しい審査だから、書類が多くてね。その上、香りづけの香料も、ゲル(凝固)化剤も使っちゃいけないんだから、本当に大変だったよ」。

大きく溜息をつく開発者を前に、途方に暮れる許斐。以前に審査機関から「有機素材のみでマーガリンを開発することは物理的に可能」と、助言を受けていた。だが、膨大な書類作成を行うことは、素材調達までも一人で行わねばならない彼にとって、大きな負担となる業務だった。頭の中は、有機マーガリンの開発に必要な素材のことでいっぱいだった。それもそのはず。その素材は日本にはないと聞いていたのだった。

使える素材は、地球の裏側にしかなかった。 3
「調べてみましたよ。ブラジルとコロンビアの油脂が基準を満たしているみたいですね」。
同時期、彼は油脂を扱う食品商社に交渉し、有機JAS規格の基準を満たす素材を探してもらっていた。そして数日後、商社の担当者から連絡が入り、その素材が南米でしか生産されていないことをつきとめる。 「早速サンプルが欲しいんですが…試作品を作ってみたいんです」 「分かりました。しかし、空輸してもらうにしても、現地のメーカーから生産者に取り次いでもらうことになるので…おそらく2週間は必要になりますね」。素材を手に入れるまで、予想以上に時間がかかることに気づかされた許斐。開発がなかなか前に進まないジレンマに陥りながらも、彼はその間、書類作成に力を注ぐことにした。

やがてサンプルが彼のもとに届き、ようやく試作品の開発がスタートする。有機食品は保存料や安定剤を使用しないため、保存性も低く、香りも素朴。また、原料を仕入れるコストもかかるので、価格は通常の2〜3倍になるものもある。一見、悪い面ばかりが目立つ有機食品、許斐もまた自ら開発を手がけるまでその良さに気づくことはなかった。しかし、試作品を完成させて試食をしたとき、彼は開発への熱意を再び燃やすこととなる。

商品化に向けたラストスパート。そして… 4
「植物の香りがする。商品化できれば、自然本来の味を添加物に慣れてしまった日本の消費者に新しく提案できるじゃないか!」。
2001年春。開発から約半年が経ち、遂に数十トンもの有機油脂を積んだ船が日本に来航。商品化に向け、許斐の仕事はいよいよ佳境に入った。彼に残された大きな仕事、それは有機マーガリンを製造する生産ラインの設計とマニュアル作り。有機JAS規格の認定を受けるには、生産工程からの詳細なマニュアルが必要なのである。生産管理スタッフと何度も議論を交わしながらマニュアル作成を進める許斐。8月には全ての書類作成が完了し、いよいよ9月、審査機関の検査員による生産ラインの審査が行われた。

結果は合格。この瞬間、日本で初めて有機マーガリンを製造する仕組みができ上がったのである。高鳴る気持ちを抑え、生産ラインから出てきた有機マーガリンを手にした許斐。言葉では表せない達成感が溢れ出した。それは約1年もの間、たった一人で困難なミッションに挑んできた彼の努力が実った瞬間でもあったのだ。

―――許斐が生み出した有機マーガリンは『ナチュラーレOG』と名づけられ、その後、同社は宣伝活動を積極的に行っていく。2003年3月には、東京で開催された食品展示会に出展。有機マーガリンの存在を初めて日本の企業、消費者へとアピールしたのである。しかし、許斐の思惑とは裏腹に、その結果は意外なものだった。

エピローグ
「有機食品の認知度はまだまだ。展示会での反応もあまり良いものではありませんでした」。しかし、彼は諦めなかった。自ら営業スタッフに同行し、取引先の担当者一人ひとりに有機マーガリンの特長を伝えた。結果“植物本来の味わいの健康的な食材”として、徐々に認められるようになったのだ。そして現在、『ナチュラーレOG』は一流ホテルやカフェレストランをはじめ、確実に市場への流通を果たしている。

「有機食品のマーケットってまだ小さいんです。これから更に新しい商品を開発して、『有機食品といえばリボン食品』と言われるまでに成長させたいですね」。 彼の挑戦は、まだ始まったばかりなのだ。
「商品開発のすべての工程を自分でやり遂げたことは、すごく良い経験になりました!」。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
学生時代、飲食店でアルバイトをしていた許斐。人とのコミュニケーションを頻繁に行った経験は、開発職に携わる今も積極的に外部と交渉・折衝をする仕事に活かされている。また、社内での商品開発における議論や、生産スタッフとの生産ライン設計の打ち合わせの場でも、彼のコミュニケーション力が発揮されている。
「プロの仕事研究」を読んだら、[en]学生の就職情報からエントリー・説明会予約を行おう!
会社訪問ドキュメンタリー プロの仕事研究 人事からのメッセージ ホームページへリンク
準備シート 活動履歴 志望企業リストに保存
リボン食品株式会社


この企業を志望している人は、こんな企業にもエントリーしています。
 
【理系】 1位株式会社富士商事 
2位カネ美食品株式会社 
3位森紙業グループ 
4位モチノキ薬品株式会社 
5位シャープ株式会社 
【文系】 1位株式会社サンロジスティックス(ヤマザキグループ) 
2位株式会社コインパーク 
3位大河通商株式会社 
4位マザウェイズ・ジャパン株式会社 
5位株式会社東急グルメフロント(東急グループ) 
ページ上部へ
エン・ジャパン株式会社 [en]は第三者の立場で正直かつ詳細な求人情報の作成を心掛けています
当サイトの新卒採用情報は[en]学生の就職情報のスタッフが企業に直接取材を行った上で作成しています。 新卒採用企業が自ら情報を作成すると、自社の良い点のみに偏りがちです。 当サイトのスタンスは、手間暇をかけて、学生の皆さんの立場に立った正直かつ詳細な情報を提供していくことです。 今後さらに情報の信頼性を高めるためにも、掲載内容と事実に相違があった場合は [en]学生の就職情報 編集部 までご連絡下さい。調査の上、対応いたします。
[en]学生の就職情報 編集部
エン・ジャパン株式会社 Copyright (c) 2007 en-japan inc. All Rights Reserved. 閉じる