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情報・通信(ソフトウェア開発)
最終更新日: 2008/08/21
(マークの説明) 正社員 理文不問
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プロの仕事研究
初めて任された上流工程で、急成長を体現する成果を残したシステム開発のプロ。
ソフトウェア系−システムエンジニア(オープン、WEB系)
東京事業所 システム開発本部 第2グループ
小野家 裕太 (26歳) Yuuta Onoka
入社3年目 / 日本工学院八王子専門学校 情報処理科 出身

プロフィール
高校を卒業後、情報処理系の専門学校に進学。その後、大手金融系システム開発を手がける企業に就職。約3年にわたり、金融系プロジェクトに参画し、エンジニアとしての腕を磨く。2006年6月にアワーズに転職し、現在は若くしてチームのサブリーダーを務める。明るい性格ゆえ、社内のムードメーカーとして人望も厚い。

プロローグ
「エンジニアの仕事って、どんな仕事だろう…」。
―― 専門学校を卒業後、小野家のエンジニアに対するイメージはかなり漠然としていた。インターネットは嫌いではなかったが、それほどITに興味があったわけではない。ましてや、自分がIT業界の道に進むなど全く想像していなかった。

「とりあえず、やってみよう」。
―― そんな気持ちで飛び込んだエンジニアの世界。偏った先入観がなかったのが功を奏したのか、初めて入社したシステム会社では大規模な金融系プロジェクトを手がけ、どんどん新しい知識を吸収していった。

「なんだ、意外と面白いじゃないか」。
―― クレジットカードにネットバンキング、世の中をシステムで支えているという実感があった。仲間にも恵まれ、毎日があっという間に過ぎていく。“エンジニア”と呼ばれることにも慣れてきた。

しかし、少しずつ物足りなさも感じ始めていた。「自分のチカラを試すなら、もっと上流の仕事に挑戦したい」。当時勤めていた会社は社員数も多く、若手にチャンスが少ないため、上の仕事を任されるまでには時間がかかる。それならば、もっとチャレンジできる環境を選ぼう。
――― たどり着いたのは、アワーズだった。

「もっと、近くで開発に携わりたい」―その想いが、ついに実った。 1
アワーズは、1996年設立の会社。以前勤めていた企業に比べると社員同士の距離が近く、小野家が配属された東京事業所は、当時まだ30名ほどの組織だった。「へぇ〜、全然雰囲気が違うなぁ。これなら、周りの人とのコミュニケーションもとりやすいし、新しい仕事もすぐに任せてもらえそうだな…」。好奇心旺盛な小野家は、わくわくした気持ちを抑えきれなかった。

とはいえ、前職ではプログラミングしか担当していなかったため、システム開発の全体像を掴むまでには苦労した。入社3ヶ月間は、リーダーサポートが中心。そこでプロジェクトの流れやお客様との交渉、細かな仕様書の作成方法などを学んだ。これまでの業務とは違い、自らの頭を使って答えを導き出す喜びは大きかった。

「もっと、近くで開発に携わりたい」。

そう思っていた矢先、あるプロジェクトの話が舞い込んできた。倉庫内の在庫管理や受発注管理を行なう、運輸系システム開発プロジェクトである。他のメンバーは、別のプロジェクトで手が離せない。空いているのは、小野家だけ。「チャンスかもしれない…」。
こうして、小野家が担当する初めてのプロジェクトが決まった。

異例の大抜擢を受け、徐々に芽生える緊張感と責任感。 2
「小野家、行ってくれるよな」。

正式に言い渡されたのは、毎週開かれる社内会議だった。「もちろんです」。即答する小野家。実はこのプロジェクトはすでに始動しており、一人のベテランエンジニアで開発が進められていた。しかし、短納期であることと、一人では手が足りないことなどから、すぐにでも新しいメンバーが必要だったのだ。「相談ができる人がそばにいるし、自分には経験がないからプレッシャーもない。とにかく、目の前にあるものにぶつかっていくだけだ」。周囲の不安をよそに、小野家自身はことのほか落ち着いていた。

開発の流れは、こうだ。まず、エンドユーザーとなる企業が開く会議に同席。そこで、システムに対する要望を拾い上げ、どうやってシステムに落とし込んでいくかを検討する。社内に戻るとすぐに設計に着手。ここではベテランも新人も関係ない。お互いに意見を交換し合い、お客様にとって何が一番最良なのかを導き出す。仕様書にOKがでれば、即開発、即テスト。すべてが連動しているため、少しの遅れもミスも許されない。小野家は、任された仕事の大きさに、少しずつ緊張感を感じ始めていた。

リリース1週間前、突然の仕様変更に頭が真っ白になる。 3
与えられた期間は、3ヶ月。そのなかで、確実に成果を残さなければならない。一緒にプロジェクトを進めていくベテランエンジニアとの息も合い、着々と開発を進めていく。小野家はベテランから何か盗める技術はないかと、ずっと彼の背中を追っていた。だが、追うだけでは結果は残せない。自分も重要な開発メンバーであるという自覚も芽生え、一心に業務に取り組む日々が続いた。

順調に進んでいくプロジェクト。しかし、小野家には忘れられない7日間があった。それは、突然訪れた仕様変更。倉庫内の商品を管理する帳票システムを構築していたときのこと。もともと届くはずの資料が手元になく、システムの設計段階に遅れが出ていた。情報提供を催促し、約3日間で仕様を作成。全工程をスケジュール通りに完結させるためには時間に余裕はなく、持てるチカラを使って一気に作り上げた渾身のシステムだった。しかし、フォーマットが違うとの指摘を受け、全て作り替えることに…。ベテランエンジニアは、別の業務に注力していたため、対応できるのは小野家一人だけ。ここまで来たら、絶対に最後までやり遂げたい。その気持ちが自然と声になって出た。

「僕、やります!」。

全ての工程が終了。そこには、大きく成長した小野家の姿があった。 4
1年前までの小野家なら、愚痴をこぼしていたかもしれない。「心身ともにギリギリのなかで作ったシステムが、日の目を見ないなんて…」と。しかし、小野家は成長していた。「自分が作ったものがお客様の期待にそぐわないなら、もう一度作り替えるべき。システムを最終的に評価するユーザーに納得してもらえるシステムを作りたい」。

決断から実行に移るまでは早かった。早速、プログラムを組みなおす。設計、開発、テストの3工程を無駄な動きもなく、スムーズに完結させていく。以前は3週間で組んでいたプログラムも、1週間で完成。そのスピードは以前にも増して早く、クオリティも上々。それは、わずか3ヶ月の間で小野家が身につけた高い技術力の賜物だった。

怒涛の1週間が過ぎ、約束の時間にシステムを納品。こうして初めてメインで手がけたプロジェクトは幕を閉じた。全ての作業が終わった瞬間、たまっていた疲労がじわじわと達成感に変わっていく。嵐のような3ヶ月間を振り返る余裕もなく、ただこのプロジェクトが完遂したことを喜び合う二人。そして最後に、ベテランエンジニアが小野家にそっと声をかけた。

「君がいて、本当に助かったよ」。

エピローグ
入社わずか1年で一気に頭角を現し、今ではサブリーダーを務める小野家。人懐こい性格ゆえ、東京事業所のムードメーカーとして周りを巻き込み、常に話題の中心だ。

「さすがに、あの時は大変でしたね。でも、成長の機会をいただけたことが嬉しかったですし、僕と同じようにみんなも大変だった。だから、自分がやるしかないと思ってました」と、当時の苦労を明るく笑い飛ばす。これも、彼らしさである。

「今後は提案力を磨いて、システムコンサルティングに近いものをやってみたいですね。お客様の要望第一ですが、その要望以上の成果を残してこそ、やっと達成感が生まれるんです」。そう話す口調にも、1年前にはなかった自信が垣間見えていた。
以前は、質問の仕方すら分からなかった小野家。いまでは、質問や相談を受ける側となった。若手のホープとしての期待も大きい。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
小学3年生の頃から始めたボランティア活動を、社会人になった現在も続けている。中学生以下の子どもたちを集めては、キャンプなどの課外活動を行ない、コミュニケーション能力を磨いた。小学生から大人まで幅広い年齢層を相手にリーダーシップを発揮。こうして培った人間力は、社内外と交渉を進める際に活かされている。
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