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情報・通信(ソフトプロダクト開発(パッケージ商品)) / サービス(専門コンサルティング(情報通信系)) / 情報・通信(ネットワーク・通信技術)
最終更新日: 2007/10/01
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プロの仕事研究
海外のエンジニアを統括し、大規模なプロジェクトを成功に導いたシステム構築のプロ。
ソフトウェア系−システムコンサルタント
テクニカルコンサルティング部/チーフテクニカルエンジニア
大山 一弘 (39歳) Kazuhiro Oyama
入社7年目 / 千葉大学 工学部 電子機械工学科 出身

プロフィール
現社長からのスカウトによって転職を決断し、2002年に正式入社した。現在、チーフテクニカルエンジニアとして、各種の開発作業を推進。同時にクライアント企業に対する技術コンサルティングにも注力している。その他、海外の開発チームとお客様との調整役を担うブリッジSEとしての役割も担っている。

プロローグ
通信ネットワークの管理システムに関わる開発プロジェクト――アドベントネットが携わる案件は、それが主体となる。従来は通信キャリアから直接仕事を発注されるよりも、システム・インテグレータ(SI)企業を介しての依頼が多かった。しかし、2004年の夏に大きなチャンスに恵まれた。テレコムキャリアB社から直接の案件依頼を獲得したのだ。発注された内容は、B社が保持する通信ネットワークの障害監視をするシステム。大山はこのプロジェクトで主担当になり、まずは開発メンバーの人選を開始した。プロジェクト自体が大規模であり、時間も限られている。つまり、エンジニア間のチームワークと迅速な実行力が不可欠だった。そこで通常はインドで活躍する海外法人のエンジニアの招集が決定された。それでも、大山は一抹の不安を隠しきれずにいた。得意と自負できるほどの英語力は無く、コミュニケーションに不安があった。それで的確にマネージメントができるのか・・・手探り状態でプロジェクトは幕を開けた。そして、後に新たな課題が浮上する。別の3案件が同時に動き出し、大山には案件すべてと外国人エンジニアの確実なハンドリングが要求されたのである。

精力的な営業活動の末に獲得した案件 1
新たなチャンスが飛び込んできたのは、2004年の春。テレコムキャリアB社がアドベントネットの技術力に興味を抱き、挨拶を兼ねて営業が訪問した。B社の関心はアドベントネットの代表的な製品『Web NMS』。それを新規システムの構築で活用できるか否かを検討していた。会社としてもこの案件は何とか獲得したかった。SIベンダーを介さず、通信キャリアを直接のクライアントとする案件は初めてだからだ。

しかし、受注までのプロセスには紆余曲折があった。最初のコンタクトはB社からだった。同時に競合他社とも接触を図り、最良の技術を模索する状況が続いた。このチャンスは絶対に逃すことができない。競合他社に比べて、日本での実績や会社規模では見劣りした。アドベントネットがアピールできるのは、製品の新規性・優位性と、人に関わる能力すなわち技術力とコンサルティング能力だ。そこで営業と共にチーフテクニカルエンジニアを務める大山も同行し、製品説明や実際のデモンストレーションで自社の優位性を強くアピール。また、他社のルールエンジン製品を紹介し、その製品と連携したシステムも提案。システムコンサルタントとして、B社にとって最適なシステムを追求していく姿勢を理解してもらった。正式採用が決まったのは夏直前。製品力と大山のコンサルティング能力が認められ、念願の初受注を獲得した。「ようやくスタートラインに立てた・・・」。それが大山の気持ちだった。

大規模な通信インフラの障害監視システム 2
B社がビジネスとして展開するのは、インターネットなど独自の通信ネットワークを利用するIP電話サービス。その要となる通信インフラで異常が起きた際、瞬時の対応ができる障害監視システムの構築が、大山に託された開発案件だった。システムの稼働開始は翌年の春。半年の開発期間があるとはいえ、システムの規模や設計からのプロセスを考えれば、作業に費やせる時間は限られていた。さらに、開発メンバーの人選が課題とされた。

通常、システムに導入される『Web NMS』の開発は、インドにある海外法人の開発センターで推進される。そのため、電子メールによるコミュニケーションで開発案件を動かすことが多い。B社の案件は大規模だからこそ、限られた時間で迅速に作業を進めなければならない。そこで必要となったのが“エンジニア同士が常時コンタクトできる体制”。問題が浮上した時、直接対話して解決できるスピード感を求めたのだ。そして、インドの現地法人から開発エンジニアが招集され、プロジェクトが動き出した。だが、エンジニア間の仕事に対する考え方の違いに直面した。

機能を追加すれば、当然、追加料金も発生する 3
最初に行われたのはB社との仕様調整。まずは大山が先方との調整をこなし、それを開発メンバーと再度話し合った。メンバー間の使用言語は英語。大山は調整した仕様書などのドキュメント類をすべて翻訳し、ミーティングもすべて英語で行った。当初はミスコミュニケーションで意図が伝えられず、苦労は絶えなかった。さらに大山が大変だと感じたのは、“商習慣の違い”だった。

日本側の習慣ではクライアントが仕様の概略を提示し、大まかな開発費用を算出して案件が動き出すことが多い。後に機能追加があっても大幅な仕様変更でない限り追加料金は取らないのが一般的だ。だが、インドでは最初から詳細に仕様が煮詰められ、後の機能追加となれば、その分のギャランティーを求めるのが一般的。つまり、仕様調整の段階からこの商習慣の違いが壁となり、メンバー間でのコンセンサスを取ることが大変だった。それでも、大山は日本側の商習慣による案件の推進を譲らなかった。そんな混乱もある中で仕様調整は続いた。それが山場を迎えた頃、新たな案件が舞い込んできた。

ピーク時には4案件を掛け持ちしながら・・・ 4
B社の案件については、大山が仕様を煮詰めつつ、設計等のサンプルをインド人エンジニアに提示して設計作業を推進させた。先方からのニーズは多種多様に広がり、開発の難易度は高くなるばかり。一方、開発側のコミュニケーションは英語が基本であり、特に大山が苦しんだのは仕様書の翻訳。少しでも訳を間違えば、機能自体が変わる可能性もある。そこでドキュメントが作成される度に両者で確認を取り、慎重に事を運んだ。

問題は同時に動き出した案件。もはや、新しい案件で実作業に関われるほどの余力は無かった。そこで新たに中国法人からエンジニアを招集し、実作業は任せてコンサルティングとマネージメントのみに注力した。さらに最も重視すべきB社の案件が本格的な開発フェーズを迎えると、規模は小さいがまた別の2案件を担当することになった。4案件が随時、頭の中を駆け巡り、大山は悪戦苦闘。ITコンサルタントとしての折衝、ブリッジSEとしての社内調整・・・約半年間、目まぐるしい毎日が過ぎていく。気づけば、新しい年が始まっていた。B社の案件も無事に完了。混沌とした時期に区切りがつき、達成感を手にする大山がいた。

エピローグ
上流工程となるコンサルティング業務と、その後に控える実作業の開発フェーズにも関われる。大山は「それがアドベントネットで感じられる仕事の醍醐味」だという。つまり、最新のネットワーク技術を習得でき、かつ大手企業を相手にする折衝能力、さらにはマネージメント能力もレベルアップできる――そんな幅広さが大きな魅力なのである。そして、彼自身はあの凄まじい半年間を過ごしたことにより、余裕をもって仕事に取り組めるようになった。今では案件が重なってもすべてをスムーズに調整し、自信をもってプロジェクトを推進している。それで積み重ねられる実績が、大山というエンジニアを成長させるだけでなく、自社の発展も促進させている。
テクニカルエンジニアとして活躍する大山。高度な技術力とコンサルティング能力を発揮し、お客様から厚い信頼を獲得している。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
高校時代には野球に熱中し、以降はテニスやスキーなどいくつものスポーツに挑戦。負けず嫌いな性格もあり、何事も人並み以上になりたいという願望が強い。それが「仕事でも負けたくない」という気持ちにつながっている。また、接客のアルバイトを経験し、今の仕事で欠かせないお客様の意見をしっかりと聞く耳を養えた。
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