メーカー(化学・ゴム) / メーカー(半導体・電子・電気部品) / メーカー(インテリア・建材・住宅設備)
最終更新日: 2007/11/19
(マークの説明)
株式会社寺岡製作所(東証二部上場)
準備シート
活動履歴
品質を自分の目で確かめるため、地道な実験をして拡販活動に臨んだ営業のプロ。
営業・販売系−営業(法人・ルートセールスが中心)
東京支店 販売二課
伊関 努
(35歳)
| Tsutomu Iseki
入社12年目 / 経済学部 経済学科 出身
1997年入社。大手物流会社の内定を得るも、そこでの自分のキャリアイメージが思い描けず、就職活動を再開。粘着テープの“わかりやすさ”と“幅広い用途・顧客層”に惹かれて、入社を決意。2年目の営業デビュー以来、一貫して梱包用粘着テープの販売に携わっている。
「発売したところで本当に売れるのか?」。
それは伊関だけではなく、会議に出席したメンバーに共通する想いだった――
寺岡製作所の粘着テープは、包装用・電子部品用・工業用など800品種に及ぶ。伊関は入社2年目から梱包用粘着テープの販売に従事していた。5年目の春、発売が決まった製品は、養生(ようじょう)用の粘着テープ、『P-カットテープ』の改良版だった。
養生用テープは、引越作業や塗装時に汚れや傷がつかないよう、保護するために使われるので、作業終了後にははがす必要がある。
伊関は社内の製品説明会に出席した。「この製品は、しっかり貼れて、はがした際に糊残りが少ないのが特徴です。また、手切れ性が良く、ピッと切れます。建築・塗装現場や引越現場など、幅広い需要が見込めます」。すると、こんな言葉が聞こえてきた。
「もう競合他社から類似品が出回っているしなぁ」「後発だから、新しい販路を開拓するのは難しいんじゃないか?」。
しかし、拡販活動を遅らせるわけにはいかない。
「東京のリーダーは伊関、お前だ。任せたぞ」。
新製品の販売プロジェクトリーダーに指名されるも、自分自身が製品に自信を持てず…。
東京地区のリーダーを任された伊関。東京は全国の販売拠点の中で、最も大きなマーケットをカバーしている。
その責任の大きさは理解していたが、どうにもエンジンがかからなかった。
「自分が納得していない製品を、顧客に提案することはできない…」。
そこで、ある行動に出た。
「すみません。エレベーターホールにこのテープを貼らせてください」。伊関は、まず、会社のビルの管理者に許可をもらいに行った。実際の使用状況を再現してみるためだ。管理者は、はじめ怪訝そうな表情を見せたが、伊関が事情を説明すると「そういうことなら」と承諾してくれた。
伊関はビルの窓や床をはじめ、オフィスのロッカー、自宅などいたるところを使って「実験」を行なった。使用状況の再現にはそれなりの時間を要する。しかし、焦りはなかった。
「品質を自分自身で確かめたい。そうすれば、自信を持って売れる」。
自分自身を納得させるための2ヵ月間。そして「この製品は売れる」と確信するが…。
約2ヵ月後、伊関はテープを貼り付けておいたエレベーターホールの前に立っていた。
「糊残りはどうだろうか…」。
自分の手で、目で確認したら自信を持って提案できる。伊関はテープを勢いよくはがした。
――ぺリぺリッ
きれいな窓枠が現れた。糊残りはなかった。
先行する他社製品の中には貼って数日後にはがすと、糊が残るというケースもあった。建築現場などでは長期間貼りっぱなしにすることもあり、糊残りはその後の作業工程を遅らせる原因となる。
「よし。これなら大丈夫だ」。
伊関は自分が行なった実験の結果を、全国の営業担当に報告した。
それを受け、各地の営業担当の士気が上がった。サンプルを持って訪ねる顧客数がぐんと増えた。
しばらくして代理店の倉庫を覗くと、出荷担当者に声をかけられた。「『P-カットテープ』売れてるよ」。代理店の納品に同行して、ユーザーを訪ねたこともある。「ピッと切れて、糸が出ないのがいいね」。『P-カットテープ』の売れ行きに手応えを感じ始めた頃、予想外の電話がかかってきた。
顧客からのクレームを受け、現場に急行。そこで見た光景とは。
「大変ですよ、伊関さん」。
電話は代理店の営業からだった。『P-カットテープ』を使用した塗装現場から糊残りのクレームが出たという。伊関は現場に急いだ。
現場は都内にある某企業の社員寮。伊関が到着すると、責任者がすごい剣幕で怒っていた。
「おたくのテープは一体どうなっているんだ!?今すぐ元通りにしてくれよ!」。
塗り替え作業が終わり、貼ったテープをはがすと、何箇所も糊残りがあったという。伊関が確認すると、ベタついた糊残りがあった。
「大変申し訳ありません…。テープとロット番号を確認させてください」。
(そんなはずはない)(原因は何だ?)――そんな想いをぐっと飲み込み、上着を脱ぐと、シャツの袖をまくった。「“ヘラ”を貸してください」。伊関は一人で糊残りをそぎ落とし始めた。
数時間後、全ての糊残りをそぎ落とし終えた伊関は、責任者にもう一度会った。
「ご迷惑をおかけしました。原因を調べて、ご報告致します」。
信じ抜き、売れ筋商品へと成長した『P-カットテープ』。
それから数日、原因を調査した。
ロット番号と出荷実績からさかのぼったところ、問題のテープは改良前の旧タイプであったことが判明した。別ユーザーで糊残りが発生したあと、改良版を売り込もうとした矢先の出来事だった。
伊関は再び現場に出かけ、事情を説明して改良後の製品と交換した。責任者は代品を受け取ったものの、使うかどうか迷っていた。
「このテープなら、きっとうまくいきます。私は自分で試しました。ぜひお願いします」。
「もうこの現場で塗装作業はないけれど、そこまで言うなら、次の現場で使ってみるよ」。
半月が過ぎた頃、代理店の営業から電話が入った。
「伊関さん、この間クレームが出たユーザーさんから連絡が来たよ。あの代品を他の現場で使って、糊残りが出なかったって。それに追加注文もいただいたよ」。
その後『P-カットテープ』は順調に売り上げを伸ばし、他社の営業担当からも「評判がいいらしいね」と声をかけられるまでの売れ筋商品に成長した。
――「お使いのテープで困っていることはありませんか?」。
伊関の商談は、顧客が抱えている不満や疑問を聞くことから始まる。
そして――「では、このテープを使ってみてください」と、『P-カットテープ』をカバンから取り出す。
「ゆくゆくはまだ眠っている“現場の声”を吸い上げて、新製品開発にもつなげていきたい」。
伊関のカバンには、今日も『P-カットテープ』と自社の「これから」にかける希望が詰まっている。
後発ながら業界で大きなシェアを得た『P-カットテープ』。
伊関はこの製品を「再剥離性・手切れ性・軽さ、どれもほぼパーフェクト」と評する。
「販売量が順調に伸びているのは、品質が顧客に評価された証。毎回高い販売目標を設定していますが、新しい販路を開拓するなどして、目標をクリアしています。
伊関はもっと多くの人に『P-カットテープ』を知ってもらいたいと思う。
そのために代理店の営業を集めて製品説明会を開いたり、展示会の出展企画を立案することもある。準備から手掛けるのは時間も労力もかかるが、顧客の反応がダイレクトに見られる機会を作る重要な仕事だ。
東京支店が入居するビルを背に『P-カットテープ』を手にする伊関。「これからもどんどん市場を広げていきたいですね」。
大学時代は教育関係のゼミを受講し、「人間関係におけるコミュニケーションの大切さ」を学んだ。また、接客のアルバイトでは、「お客様に喜んで頂くにはどうしたら良いか」と考え、自分が受けて納得のいくサービスを提供した。その経験を今の営業活動に活かしている。
「プロの仕事研究」を読んだら、[en]学生の就職情報からエントリー・説明会予約を行おう!
準備シート
活動履歴
株式会社寺岡製作所(東証二部上場)
【理系】
1位
/
雪印乳業株式会社(東証1部上場)
2位
/
WDBエウレカ株式会社
3位
/
村田機械株式会社
4位
/
ユニシステム株式会社
5位
/
株式会社エスイープランニング
【文系】
1位
/
株式会社チクマ
2位
/
東京コンピュータサービス株式会社
3位
/
株式会社光電舎
4位
/
サングループ
5位
/
株式会社マブチ
ページ上部へ
[en]は第三者の立場で正直かつ詳細な求人情報の作成を心掛けています
当サイトの新卒採用情報は[en]学生の就職情報のスタッフが企業に直接取材を行った上で作成しています。 新卒採用企業が自ら情報を作成すると、自社の良い点のみに偏りがちです。 当サイトのスタンスは、手間暇をかけて、学生の皆さんの立場に立った正直かつ詳細な情報を提供していくことです。 今後さらに情報の信頼性を高めるためにも、掲載内容と事実に相違があった場合は
[en]学生の就職情報 編集部
までご連絡下さい。調査の上、対応いたします。
[en]学生の就職情報 編集部
Copyright (c) 2007 en-japan inc. All Rights Reserved.