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メーカー(食品)
最終更新日: 2007/10/01
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プロの仕事研究
積極的に仕事に取り組むことで、自らの苦手意識を克服した、生産企画のプロ。
技術系−製造技術開発・生産管理
社長室フューチャーメディカルコース
山根 剛 (29歳) Tsuyoshi Yamane
入社5年目 / 京都大学大学院 農学研究科 食品生物科学専攻 出身

プロフィール
2004年の入社後、2ヵ月間、お客様対応窓口、商品の企画を行うドリームアライアンスに仮配属。同年7月より約2年間、生産企画にて新工場建設プロジェクトに携わる。社長室フューチャーメディカルコースで医学部進学を果たし、学業と仕事の両立に忙しくも充実した日々を送る。

プロローグ
大学院で脂肪の過剰摂取が生活習慣病を招くという観点から、食の嗜好性について研究をしていた山根。社会に出ても健康や食品に携わりたく、就職先は食品業界を希望した。しかし、「研究だけでなく、営業や企画など、いろいろな部署を経験したい」と思った山根は、技術職・総合職といった垣根のない採用をするタマノイ酢に就職を決める。同社は会社説明会でも「人の成長を大切にしている」と感じさせた。先輩社員は仕事を積極的にしている。加えて、社員同士仲が良い様子も垣間見られた。「ここならきっと自分も成長できる」と信じて、山根は希望に燃えた。

入社後は、ドリームアライアンスで主にお客様対応窓口を担当。様々なお客様からの問い合わせに対応することで、商品知識を身につけることはできたが、その仕事振りはどこか受身であった。その後に配属された生産企画でも仕事に興味が持てなかった。ポジティブになれない山根に先輩や上司の檄が飛ぶ。嫌々ながら仕事に取り組む山根だったが、ある出来事を機に変わる。その出来事とは―。学生気分が抜け切らなかった山根が一人の社会人として成長する、その姿を追う。

慣れないお客様対応に悲喜こもごも。 1
2004年5月、OJT研修を終えた山根はドリームアライアンスというお客様対応窓口、商品の企画を行う部署に仮配属される。山根の仕事は主にお客様からの問い合わせに対応すること。販売が中止になった商品を「どこで買えばいいか」という問い合わせなどが、舞い込んでくる。山根自身分からないことばかりであったが、できる限り丁寧に答えるため、最善を尽くした。あるとき、山根の配慮が行き届いた対応に、「ありがとう。今後もこの商品を使いたいと思います」というお礼の手紙をもらったことがあった。そんなやり取りを通して、一個人としての自分が認められた気がして、心のふれあいを山根は感じた。

社内ではお客様対応窓口にかかる電話の音だけが違う。問い合わせの中には、どう対応すればいいのか悩むものも少なくない。ときには、お客様から厳しい言葉を聞くこともある。経験の浅い山根は、ただ「すみません」と、繰り返すことしかできない。結局、先輩に代わってもらい事態を収拾させることがあった。先輩からは「お客様がどうしてほしいかといった意図が読み取れていない。それでは対応窓口の仕事になっていない」と指摘を受けた。電話口で怒鳴られ、先輩にもしかられた山根はすっかり落ち込んでいた。

何も分からないまま、機械設備の導入を担当することに。 2
ドリームアライアンスの仮配属を終え、2004年7月から新工場建設のプロジェクトを担当する生産企画への所属が決まった。いろいろな部署を経験したいと望んだ山根だったが、正直、工場での業務はどんなものか分からなかった。

その当時、新工場はほぼ完成しており、機械を導入していくという段階。先輩と一緒にヘルメットをかぶって下見に行くが、工場にも建築にも疎い山根には「会社として、どんな工場にしていけばいいか」 「どうすれば、効率よく動かせるか」などの問題をどう解決すべきか分からなかった。

「自分よりも機械に詳しいAさんが言っていたから、その機械を導入すれば良いに違いない」 「建築会社の人が無理と言っているのだから無理だろう」。山根は自分で考えるということを、おざなりにしていた。取引先に値段を安くしてほしいと言えば嫌な顔をされる。できなければ先輩に怒られる。相手の顔色をうかがうばかりで、自分の考えで仕事ができない山根に、交渉などできるはずもない。チームのみんなも業を煮やしていた。みんなと目線が合わない自分に対して「本当にこれでいいのか」と悩んでいた。

自分が変われば人も変わる。 3
山根に転機がきた。2005年の早春、非常事態にどう対応するかを考える「エマージェンシープロジェクト」を任される。担当はほかにもいたが、ほかの人間は工場の仕事と兼務している。専任は自分一人。山根は自分が避難訓練のスケジュール管理をするプロジェクトリーダーだと自覚した。 だが、人の顔ばかり見ていた山根は、プロジェクトの役割分担をする際に、「工場の仕事で忙しい先輩にお願いしていいものか」と悩んでいた。

しかし、山根の心配をよそに、周りのみんなは「大丈夫! 新人ががんばったら協力してくれるよ」と励ましてくれるのだった。スケジュールの期日が迫ってきた山根は「焦っているんです、どうしましょう?」と、素直に心の内を打ち明けた。すると、そんな山根に先輩は快く協力してくれる。「なんだ、本音を伝えたらいいんだ」。そう気づいた山根は、自分の考えを発言してみた。ほかの工場で良い所が見つかれば、それを取り入れるべきだと判断し、工場内を常に整理整頓しておき、緊急時に迅速な対応ができるように提案してみた。自分が率先してやることで、みんなも協力的になってくれる。いつの間にか山根は次の仕事が楽しみになっていたのである。

1年後、山根は仕事が面白いと感じた。 4
エマージェンシープロジェクトの仕事を終えたとき、もはや山根は以前の山根ではなくなっていた。自分の仕事にプライドを持ち、自信を持って積極的に取り組めるようになっていた。

1年後、同じような新工場立ち上げの命を受けたとき、山根は仕事が面白いと感じるようになっていた。業者の人と交渉ができ、協力関係を築けるまでに成長した。工場立ち上げの仕事がひと段落したとき、山根はある考えを抱くようになっていた。「ようやく少しは仕事ができるようになれた。でも、自分が本当にやりたいことって、何なんだろう」。タマノイ酢への入社を希望したとき、食品・健康の分野を専門的に学び、社会に貢献できることを目標にしていた。「そのための一つの道として、医学がある」。自分の大きな可能性に挑戦してみたいと山根は思った。医学を学び、将来的には医師という立場から、会社と社会に貢献したいと思ったのだ。「本当は何がしたいのか」と、山根が自分自身に問いかけた結果、生まれた答えはタマノイ酢の発展につながっているのだった。

エピローグ
その後、山根は社長室フューチャーメディカルコースに所属し、医学部進学を目指す。会社のバックアップを受け、朝、会社で勉強してから予備校に行き、予備校が終わると会社に戻り、勉強してから自宅に帰るという生活を送っていた。

大学には、編入試験を受けて3年生から入る予定を立てた山根。「応援してくれるみんなのためにも、ぜひ合格したい!」。周囲からの大きな期待になんとしてでも応えたいと、必死にやり遂げた。そして現在、見事に医学部進学という夢を掴み、新しい道を歩み出した山根は、さらに目の前に広がる大きな可能性を追い求めていくのだ。
自らが建設に携わった工場をバックに。現在は、会社のバックアップを受けて、大きな目標に向かって進んでいる。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
学生時代、サイクリングサークルのリーダーとして、大人数の旅行を計画し先導した。途中病人が出ると手当てをしながら旅を続け、目標に向けて努力すれば、そこに自分の成長があることを知った。結果は付随してくるものであり、仕事においてもつらいことがあっても成長できると思えばがんばれると感じている。
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