中国A株の案件で疑問が生じるたび、石井は隣席のK先輩に意見を求めていた。3歳上のK先輩は知識が豊富な上、英文を読むスピードも速く、すぐに的確なアドバイスをくれる。国際法務のプロとしてあるべき姿だと、石井は尊敬していた。
中国A株の案件が終わった頃、アメリカのロースクール(法科大学院)留学制度の社内選考試験が行われることを知り、石井は手を挙げた。K先輩もロースクール留学経験者だったからだ。社内選考に合格した石井は、2007年7月から渡米している。「私もK先輩のようにありたい。実務に必要となる知識、正確さ、スピード、想像力を現在学んでいます。日本に戻った時には成長した自分を見せたいですね」と語った。
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「法務的見解からして会社のためにならないと判断した場合、役職が上の人に対してもNOと言い切る知識と信念が必要です」。
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