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メーカー(インテリア・建材・住宅設備) / 商社(専門商社(インテリア・建材))
最終更新日: 2007/10/01
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プロの仕事研究
約1年の試行錯誤の末、新たなイルミネーション関連商品を生み出した商品企画のプロ。
事務系−商品企画
企画開発室
藤田 真嗣 (26歳) Shinji Fujita
入社4年目 / 法政大学 法学部 政治学科 出身

プロフィール
2005年4月、「早くから責任のある仕事に挑戦できる環境」を求めて同社に入社。2ヶ月間の新入社員研修後、「光」を扱う部署に配属され、LED関連製品の商品企画を行うことに。入社1年目にして新商品企画開発プロジェクトに参加し、約1年にわたり試行錯誤を繰り返した末、新商品を誕生させた。

プロローグ
藤田が就職活動を始めたのは大学3回生の12月、当初は世に名の知られている大手企業ばかりを回っていた。判断基準は、グローバルな事業展開をしているかどうか。国際政治を学んでいた藤田は、「世界を舞台に活躍したい」と考えていたのだ。ところがゴールデンウィーク前、振り出しに戻される。最終面接まで進むものの、大手企業の選考に全て落選。そこから考え方が一変した。

「自分は何がやりたいんだろう」。そう考えるようになり、深く企業理解をしてから選考に臨むようになったのだ。「早くから責任のある仕事に挑戦できる環境で働きたい」。入社後の自分の成長を第一に考えるようにもなった。そんな時に出会ったのが株式会社タカショー。「聞いたことのない社名だな」。それが率直な感想であったが、海外拠点や海外関連企業も多数存在することを知り興味を抱いた。LED(発光ダイオード)を活用したエクステリアの研究開発などに取り組み、「安らぎある空間作り」をテーマにガーデニングの提案を行う同社。独自性のある事業内容に惹かれ、何より大きな権限を与えられている先輩社員の話に感銘を受けた藤田は、入社の決意を固めていった。

入社1年目にして、新商品企画会議に参加した。 1
「早くから様々なことに挑戦したい」。そんな希望を胸に同社に入社した藤田であったが、入社後2ヶ月間は毎日同じことの繰り返しであった。物流倉庫に配属された研修期間中は、朝から晩まで商品出荷作業を行う毎日。それでも藤田は、常に新鮮な気持ちで作業に取り組んでいた。「光」、「水」、「緑」、「風」、自然と科学の融合を図るガーデニング商品の数々。その豊富な商品群に直接触れ、日々、ガーデニングの世界の奥深さを感じていたのだ。そうして商品知識を身に付けた後、「光」を扱う部署に本配属された藤田は、LED関連商品の商品企画を行うことに。ガーデニング業者向け、一般消費者向けに、あらゆるLEDを活用したイルミネーション商品の商品企画を行うことになったのである。

本配属から半年が経過した2005年12月、同社では2006年度に向けた新商品企画開発会議が行われていた。その中で持ち上がったのは、秋冬用商品の強化。これまでイルミネーション商品は屋外で過ごしやすい春夏シーズンの売上比率が高かったが、さらなる売上拡大を目指して秋冬用商品を強化することになったのだ。そうした構想のもと、藤田は新たな商品ラインナップを考え始めた。

藤田が考えた仮説から、新商品開発プロジェクトが発足する。 2
クリスマスシーズンに合わせたキャラクター商品は、200アイテムにも上った。その他の新商品を全員で模索していく中、藤田はある仮説を立てた。「電源の問題で屋外イルミネーションができない家庭も多いのでは?」と。屋内から延長コードを用いれば電源を確保することはできるが、秋冬シーズンに窓や扉を開けっ放しにする家庭は少ない。また、エアコンのダクトに配線を通すという方法もあるが、一般消費者が簡単に行える方法ではない。「もっと気軽に屋内電源を屋外に持ち出せる方法はないものか?」。そして知恵を絞った藤田は、ある商品に目を付ける。「この薄さなら、窓や扉を閉めたままでも使えるかもしれないぞ!」。それは、パソコン内で電源供給を行うフラットケーブルであった。数多くのイルミネーション関連商品を開発してきた同社にも、フラットケーブルを応用した商品はまだ存在しなかった。そして自ら仮説を立て、新たな光明を見出した藤田自身の手で、新商品が開発されることになったのである。意欲を高めた藤田は、早速、工場と連絡を取りサンプル作りに取り組んでいった。

商品化する上での重要な視点に気づかされ、「生みの苦しみ」を味わう。 3
パソコン内で用いられているフラットケーブルを応用した新商品だけに、サンプルがカタチになるまでそう時間は掛からなかった。そして営業社員により、大手ホームセンターやエクステリア商社といった商品流通企業に対してサンプルの提案が行われた。ある大手流通企業の担当者は言った。「商品としてはとても面白い。でも、電気を扱う商品ですから強度や安全面が少し心配ですね」。自社に存在しない新商品をカタチにすることに専念してきたこれまで。営業社員からお客様の反応を聞かされた藤田は、初めて商品化する上で重要な視点に気づかされたのだ。

「第三者機関による信頼性試験の結果が欲しい」。営業社員から大手流通企業の担当者の要望を聞かされた藤田は、屋外イルミネーションにフラットケーブルを用いるあらゆる場面を想定し、信頼性試験を実施していくことに。例えば、強度。窓や扉の重量によって、開閉時に加わる負荷は変化する。また小さな子供が何気なくケーブルを引っ張ったり、折り曲げたりすることも想定される。例えば、寒冷地。マイナス何十度の世界で正常に通電するのか。それら人的要因、外的要因から考えられる様々な負荷に耐え得るフラットケーブルを開発しなければならないのだ。これまで順調にプロジェクトを進めてきた藤田であったが、ここから「生みの苦しみ」を味わうことになる。

プロジェクト発足から約1年、ようやく迎えた最終商談日。果たしてその結果は。 4
自ら図書館に足を運び、あらゆる文献を調べ上げた藤田。最も力が強いと考えられる成人男性の引っ張る力や、国内で最も気温の低い地域の特性を調べ上げ、具体的な基準を設定。それを満たすサンプル作りに取り組んでいったのである。そして第三者機関による試験結果を提示した藤田であったが、大手流通企業からは次々と新たな課題が与えられた。全国各地に構える店舗で多くの一般消費者に商品を提供する大手流通企業。品質には細心の注意を払っていたのだ。その後も、毎日のように大手流通企業と連絡を取り合った営業社員。与えられた課題に応えるため何度となく試験を繰り返した藤田。「絶対にやり遂げてみせる」。その一心であった。

プロジェクト発足から約1年が経過したある日、いよいよ最終商談日を迎えた。商談開始時間は午後4時。商談に臨んだ営業社員からの報告を、藤田は社内で待っていた。そして午後4時40分、落ち着かない時間を過ごしていた藤田のもとに運命の電話が掛かってきた。興奮気味の営業社員。藤田はすぐに悟った。「通ったぞ!」。受話器を持つ反対側の手では、強くこぶしを握り締めていた。

エピローグ
試行錯誤を繰り返した末に誕生した新商品は、見事、大手流通企業に採用された。そして全国160箇所を構える各店舗で、一般消費者に販売されることになったのである。入社1年目から任された新商品企画開発プロジェクト。藤田は、早くから責任のある仕事を任される同社の環境に感謝しながら、自分が一回り大きく成長したことを実感していた。そして意欲を高めた藤田は、次なる目標を掲げた。秋冬用商品を強化する、という構想が決まっていた今回。これからは企業経営についても考え、構想を練る段階から携わっていきたい、と考えているのだ。今回学んだ商品化に向けた視点も踏まえ、藤田は新たな挑戦を続けていく。
新たな構想を練るため、自ら全国のホームセンターに足を運ぶ藤田。新商品につながるヒントは現場に眠っている、と考えている。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
国際政治を学んでいた学生時代。英語を身に付けるため、学内で行われていた英会話講座を受講した。その英会話講座は数百名の学生が受講しており、その中で幹事となって親睦パーティーの企画開催などを手掛けた。そうした経験を通じて身に付けた企画力は、現在の仕事に活かされている。
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