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メーカー(化粧品・生活用品) / サービス(経営コンサルティング) / 流通・小売(専門店(ドラッグストア・化粧品))
最終更新日: 2008/04/28
(マークの説明) 正社員 理文不問 3年増益
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プロの仕事研究
工場を立ち上げ、急な追加生産に対応できる体制を整えた生産管理のプロ。
技術系−製造技術開発・生産管理
発送担当課/課長
安藤 潤 (29歳) Jun Ando
入社4年目 / 広島市立大学 国際学部 国際学科 出身

プロフィール
学生時代、アルバイトとしてアルマダのDMなどをポスティングしていた。そして経験を積んだ後、アルバイトスタッフのまとめ役に。その後、社長に声をかけられたのをきっかけに正社員になることを決意。2005年に入社した。商品の在庫管理と発送業務を担当するほか、自社工場の立ち上げも任されるなど活躍を遂げている。

プロローグ
「そこをなんとか…。どうしても明後日中に80本は必要なんです…! お願いします」。

沈みかけていた夕日の光が、必死に電話越しの相手に懇願する安藤の姿を照らしていた。時刻はすでに夕刻。今から製造委託先の担当者に商品の追加生産をお願いするには、無理があった。そして2日後…アルマダの人気商品である『M3.1』は欠品となってしまった――。

「嬉しい悲鳴とは、このことだな…」。
そう安藤が痛感するほど、アルマダには注文が殺到する商品があった。それが肌と髪の両用トリートメントである『M3.1』だ。アルマダは美容商社に商品を卸さず、直接サロンに商品を販売している。それも、全国にあるサロンの1%にだけ商品を限定で販売する手法を行なっている。商品にプレミア感を持たせることによって、ユーザーの購買意欲を高めているのだ。こうした販売方法と商品の反響が口コミによって広がった結果、サロンからの注文が殺到。商品の生産が追いつかない事態になってしまったのである。商品の在庫・発注管理を担当する安藤は、この思わぬ事態に困惑した。商品を追加生産するために手を尽くす。しかし、待っていたのは欠品という結果だった――。

欠品=商品が売れる可能性が減ってしまうこと。 1
「欠品…これで、どれほど注文のチャンスを逃してしまったか…」。

肩を落とす安藤。社内を見渡すと、お客さまからの問い合わせに対応するスタッフの姿が目に映る。追加で注文してくるお客さまのなかには、常連のサロンもあった。少しでも信頼を失わないためにも、早急に商品を届けたい…そんな想いを抱え、安藤は悔しい気持ちでいっぱいになるのだった。

――そんな苦い経験をしてから数ヵ月後。

「自社工場を立ち上げようか」。社長が発した一言は、誰もが予想もしなかった案。一瞬、社内にどよめきが起こった。自社工場のメリット――それは委託する費用に比べて経費がかからないことと生産において融通が利くことである。立ち上げのときに多額の費用がかかるものの、長期スパンで見れば外部の企業に委託するよりもコストが安い。また、急な生産依頼に対しても対応できる可能性が高くなるのだ。「この前のような事態が起きても、対応できるかもしれない。自社工場の立ち上げを成功させなくては…!」。安藤にやる気がみなぎった瞬間だった。

「右も左もわからない」という感覚を実感する日々。 2
突如決まった自社工場の立ち上げ。しかし工場の立ち上げに関わった経験を持つ者はおらず、当然知識もない。そこで、社長の知り合いであるコンサルタントに、工場の立ち上げに関する業務コンサルティングを依頼。その人物とのやりとりを含め、安藤が主体になって立ち上げ業務を進めることが決まった。

――後日。
「ここは出入り口が狭いから材料の搬入には不便だな…」。
安藤は、不動産会社の担当者に案内された物件を、社長とともに見定めていた。本社からの近さや部屋の間取りを考慮しながら、利便性が高い物件を選んでいく。また、見定めるものは物件だけではない。製造に必要な機械や工場内部の設計、人員の配置など。工場の稼動に必要なものすべてを考えなければいけないのだ。とは言え、右も左もわからない状態。そんななかでも、安藤はコンサルタントがピックアップした製造機械の性能とコストとの兼ね合いを考え、機械を選んでいった。予算は決まっておらず、安藤が組んだ費用を社長に提示し、設備に見合うものであれば社長からのGOサインが出る。裁量が大きいだけに、安藤は慎重になって設備を整えていくのだった。

工場の稼動に向け奔走――そしてついに迎えた稼動日。 3
「なんだこれ…こんなにたくさんの項目があるなんて」。

安藤を悩ますのは、目の前にある何枚もの書類。それは、公共機関に提出する申請書類だった。化粧品類を製造するためには、薬事法に基づいた「化粧品製造販売業許可」が必要になる。表示する配合成分が適正であるか、品質管理の方法など、いくつにも及ぶ項目に記入し、申請しなければならないのだ。コンサルタントの助言に従い、必要な情報を集めては申請書に書き込み、書類を作成。そして認可されるまでの2ヵ月間、機械の設置やスタッフへの製造工程の指導など、工場の稼動に向けて安藤は奔走するのだった。

――2ヵ月後。
何事もなく設備の稼動テストを終え、いよいよ工場は稼動日を迎えた。委託先の工場との契約も終え、商品をつくり出せるのはこの工場だけになる。「無事にお客さまのもとに商品を届けなければ」。工場が立ち上がった今、安藤の次なる使命は工場を正常に稼動させること。「よし、異常はないな」。機械を確認し、準備に取り掛かる。「この前のテスト通りにやれば大丈夫だから、落ち着いて作業しよう!」と、製造を担当するスタッフに声をかけて、モチベーションを高めることも忘れない。こうして、緊張した空気のなか自社工場による製造が始まったのだった。

1500本の商品を、イチ早くお客さまの手元に。 4
「追加注文入りました! これで追加分はトータルで30本です!」。

自社工場が立ち上がった後も、商品の売れ行きは好調になるばかり。1日に1500本もの商品をつくらなければならなかった。在庫を切らさないためにも、効率の良い生産工程が必要になる。そこで安藤が行なったのは、複数の種類の商品を製造するのではなく、1日に1種類の商品を大量に製造する方法。種類を少なくすることで作業工程を減らし、少ない人数で作業にあたれるようにしたのだ。また、追加注文によって増産が必要になった場合は、スタッフが総動員で商品を生産していく。「待っているお客さまに、商品をイチ早く届けたい」という気持ちを、スタッフみんなが抱えていたのである。

そして工場が稼動してから1ヵ月――その間、一度も商品が欠品になることはなかった。
「ようやく軌道に乗り出してきた。でも、まだまだ気は抜けない。安定した生産と言えるのはこれからだ!」。商品をユーザーに届けるために。安藤は奮闘し続けるのだった――。

エピローグ
まったく知識がないなかで自社工場の立ち上げを任された安藤。欠品したときの悔しい経験をバネに、無事に工場を稼動させることができた。また、工場を立ち上げるからには、委託していたときよりも高い成果を求められる。追加注文に対して対応できる生産ラインを整えた安藤は、見事に成果を出したのだ。

「今後も商品の種類は増えていくし、さらに効率が良い生産工程を考え、人員を増やす必要があります。そういったことを考えるなかで、自分を高めていきたいですね」。そのように安藤は語る。待ち望んでいた人気商品がユーザーの手元に届く瞬間。そこには安藤の活躍が隠されているのだ。
在庫を切らさないためにも、日々生産する商品の数を予測することを忘れない。安藤の手によって商品がユーザーのもとに届くのだ。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
新しい取り組みや企画を考えることが好きだという安藤。学生のときは、サッカーのサークルを立ち上げたという。その際、メンバーを集めるだけでなく、学校への申請を行なったりどのように運営していくのかを考えた。仕事において、企画を実現するためのプロセスを考えるときには、身についた考え方が活かされている。
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