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情報・通信(ソフトプロダクト開発(パッケージ商品)) / 情報・通信(ソフトウェア開発)
最終更新日: 2008/04/24
(マークの説明) 正社員 理文不問
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プロの仕事研究
“本当に必要な作業”を見極めて、迅速に問題を解決したシステム設計のプロ。
ソフトウェア系−システムエンジニア(オープン、WEB系)
システムソリューション事業部 システムエンジニア
竹内 良介 (32歳) Ryosuke Takeuchi
入社5年目 / 大阪市立大学 理学部 数学科 出身

プロフィール
パソコン関連の職に就きたいと考えていた学生時代。システムの知識はなかったが、「プログラミングをしてシステムを動かしたい」という気持ちがあり、システムエンジニアの道を進んだ。2004年、さらなるスキルアップを望み転職を決意。コンピュータウイングに入社した。大手企業の案件を手がける技術者として活躍中だ。

プロローグ
「ふぅ…。まだ先は長いな…」。

午後9時。社内には、コーヒーを片手に一息つく竹内の姿があった。束の間の休憩の後、先ほどまで話し合いを行なっていた会議室へと戻っていく。竹内が参加していたのは、あるプロジェクトの、システムの設計概要を決める会議。クライアントの要望を汲み取りながら、どういったシステムを設計するのかを話し合う重要なものだった。今回のクライアントは、全国に800もの店舗を展開している大手ドラッグストア。従来使われていたコンピュータが生産中止になり、今後のメンテナンスや機能の追加が難しくなったため、新たなコンピュータの導入が決まった。そのため全店舗のPOSシステムを入れ換えることになったのだ。竹内をはじめとする30名ほどの技術者が集結。そのなかで竹内は、プロジェクトを進める中心メンバーとして参画していた。

POSシステムとは、「どこの店舗の商品が、いつ、何個、いくらで売れたか…」といった販売情報やレジの売上集計結果を記録できるシステムだ。電子マネーに対応した決済システムなど、組み込むシステムはさまざま。そのすべてをクライアントに確認していくため、会議は深夜にまで及んだのだった――。

800店舗分の販売情報を、一つのサーバに集約する。 1
「本社に情報が集まるように、大型サーバを開発してほしい」――これがクライアントから出た大きな要望だった。

情報を集約できるサーバは、これまで店舗ごとに設置されていた。本社に情報を届ける手段は、各店舗の店長が1日の売上データをFAXで送るというアナログな方法。大型サーバを設置することで、本社の担当者がいつでも全店舗の売上や在庫状況を確認できるようになる。ある店舗の急な欠品に対しても、周辺店舗の在庫数が把握できるため商品の補充がスムーズにいくのだ。

プロジェクトは、システムごとにチームを分けて開発を進めることになった。全部で4チーム。バーコードを読み取ったり、買い物客に金額を提示したりするシステム。化粧品、健康食品といった商品のカテゴリーごとに売上実績が算出できるシステム。商品の在庫管理システム。そしてこれらすべてのデータを集約するマスターシステム。そのなかで竹内はマスターシステムの開発チームをまとめるリーダーになった。

突然、2つのチームを任されることに…。――脳裏に不安がよぎる。 2
納期に間に合わせるためにも、チーム内で誰にどれほどのシステムを割り振るかが重要になる。竹内はメンバーの開発経験に合わせてプログラムを任せ、進捗状況を確認しながらメンバーの得意分野を見極めていった。チームには入社したばかりの経験が浅いメンバーもいた。その場合は見本になる型を見ながらプログラミングできるように、ある程度パターン化されているプログラムを任せ、メンバーを教えていったのである。

「竹内さん、在庫管理システムのチームも見ていただけますか?」。各チームの開発が順調に進んでいるとき。竹内は、在庫管理システムの開発チームも任されることになった。在庫管理システムは、新しく組み込むことになったシステムの一つ。仕入れた個数と販売個数が自動的に在庫数に反映されるため、1日の商品数を計算し直す必要がなくなる。業務効率が飛躍的に上がるシステムなのだ。クライアントの担当者に話を聞くと、リーダーである技術者の契約期限が切れ、プロジェクトを抜けたのだという。
(もうすぐ年末。年明けに契約が切れるメンバーがほかにもいるんじゃないか? 人員が足りるといいが…)。竹内の脳裏に不安がよぎるのだった。

チームメンバー全員がプロジェクトを抜ける事態が起こる。 3
「えっ! 全員抜けてしまったんですか!?」。

竹内の不安は的中してしまう。売上実績を算出するシステム開発のメンバーが全員、契約が切れてしまったのだ。プログラムの設計は終わっていたものの、そのプログラムが正常に動くかどうかはまだテストをしていない。そこで、テストを試みた竹内はその結果に愕然とした。大量のバグが見つかったのだ。これではシステムが動かない。すべてのプログラムを見直す必要があった。

(こんなに複雑な組み方だと、わかりにくいな…)。動作をコンピュータに指示するプログラムは、プログラミング言語を記述することによってつくっていく。技術者によって指示の仕方が異なるため、コンピュータが同じ動きをしたとしてもプログラムの組み方はさまざま。プログラムによっては、どこを直せばいいのかを探すよりも、新しく組み立てたほうが早い場合もある。納期が迫っているだけに、対処法を早急に判断しなければならない。ときにはほかのメンバーが後々修正しやすいように変更したり、ときには全部つくり直したりと、竹内は早くバグが直せる方法を判断しながら全プログラムを検証していった。同時に、自分のチームの開発状況を確認することも忘れない。当然、仕事の量はこれまでの倍以上。そんななかでも、竹内は進捗が遅れているメンバーへのフォローを忘れず、納期に間に合うように開発を進めていったのだった。

クライアントの要望をどこまで汲み取るか? 4
「原価や粗利を算出するほかに、目標に対する達成率も出せないかな?」。

開発を進める間にも、こうしたさまざまな要望がクライアントからあがってきた。(本当に組み込む必要があるのか、それを見極めないと)。要望をかなえるにはどんなシステムを組み込むのか、どれほど時間を費やすことになるのか、誰が対応するのか…こういった予測を立てて対応しないと納期に間に合わなくなる。今のシステムに組み込んで納品するか、それとも納品した後に追加機能としてバージョンアップするか。これらを判断しては、竹内はクライアントに提案し、納期に間に合うよう調整していったのである。

そして、プロジェクトが立ち上がってから1年後――。
全システムを統合した後のテストも無事に終わり、システムを納品。ついに、全店舗にシステムを導入する日が訪れた。(万が一、システムに大きな不具合が生じてしまったら、800店舗の売上に影響が出てしまう…)。そう心配する竹内のもとにクライアントから電話が入る。「無事にシステムは稼動したよ。キミが他のチームも見てくれたおかげだ。本当にありがとう。追加機能もよろしく頼むよ!」。クライアントの言葉は、竹内の胸に染み渡るのだった――。

エピローグ
クライアントの要望を取り入れるときや、プログラムのバグに対応するときなど、リーダーはさまざまな局面で決断することが求められる。どうすれば進捗に支障をきたすことなく、質が高いシステムを納品できるか。必要な作業、時間、メンバーのキャパシティ…これらを考慮しながら、竹内は的確な判断を繰り返した。その結果、メンバーが少なくなるなかで無事に納品できたのだ。

「リーダーとしてプロジェクト全体の進捗を管理し、無事に納品できたことは自信に繋がりましたね。今後も責任ある仕事を任されたいです」。そう竹内は語る。買い物客が、何気なくドラッグストアで商品を購入するシーン。そこには、竹内の技術力が活かされているのだ――。
まったくシステムの知識がなかった竹内。プログラムを組み立ててシステムを動かす面白さに夢中になり、貪欲に知識を吸収した。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
数学のように、一つの答えを導くことが好きだという竹内。中学や高校で学んだ考え方が、今に活かされていると振り返る。“思った通りの動作”という答えに向かって、どのようにプログラムを動かすかを考え、論理的にプログラミング言語を記述する。その工程が方程式に似ており、正解に辿り着くことに夢中になるのだという。
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