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最終更新日: 2008/03/31
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プロの仕事研究
ユーザー視点に立った設計で、商社向けのシステムを作り上げた開発のプロ。
ソフトウェア系−システムエンジニア(オープン、WEB系)
システム事業部
澤村 明憲 (24歳) Akinori Sawamura
入社3年目 / 熊本県立技術短期大学校 電子技術科 出身

プロフィール
学生時代は、ハードウェア関連を専門に勉強していた。「少人数の会社なら、個々の影響力が大きいだろう」と考え、ジュードシステムズに入社。研修時から周囲よりもいち早く成長を遂げ、数々のプロジェクトに携わった。入社2年目で大きな案件を任されるなど、上司から高い期待を寄せられている。

プロローグ
「いつかは、お客様と直接話をしてシステムを作れるようになりたい」。
入社以来、澤村にはエンジニアとしての目標があった。お客様と直接話し、システムの概要を決める。それは、開発工程のなかでも高度な知識と技術を求められる役割である。澤村は、常に取引先の担当者とやり取りする上司の姿を目にしていた。言葉の裏の要望を汲み取り、コストや期間を考えて最適な方法を導き出す。「自分だって経験を積めばできるはず」。はやる気持ちを抑えながら、着実にプログラミングのスキルを身につけていった。

入社2年目を迎え、澤村にチャンスが舞い込んだ。システムの開発を、設計段階から任されたのだ。それまでは、先輩の設計どおりにシステムを作るのみ。設計の工程から任されるということは、エンジニアとしての成長を意味する。「目標に近づける!」。澤村は喜んで引き受けた。そして開発に取り組むなかで、ユーザーの使いやすさを考えて設計することの大切さを学ぶことになる。それは、目標のエンジニアに近づくためには必要不可欠な要素だった。自ら掲げた高い目標に、大きな一歩を踏み出すきっかけとなったプロジェクトとは…。

はじめての取引先、はじめての設計…プレッシャーが襲う。 1
澤村に任されたのは、商社向けの業務改善システムの開発である。商品の運輸状況をパソコンで一元管理でき、業務の効率化を図るものであった。リーダーとしてシステムの概要を決める上司のもと、澤村は画面のレイアウトなどの詳細部分の設計と開発の担当となった。

今回のお客様とは、はじめての取引である。以前から付き合いがあれば、すでに信頼関係が築かれているもの。システムの調整に関しても、「ジュードシステムズさんなら」と融通を利かせてもらえる。それは、必ずよいものが出来上がるという信頼があってこそ。しかし、今回はイチから関係を築いていかなければならない。まさに、システムの出来が会社への信頼に大きく影響する。ミスは絶対に許されなかった。

「とにかくやってみろ」。不安を抱いていた澤村に上司から声が掛かる。若手に積極的に仕事を任せて成長させる。それが、ジュードシステムズの教育方針だ。澤村は上司の期待に応えるため、まず取引先で扱う専門用語などを勉強した。また、先輩が作ったプログラムなどをお手本に、システムの仕組みを研究する。手探りながらも徐々に知識を身につけ、システムを作っていった。

数秒の差が、システムへの満足度を左右する。 2
「これじゃあ、遅すぎる」。
開発がある程度進み、一通り出来上がったシステムをテストした結果、ある問題が浮かび上がった。

システムは、出来上がった段階で正確に稼働するかどうかをテストする必要がある。そこで不具合が見つかれば修正し、再びテストを行なう。そのテストの途中で、上司から指摘を受けたのだった。問題は、システムの処理速度。更新を行なうと、次の画面が表示されるまでの時間が長い。大量の情報を扱うため、データの処理に時間がかかっていたのだ。「社内で5秒なら、お客様先では20秒はかかるぞ」。お客様先のハード環境を考えると、社内で行なうよりも時間がかかってしまうのは明らかだった。

いつまで経っても画面が更新されず、パソコンの前でイライラする…。それは、澤村も作業をしたり、インターネットを見たりするときに感じるストレスだった。ほんの数秒の差が、お客様の満足度を大きく左右するのだ。「もっと早くできるはずだ」。時間短縮に挑む澤村。目標は1〜2秒での画面切り替えだ。

作る段階から、ユーザーのことを考える。 3
「どこかで、無駄な処理をしているはずだ」。
上司の教えを受けながら、澤村は自らのプログラムを見直した。すると、無駄な処理がいくつか浮かび上がる。自らの力だけでわからなければ、先輩にも質問した。「ここの修正は、もしかしたらこのパターンにも使えるのかも…」。教わったことを応用し、次々とプログラムは改良されていく。そして、上司の前でテストが行なわれた。更新にかかった時間はわずか2秒。「やった!」。上司の満足げな笑みが、合格を表していた。

この件で、澤村はそれまでユーザーを見て設計をしていなかったことに気がついた。とにかくカタチに仕上げることに精一杯で、システムを実際に使うときの「使いやすさ」にまで気がまわっていなかったのである。「お客様に満足してもらうためには、はじめから使いやすさを考えて作らなければならない」。設計段階から、お客様のことを考えるように意識しはじめた澤村。その学びは、納期直前のピンチを救うことになる ――。

要望に応えたシステムが、会社への信頼へとつながる。 4
「ネットワークがつながらなくても、システムが使えるようにしてほしい」。
納期間際に舞い込んだのは、追加機能の要望だった。仕事上、お客様はネットワークがつながらない“オフライン環境”でシステムを使うことがほとんど。情報を保持するためには、“オフライン環境”でも使用できる新たな機能が必要となる。

オフライン環境での開発は、澤村にとっては未知の世界。それでも、お客様の使いやすさを考えれば必要不可欠な機能である。とにかく考えついた方法は全て試した。「この方法なら…」「いやそれでは操作を増やしてしまう」。実験を重ねながら、いかにユーザーが簡単に操作できるかを突き詰めていく。そして、ボタン1つを押すだけで情報を保持できる機能を作りだした。ユーザー視点が身についた澤村だからこそ、作り出せた機能である。

そして、無事納品に間に合ったシステムはお客様から高い評価を得た。澤村はジュードシステムズの信頼を高めるとともに、エンジニアとして大きく成長したのであった。

エピローグ
システムを納品する前には、お客様が実際にシステムを使って不具合がないかを確かめる“試用期間”がある。大抵、試用期間にはバグなどのトラブルが出がちだが、澤村が作り上げたシステムはミス1つなかった。まさに、新しいお客様から確固たる信頼を寄せられる結果を残したのだった。このように、ジュードシステムズではエンジニアの働きが会社への信頼につながり、新たな取引を生むのである。

「今回の経験は、まだ目標への一歩に過ぎない」。今回のプロジェクトでは、上司とお客様による打合せに同席し、上司の話し方を吸収していた澤村。着実に経験とスキルを重ねていく澤村が、目標に到達する日も遠くはない。
後輩たちからは、「何かあったら澤村さん」と言われるほど頼りにされている。常に高い志を持つ姿勢に、社内での評判は高い。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
短期大学には、年齢も立場も異なる人々が集まっていた。それぞれ価値観の違う相手と接するなかで、常に相手のことを考えて言動するようになった。現在、お客様がどのようなシステムを望んでいるかを汲み取る際、相手のことを考えるというスタンスで臨んでいる。
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