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最終更新日: 2008/03/31
(マークの説明) 正社員 理文不問
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プロの仕事研究
自らのアイデアでシステムの検索スピードを向上させたプログラミングのプロ。
ソフトウェア系−プログラマ
システム事業部
阿部 綾 (21歳) Aya Abe
入社2年目 / 京都コンピュータ学院 ゲーム開発科 出身

プロフィール
プログラミング経験はほとんどなかったが、同社の充実した研修内容に安心感を覚え入社にいたる。内定者時代の10月から約半年間研修を受講。基礎となる開発言語を着実に習得していく。その後1年目で、早くも一人でシステムの開発を完遂。将来のSE候補として、急速に頭角を現している。

プロローグ
ジュードシステムズには、ひとつの、そして大きな特徴がある。それは、研修体制の充実だ。志望学生の大半は、プログラミング経験などない。だから、半年間の入社前研修で基礎からじっくり技術を身につけていく。与えられた課題を解くことで、徐々に開発言語やシステムに関する専門知識を得ていくのだ。自分が組んだプログラムが思い通りに動く。阿部も研修を受けるにつれ、徐々にそんなプログラミングの楽しさに目覚めていった。

研修の内容が非常に濃いこともあって、同社では、入社後すぐに大きな仕事を任されることも少なくない。阿部にもそんなチャンスがめぐって来た。入社してから3ヶ月が経ったある日。阿部は、上司に呼び止められていた。
「どうやらお客様が、だいぶお困りのようだ…。阿部、何とかできるか?」。
上司の問いかけに、阿部の目が輝いた。『これは、私に開発を任せるという打診じゃないだろうか』。それは阿部にとって初めてとなる、一人でのシステム開発を意味していた。

自由度の高いシステム開発を一任される。 1
阿部が開発することになったのは、ある料金の試算システムだ。それは企業の業務部で、海外とのやりとりに関するある業務のために必要とされていた。これまでお客様は、その業務が発生する都度、紙ベースの料金表で送料を確認していた。しかし、料金の照会には各国の情報や複数の取扱会社などの膨大なデータをひっくり返さなければならない。つまり、業務が生じるたびに、担当者は煩雑な作業を強いられていたのだ。

『それらのデータをうまくデータベース化して、情報を引き出しやすいような形にできればなぁ…』。システムの大枠を考えながら、阿部はつぶやいていた。お客様からは、システムに対する細かい要望はなかった。それは、裏を返せば自由度が高いということ。システムの細部にわたるつくりは、阿部の裁量に任されたのだ。

開発は社内で行なうため、もちろん周囲には先輩社員がいる。しかし、それぞれが別の開発業務に当たっているため頼りっぱなしというわけにはいかない。一人での開発案件が幕を開けた。

検索スピードの遅さに、頭を悩ませる阿部。 2
納期は2週間。初めて一任される開発案件としては、経験を積める絶好の期間だ。それは、研修やそれまでの実践で培った技術をもってすれば、決して困難な期間ではないからだ。しかし、開発を進めるにあたっては、ひとつの問題があった。開発環境がエクセルのマクロであり、阿部にはまったく経験がなかったのだ。すぐさま社内の書庫を利用して作業の方法を調べていく。書籍だけでなくWeb上にある情報も活用しながら、開発の青写真はできあがっていった。

しばらくしてお客様に依頼していた各種データが阿部の手元に届いた。これを基にして、システムの土台ともいえるデータベースの作成から着手した。しかし、阿部の手は止まってしまった。

検索に必要となるいくつかの項目について阿部は、エクセルでデータベースとなるシートを作成しなくてはならなかった。そこで、一度項目をシートに打ち込み、ユーザーが使うエクセル画面で情報が正確に取り出せるか試してみた。しかし、なかなか検索結果が返ってこない。どうも検索に時間がかかりすぎてしまう。検索機能としては問題ない。しかし、速度が遅いあまりに、このままでは納品することはできないだろう。どうすれば検索時間を縮められるのか。阿部の苦悩が続いた。

データを処理する方法を変えてみれば、速くなるかもしれない。 3
データの呼び出しが遅い要因は、阿部の脳裏にいくつか浮かんでいた。そのひとつは、そもそものデータ量が多すぎて処理に負荷が掛かっているということ。しかし、データはお客様から預かっているもので、阿部が勝手に減らせるものではない。そこで阿部は、考えられるもうひとつの要因を探ってみることにした。

それは、データベースから検索したい項目を呼び出す際の処理方法だ。膨大なデータを効率よく抽出するために、阿部は情報を構成する各項目を取り出しやすい形にしてシートを作成していた。項目ごとにさらに細分化して数種類。検索する際には、呼び出したい項目がいったんシステムに取り込まれ、検索結果に反映される処理になっていた。

この方法では、検索を繰り返すうちに読み取る項目が増えすぎて、その都度処理に時間がかかってしまう。『読み取り処理を減らすことができれば検索時間が縮小されるのかもしれない』。思い立った阿部は、さっそく検索する項目の呼び出し処理を変えてみることにした。

試行錯誤から、検索スピード向上のアイデアがうまれた。 4
処理方法を変えてプログラムを組み直す。言語の組み立て方は、慣れたもの。すぐに新たなプログラミングを完成させた。そしてテストに移る。ここで検索速度が遅ければ、また別の方法を考えなければならない。上司とともに固唾を呑んで見守る阿部。欲しいデータを入力してみる。キーボードのエンターボタンを押して、検索結果を待った。すると、ものの数秒でデータは無事に抽出され、求めていた検索結果が画面に表示された。何度繰り返しても処理が遅くなることはない。阿部は試行錯誤の結果、自らのアイデアで見事に検索速度を上げ、お客様にとって快適なシステムを作り上げたのだった。

システムの土台といえるデータベースが完成したあとは、画面の見た目などの微調整を行なうだけ。システムの完成まではあと数日になっていた。最終のテストでも問題が発生することはなく、納期に遅れることもなかった。システムの品質と開発スピード。その両面で、阿部はお客様や上司から求められたレベルに応えることができていた。初めてとなった一人でのシステム開発。そこで、期待に応えることができたという結果は、阿部に大きな自信となって刻まれた。

エピローグ
阿部が作った試算システムは、現在もお客様先で稼働している。お客様の業務効率は飛躍的に上昇し、高評価を得ているという話に阿部の表情も緩みっぱなしだ。

システムの動きは、人の目に見えるものではない。しかし、お客様がシステムを使うことで、企業の業績向上や課題解決という成果が上がる。開発の結果が、このようなかたちとして表れてくることに阿部は喜びを感じている。

今後は、SEにステップアップしたいという夢を持つ。そのために、今はひとつでも多くの案件を通じてコミュニケーション能力や開発スキルに磨きをかける毎日だ。
業務に欠かせない知識は、独学で習得することも大事。社内の書庫を有効活用している。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
専門学生時代、先生や友人だけでなく、学校に来る警備員や清掃員とも明るく挨拶を交わしていた。日ごろから自然と挨拶ができることは、お客様先で開発を行なうこともある今の仕事にとても重要だと感じている。お客様にとっては、阿部がジュードシステムズの顔だからだ。
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