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情報・通信(ソフトウェア開発)
最終更新日: 2007/10/09
(マークの説明) 正社員 理文不問
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プロの仕事研究
エンドユーザーと接することで、PGからSEへと成長を遂げたシステム開発のプロ。
ソフトウェア系−システムエンジニア(オープン、WEB系)
オープンシステム部
森川 治代 (32歳) Haruyo Morikawa
入社10年目 / 大阪教育大学 教育学部 教養学科 出身

プロフィール
教育学部からIT業界へ。1999年4月、株式会社ドルフィンシステムに入社後、研修を経てプログラマーとしてスタートを切る。会計システムや生産管理システムなどの開発を手がけた後、入社3年目の秋、お客様先に常駐。お客様との打ち合わせなども経験し、SEとしてステップアップした。

プロローグ
足かけ2年、いよいよ迎えたシステム最終テスト。システムエンジニア(以下、SE)森川は、緊張の面持ちでその様子を見守っていた。無事、テストを終えるまで、お客様の表情が気になって仕方がなかった。「ありがとう、森川さん。これで仕事が楽になるよ」。大きく頷いた後、お客様は笑った。その姿を見た森川は、SEとして一回り成長できたことを実感していた。

教育学部からIT業界に飛び込んだ森川は、プログラマー(以下、PG)からSEへと着実にステップアップしてきた。システム開発には、様々な工程が存在する。お客様がどのような機能を求めているかを話し合い、仕様を固める「要件定義」。仕様書をもとにシステムの概要を決める「設計」。実際にプログラミングを行い、システムを作り上げる「開発」。プログラムが正常に動作するかを確認する「テスト」。そして「本番稼動」。これらすべての工程は、「開発」を担当するPG、上流工程を担当するSEなどが分業して行うのだ。PGからSEへとステップアップを図るには、技術力だけではなく、お客様との折衝能力が必要になる。本編は、エンドユーザーと接することで様々な気づきを得た森川の成長物語である。

教育学部からIT業界へ。森川は、未知の世界に飛び込んだ。 1
IT革命。森川が就職活動を始めた頃、巷ではそんな言葉が流行り始めていた。植物生態学を学んでいた森川も例に漏れず、その言葉を耳にする。右肩上がりを続けているIT業界。インターネット技術の進歩で、さらなる発展が見込まれる業界だ。興味を抱いた森川は、未知の世界に飛び込む決意をした。不安がないわけではなかった。その不安を解消してくれたのが、株式会社ドルフィンシステムであった。「まったく別分野の仕事をすることになるけど、心配はないよ。うちの社員にもたくさんいるから」。面接官はやさしく森川にそう語りかけた。そして様々な話を聞いていくうち、森川は楽しく仕事をしている先輩たちの姿に憧れた。こうして1999年4月、株式会社ドルフィンシステムの門を叩いたのである。面接官の言葉通り、新入社員研修ではコンピュータに関する基礎の基礎からじっくりと学ぶことができた。同期に対して不利を感じることはなかったが、先輩社員との経験の差は歴然。森川は少しでも貢献できるよう、Visual Basic (以下、VB)と呼ばれるプログラミング言語を習得する傍ら、積極的に電話応対をはじめとする社会人マナーの習得に取り組んだ。そして技術を身につけた研修後、PGとしてスタートを切るのである。

PGからSEへとステップアップする第一歩。 2
システム設計に基づいてプログラムを作成していくPG。森川は習得したVBに関する技術を駆使して、社内でプログラミングに励んでいった。初めての実作業は指示された設計通りにプログラムを作成するだけであったが、森川は純粋に楽しんだ。そして、入社2年目を迎えたある日、PGとして成長を遂げていた森川に上司から声がかかる。「お客様先でのシステム導入を手伝ってくれ」。それは、自分が開発に携わったシステムに対するエンドユーザーの反応を知ることを意味していた。システム導入のため、全国各地のお客様のもとに足を運んだ森川。「へぇ〜、これは便利だな〜」 「ここをもう少しこうして欲しいな」。社内でプログラミングに励むだけでは聞くことのできないエンドユーザーの生の声。毎日が新鮮だった。それまでは指示通りにプログラムを作成するだけであったが、直接、様々な声を耳にした森川は、「エンドユーザーのことを考えながら開発に取り組む大切さ」を実感したのである。こうして森川は、PGからSEへとステップアップする第一歩を踏み出したのであった。

初めて任されたお客様との打ち合わせ。相手は、プロジェクトの鍵を握る人物であった。 3
入社3年目の秋のことであった。社外での仕事が増えていた森川に、大きな仕事が与えられた。お客様である某損害保険会社に常駐して、大規模なシステムを開発する案件である。数多くのシステム開発会社のエンジニアが参加してプロジェクトチームは結成されていた。森川の担当は、煩雑な代理店管理業務を一元管理するシステムの開発であった。「設計」工程から参加した森川は、他社のエンジニアから刺激を受けながら、現場の雰囲気、仕事の進め方を理解していった。そして環境に慣れてきた年明け、新たな役割が与えられた。「打ち合わせに行ってきてくれないか?」。多忙を極める上司に代わり、お客様との打ち合わせを任されたのだ。相手は、代理店業務を統括している担当者。プロジェクトの鍵を握るこの人物を納得させなければ、開発は前に進まないのである。初めてのお客様との打ち合わせ。簡単には進まなかった。担当者には、システムに関する知識がなかったため、分かりやすく説明する必要があったのだ。煩雑な代理店業務をどうシステムに落とし込んでいくのか。業務を洗い出し、新しい業務ルールを一緒に考えることもあった。森川は根気強く、打ち合わせを重ねていった。

足かけ2年、技術的な壁も乗り越え、ついにシステムは完成する。 4
技術的な壁もあった。用いられていたのは、特殊なプログラミング技術。それまでVBに関する基本的な技術を用いていた森川にとっては、経験したことのない技術であった。実作業と並行して、一からその技術をマスターしなければならない。ひたすらソースを読み、実際にプログラムを動かしてみるしか方法はなかった。地道な作業。時間は限られていた。道なき道を突き進む間にも、担当者から仕様の変更依頼が届く。電車がなくなるギリギリまで作業をする日々が続くこともあった。

それでもなんとかシステムは完成した。足かけ2年、いよいよ迎えたシステム最終テスト。森川は、真剣な眼差しでデモ画面を確認する担当者を見守っていた。思えば何度打ち合わせを重ねたことか。その時々のやりとりが昨日のことのように蘇ってくる。技術的な壁もあった。しかしそんな苦労など今となってはもう良い思い出。担当者の喜ぶ顔を見ることさえできればそれでよかった。最終テストが終わった。緊張の一瞬。大きく頷いた後、担当者は笑った。「ありがとう、森川さん。これで仕事が楽になるよ」。その言葉を聞き、ようやく緊張の糸を解いた森川。そしてSEとしてまた一回り成長できたことを実感していた。

エピローグ
最近、お客様と接することが楽しいという森川。お客様の声に耳を傾けることによって、求められていることがよく分かり、それを踏まえて自分の提案をシステムに組み込むことができるからだ。そんな森川の今後の目標は、システム全体を把握したSEになること。今回のプロジェクトでは、「設計」工程からの参加であったが、今後はシステム全体を見渡し、お客様の要望を満たす提案ができる上流工程に携わっていきたいと考えている。そのためには、新たな技術の習得が欠かせない。そして何より、お客様との折衝能力にさらなる磨きをかけなければならない。SEとしてさらなる成長を遂げるため、今日も森川は地道な努力を続けている。
お客様から「ありがとう」と言われた時、充実感に満たされるという森川。お客様からの信頼を得るためにも、努力を重ねている。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
校則の厳しい私立高校から大学へ。自分で講義を選ぶことなどができる自由な環境に喜びを感じていた。社会人になってからはより一層、その喜びが大きくなった。社会人としての責任は伴うが、自分のやりたいことに取り組める現在の環境。学生時代の経験を経て、現在の環境の良さを実感している。
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