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流通・小売(専門店(自動車関連)) / 商社(専門商社(自動車・輸送機器)) / サービス(サービス(その他))
最終更新日: 2008/06/19
マンガ「プロ研」
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プロの仕事研究
鈴鹿店の立ち上げスタッフとして、競合ひしめく地域で売上目標を達成した営業のプロ。
営業・販売系−販売スタッフ・サービス
クラフト鈴鹿店/店長
楠神 卓 (27歳) Taku Kusugami
入社5年目 / 和歌山大学 経済学部 経済学科 出身

プロフィール
大学に入る前から、F1などカーレーシングに興味を持ち、自動車部の活動が盛んな和歌山大学で充実した学生時代を過ごす。その後就職活動をする中でも、自動車に関わる仕事に就きたいと考えるようになる。インターネットでクラフトの存在を知り、会社の成長期に自分も携わっていけるところに魅力を感じて入社する。

プロローグ
「俺は、このままで良いのか…」。入社3年目を迎えようとしていた楠神は、人知れず悩みを抱えていた。タイヤ・ホイールを扱う専門店、クラフトの店舗の中でも、主要店舗の1つといえる名古屋市中川店で働いていた楠神卓。そこは、社内でも優秀と言われる先輩社員たちが何人も働く大きな店だった。入社後中川店で新人研修を受けた彼は、そのまま同店への配属となった。大先輩の中で、気持ちだけは負けまいとして一生懸命頑張る楠神には、社内の評価も高かった。しかし彼自身は、時を経るにつれて自分自身の働き方に対して悩みを感じ始めていたのだ。「いつまでも偉大な先輩の後ろに隠れていたら、自分の存在感を発揮できない…」。

「一緒に来てくれないか」。それは、鈴鹿店への異動の話だった。楠神が中川店で慕っていた先輩社員が、新たにオープンする鈴鹿店の店長に決まり、立ち上げスタッフの1人として楠神が選ばれたのだ。「…これは、チャンスじゃないか!」 自分の働き方に悩みを抱えてきた楠神は、その場で即答した。「ぜひ、やらせてください」。こうして、彼は数ヶ月後にオープンする鈴鹿店の立ち上げスタッフとして、新たな挑戦を始めることになったのだ。

人一倍学ぶことの多い中川店に配属され、刺激を受ける日々。 1
好きな自動車に関わる仕事であったことと、発展途上で成長を続けるクラフトという会社そのものに魅力を感じたことから、同社への入社を決めた楠神。「ここでなら、自分の存在感を発揮して働けそうだ!」 せっかく働くなら、周囲の人からその活躍を注目される存在でありたいと彼は考えていた。研修で、接客はもちろんのことお客様の車を扱う責任の重さも学んだ。同社では、接客からタイヤ・ホイールの取り付けまでトータルで行う。そのため、ピットで必要な技術もしっかりと習得するのだ。テキパキと仕事をこなす先輩社員の傍らで、楠神はタイヤ・ホイールに関する様々な知識や技術を身に付けていった。

そして2年目を迎えた彼は、研修時と同じ中川店に配属された。同店には、社内でも名高い先輩が何人も働いている。愛知県に本社を置くクラフトにとって主要店舗の1つであり、売上額も大きい。そんな店舗に配属された楠神は、優秀な先輩たちから多くの刺激を受けることができた。また、気持ちだけは先輩にも負けないという意気込みで自らも積極的に動いた。来店したお客様との会話を楽しみ、自動車にこだわりを持つお客様から学ぶことも多く、充実した日々を送っていた。

「いつまでも偉大な先輩の後ろに隠れていたら、自分の存在感を発揮できない…」。 2
3年目を迎えようとしていた楠神は、人知れず悩みを抱えるようになっていた。「俺は、このままで良いのか…」。それは、自分の働き方に対する悩みだった。配属されて間もない頃は、優秀な先輩たちに囲まれて人一倍たくさんのことを学んできた楠神だったが、いつしか偉大な先輩たちの存在に重圧を感じるようにもなっていた。「いつまでも偉大な先輩の後ろに隠れていたら、自分の存在感を発揮できない…」。何年もキャリアを積んだベテランの先輩社員には、現段階では到底かなわない。そんな中で自分がこれからどう働いていったら良いのかを楠神は考え、答えを出せずにいたのだった。

そんな状況の中で、新たに三重県鈴鹿市への出店が決定。「一緒に来てくれないか」。楠神が慕っていた先輩社員が店長となることが決まっていたが、彼自身も立ち上げスタッフとして抜擢されたのだった。悩みの中にいた彼には、その悩みを払拭する大きなチャンスでもある。「ぜひ、やらせてください」。彼はその場で返事をした。3年目を迎えた5月、彼は鈴鹿店で新たな挑戦を始めることになったのだ。「これからは、自分の売上が店舗の経営状態を左右する。責任は重いぞ」。わずかなプレッシャーと大きな期待を胸に、彼は鈴鹿店でオープンを迎えた。

売上目標の達成は、自分の活躍にかかっていた。 3
オープン当初、販売をメインとするメンバーは3人。店長、楠神、そして新人スタッフ。マネジメントなど、多くの業務を抱える店長と、まだ入社したばかりの新人。楠神の活躍に、鈴鹿店の売上目標の達成がかかっているといっても過言ではない。その責任の重さは、彼自身も十二分に感じていた。オープンしたての頃は順調に売上が伸びていたものの、数ヶ月経つとその伸びは陰りを見せ始めた。鈴鹿店のある地域は、近くに数々の競合店舗が並ぶ。目標に対して誰よりも責任を感じていた楠神にとってはつらい現実だった。「よくあることだ。気にするな」。そんな店長の言葉に、少しは心が軽くなったが、自分に対するふがいなさも募っていった。

「焦るな」。いつもは会話を楽しむ余裕があった楠神も、売上に対する責任の重さから、接客で焦りを見せることがあった。彼はいつもお客様との距離感を大切にしてきた。それが彼の持ち味でもあり、「楠神くん、いる?」と店舗を訪れるお客様も多かった。しかし売上を伸ばすことを焦るあまり、お客様との距離感がうまくとれなくなることも少なくなかった。話をするだけで、何も買わずに帰ってしまうお客様の背中を見て、本来の接客のスタンスを見失っている自分を戒めた。

オープン直後の半期を乗り越え、さらなる売上拡大へ。 4
しかし、楠神はあきらめなかった。本来の接客スタンスを取り戻し、お客様との会話を楽しみ、親身になって相談に乗りながら商品を提案していく。休みの日には競合の店舗を訪れるなどして、情報収集し対策も考えた。クラフトでは、スタッフから良いアイデアが出ればすぐに行動に移していく。店内のポップやキャンペーンなど、そのアイデアは様々だ。楠神をはじめとして、スタッフが一丸となり、積極的に売上向上へと動くことで、オープン直後の半期売上目標は無事に達成することができた。「良かった」。しかし、彼らの活躍はこれで終わらなかった。

次の半期には、スタッドレスタイヤのシーズンがやって来るため、売上目標は2倍近くにもなった。しかし、楠神らはその売上目標をも達成したのである。売上が伸び悩み苦しんだ経験が、次の半期に活かされることとなった。「皆で焼肉行きましょうよ!」 スタッフたちの結束力も高まり、鈴鹿店はオープン1年目にして大きな成果を上げた。楠神自身ももう悩むことはなく、意識は次なる目標に向かっていた。

エピローグ
「特に下半期は、目標を大きく上回って達成することができました。社長が来店され、『鈴鹿がこんなに売れるとは思わんかったな』とうれしそうな笑顔で言ってもらいました。その時は、うれしかったですね」。楠神が入社時から持っていた、社内で注目されるような活躍を見せたいという思いは、先輩や社長が与えてくれたチャンスと彼自身の手によって叶えられた。しかし、彼の挑戦はまだまだ終わらない。

「オープン1年目でこれだけの売上を上げたとなると、次の年はもっと高い目標にチャレンジすることになります。自分自身としては、店長というポジションを目指して、後輩の育成にも力を入れていきたいですね」。
「クラフトの店内の特徴の1つに、カラフルなポップやプライスがあります。だんだん上手く書けるようになってきました」。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
自動車好きの楠神は、学生時代には自動車部に所属してレースなどに参加したり、マイカーも所有していた。自動車の管理費や維持費などを、自分でやりくりする中で、特に若いお客様の金銭感覚や車への思いを実感と共に理解できた。「日々の接客でお客様のことを理解し、楽しみながら商品を提案する上で役立っています」。
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