[en]学生の就職情報2009 閉じる
サービス(専門コンサルティング(その他)) / メーカー(食品)
最終更新日: 2007/11/29
(マークの説明) 正社員
logo 丸玉給食株式会社(マルタマフーズグループ)
準備シート 活動履歴 志望企業リストに保存
エントリー エントリーする
説明会予約 説明会予約をする
会社訪問ドキュメンタリー プロの仕事研究 人事からのメッセージ ホームページへリンク
プロの仕事研究
人々の命を守る災害時緊急対応メニューを作り上げた、栄養管理のプロ。
専門職系−まだまだある専門職
システム部/管理栄養士
小西 典子 (42歳) Noriko Konishi
入社13年目 / 大阪府立公衆衛生専門学校 出身

プロフィール
「食」と「健康」に興味があり、また身近に栄養士の知人がいたことから、自身も栄養士を志す。某給食会社で6年間勤務した後「ステップアップしたい」と考え、丸玉給食株式会社に入社した。以来、献立の開発・提案や研修会の企画、給食管理システムの開発など幅広い業務を担当している。

プロローグ
近畿・中部地方を中心に21社のグループ企業を持ち、多くの病院や福祉施設に給食サービスを提供している丸玉給食。グループ各社が互いに連携することで、「受託先の厨房が使えない」といった緊急時にも素早く対応できる体制を整えている。阪神大震災の際は、そのネットワーク力を活かして被災者への食事提供に活躍した。文字通り、「食」を通じて人の命を守っている企業なのである。

同社には、多くの社員やクライアントから頼られる人物がいる。それが、ベテラン管理栄養士・小西典子だ。献立作成や厨房管理だけでなく、給食管理システムの開発や人材育成といった幅広い仕事を行い、会社の運営に大きく貢献している。

そんな小西に、新たな仕事がやってきた。病院や福祉施設向けに、災害を想定した献立や対応マニュアルを作ることになったのだ。「災害時の食事か……確かに社会からの関心が高まっているし、営業していく上でもキチンとしたものが必要だな」。日本全体で地震など災害への不安が高まる中、丸玉給食も「災害が起きた時、どう対応してくれるのか?」という疑問を寄せられることが多くなっていた。そこで、緊急対応食の開発が本格的に始まったのである――。

0歳児から100歳のお年寄りまで、あらゆる人が生き延びられる献立を作る。 1
「エネルギー、タンパク質、脂質、塩分……この4種類をそれぞれコントロールした献立が必要だな。あとは嚥下困難の人用に、やわらかく煮たものと……」。

小西を含めた5〜6人の栄養士が、さっそく献立の作成に取りかかった。一言で献立と言っても、考えるべきパターンは多岐にわたる。病院や福祉施設には、多種多様な症状を抱えた人たちがいるのだ。コントロールしなければならない栄養素も、噛む力も、飲み込む力も、皆同じではない。年齢も、0歳児から100歳のお年寄りまで様々だ。しかし災害時という緊急事態において、普段通りの細分化されたメニューを提供できる可能性は低い。そうした中で皆が生き延びられる方法を考えるには、ありとあらゆる状況を想定する必要があった。

「セントラルキッチンが機能すれば、このくらいの食事が作れるはずだ」 「3食にするか、2食に抑えるか?」 「運搬系統が使えなかった場合は、雑炊で対応するしかない」 「救援物資が届くまで、何日かかる?」……栄養士ではない企画スタッフや調理師とも話し合いながら、小西たちは妥当な案を模索していった。

災害時でも「充足感」を提供するのが、プロとしてのプライド。 2
「災害時とはいえ、お客様はお客様。味や見た目にもこだわらなければ、給食会社としての価値がない」。

幾度とない試行錯誤の末、様々なケースに対応した献立や提供方法が固まってきた。今度は調理師が作った試作品を、複数の栄養士が試食して改良する段階だ。試作を繰り返すことは、給食会社として絶対に手を抜けない重要な工程。生命を維持するために必要な栄養だけでなく、「おいしさ」や「華やかさ」も提供するのが「給食のプロ」である丸玉給食の使命だからだ。たとえ災害時であっても、それは変わらない。むしろ緊急事態だからこそ、「おいしい食事をした」という心理的な充足感を提供する必要があるのだ。「給食のプロ」としての姿勢を見せることができれば会社への信用度も上がり、業績向上にも繋がる。

しかし、全ての人を満足させられる味に仕上げることは難しい。味覚が一人ひとり異なる以上、「合格点」の基準も人によって異なるのである。試食会でも、食べる人によって意見が分かれることは日常茶飯事だ。その中で、皆が納得できる味を模索していかなければならない。

そんな時、小西が必ず心がけることがあった。それは、「褒めること」と「具体的に話すこと」。調理師のモチベーションが下がってしまうと、不思議と味も落ちてしまうことが多いと知っていたからだ。「すごく上品な味に仕上がってるね。こっちのソースはちょっと塩辛いかな」。良い所は良いと素直に褒め、改善すべき部分はできるだけ明確に指摘する。それは、栄養士としての経験を積んできた小西だからこその配慮だった。

「水がない時はどうするか」 「保管場所はあるのか」……山積みの課題。 3
「備蓄食料はどうしようか?」。

災害時、食事を調理する設備が問題なく使えるとは限らない。セントラルキッチンが機能しなくなった場合も想定して、缶詰などの備蓄食料を揃えておくことも必要だ。「飲み水が限られるだろうから、口の中が乾くものはダメだな」 「コスト面も考えて、無駄を出さないようにしないと」。小西たちは、様々な備蓄食料を比較検討した。栄養価や味はもちろん「水がなくても食べられるか」 「使わずに賞味期限が迫った場合、通常の食事として利用できるか」といった条件も考慮し、慎重に商品を選んでいく。

さらに、考えるべきことは他にもあった。「こんなに大きな箱を置くスペースは、ないんじゃないか?」。備蓄食料は、使う時が来るまで保管しておかなければならない。それだけに、各施設内にどのくらいの空きスペースがあるのかを把握し、その中に納まるサイズに留める必要があるのだ。「これじゃ大きすぎる。もっとカロリーの高い食材を選んで、少量で十分なエネルギーが取れるようにしよう。マヨネーズで和えたお惣菜とか……」。あれこれと商品を組み合わせ、箱詰めしては寸法を測る。これまで様々な仕事をしてきた小西も、こんな作業をするのは初めての経験だった。

「栄養士の発想だけでは、ダメなんだ」。改めて痛感した、仕事の真髄。 4
――こうして、企画の立ち上げから約半年。数パターンの献立、備蓄食料のセット、運用マニュアルがついに完成した。

「栄養士の発想だけでは、ダメなんだな」。今回の仕事を通じ、小西は痛感した。献立を作るだけなら、栄養士の知識があれば問題はない。しかし、食事をする人がどんな状況か、本当に実現可能な献立なのか、コストは適切なのか……といった「栄養」以外の観点がなければ、多くの人に給食を届けることはできないのだ。もちろん、企業の一員として「利益を出す」という意識も忘れてはならない。栄養士以外のスタッフと協力することの大切さを、改めて認識する小西だった。

「緊急時なら、おにぎり1個でもいいのかもしれない。でも、専門家としてお金をもらっている以上は、最大限のサービスを追求しなければ」。こうして小西は、今までにも増して「給食のプロ」としての自覚を強くしたのである。

エピローグ
小西が開発した緊急対応食は、その後多くの病院や福祉施設に受け入れられた。幸いまだ使われたことはないが、多くの人に「安心」を提供している。自社の営業担当にとっても、しっかりした対応マニュアルの存在は商談時の大きな武器だ。

「栄養という観点に固執するのではなく、色々な所に目を向ける姿勢が必要ですね。現実的に考えて『どうやって作るの?』という献立じゃ、意味がありませんから」。小西は語る。「結局のところ、100人が100人『おいしい』と言ってくれるわけではありません。でも、それを受け入れた上で社会に貢献していくことが、私の使命ですね」。栄養士歴20年。小西のプロ意識は、ますます磨かれている。
給食管理システムの開発にも関わる小西。「栄養士の視点から、改善案を提示します」。他部署との連携が、仕事の幅を広げる鍵だ。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
中学生の頃から栄養士を志していた小西。高校卒業後、迷うことなく栄養学を学べる専門学校に進んだ。調理実習や栄養実験に明け暮れる中で養った知識は、栄養士としての土台になっている。学生時代にしっかりと基礎を固めたことが、その後のキャリアステップに繋がったのだ。
「プロの仕事研究」を読んだら、[en]学生の就職情報からエントリー・説明会予約を行おう!
会社訪問ドキュメンタリー プロの仕事研究 人事からのメッセージ ホームページへリンク
エントリー エントリーする
説明会予約 説明会予約をする
準備シート 活動履歴 志望企業リストに保存
丸玉給食株式会社(マルタマフーズグループ)


この企業を志望している人は、こんな企業にもエントリーしています。
 
【理系】 1位エームサービスグループ(専門職) 
2位株式会社エスケイジャパン 
3位住友信託銀行株式会社 
4位株式会社アイ.エム.ワイ 
5位株式会社松前屋 
【文系】 1位カネ美食品株式会社 
2位ロングライフグループ 
3位株式会社リオチェーン 
4位森紙業グループ 
5位株式会社アスター 
ページ上部へ
エン・ジャパン株式会社 [en]は第三者の立場で正直かつ詳細な求人情報の作成を心掛けています
当サイトの新卒採用情報は[en]学生の就職情報のスタッフが企業に直接取材を行った上で作成しています。 新卒採用企業が自ら情報を作成すると、自社の良い点のみに偏りがちです。 当サイトのスタンスは、手間暇をかけて、学生の皆さんの立場に立った正直かつ詳細な情報を提供していくことです。 今後さらに情報の信頼性を高めるためにも、掲載内容と事実に相違があった場合は [en]学生の就職情報 編集部 までご連絡下さい。調査の上、対応いたします。
[en]学生の就職情報 編集部
エン・ジャパン株式会社 Copyright (c) 2007 en-japan inc. All Rights Reserved. 閉じる