インフラ(建設) / メーカー(機械・工作機械・ロボット) / インフラ(不動産)
最終更新日: 2007/10/01
(マークの説明)
株式会社奥村組
準備シート
活動履歴
説明会予約をする
利用者の生活を体験して配慮の行き届いた設備計画を行う、電気設備工事のプロ。
技術系−電気・電子設計
関西支社 設備部
森田 宗男
(37歳)
| Muneo Morita
入社14年目 / 大阪工業大学 工学部 電気工学科 出身
「何かを創造し、また社会に貢献している実感を得られる仕事がしたい」と考え、奥村組に入社。電気系技術者として県庁舎・小学校・町営住宅・駅舎店舗・危険物倉庫等多くの建設工事に参加し、設備工事を行っている。
2004年1月、京都市にひとつの特別養護老人ホームが誕生した。全室個室のユニットケア70床の施設。同フロア内の全個室が違う形の照明を備え、施設内で料理をフリーズドライにも加工できるオール電化厨房も備えている。その他にも、一般の施設や建築物にはない工夫が至るところに施されている。
この施設の建設工事を行ったのは、奥村組。ダム・鉄道・トンネル・文化施設・オフィスビル・集合住宅等、多方面に施工実績を持つ総合建設会社である。建設会社だけに多くの社員が建築・土木系の専門家だが、実は機械・電気系技術者の果たす役割は大きい。虹彩認証を利用したセキュリティシステムやコージェネレーションシステムを導入したマンション等、高度な機械・電気の知識が必要な建設物が増えているのだ。
電気系技術者が担当するのは、施工だけではない。大きな建設の計画を立てる設計図には、細かい事業主の要望までは書ききれない。要望を建設に反映するためには、施工を受け持つ電気系技術者が要望を理解する必要がある。そのため計画段階から密接に関わるのだ。
今回完成した老人ホームでも、計画段階で森田が果たした役割は大きかった。
「今まで扱ったことのない物件だ」。森田を喜ばせた、特別養護老人ホームの建設。
2003年2月、森田は新たな建設案件への参加を命じられた。特別養護老人ホームの建設プロジェクトである。
商業施設からダムまで多分野の建設を手掛ける奥村組だが、それまで森田が主に担当していたのはマンション建設。入社9年目の森田であったが、老人ホームの建設工事を扱うのは初めてだった。
「今まで扱ったことのない物件だ」。森田は喜んだ。
建設工事における電気系技術者の役割は、電気や給排水、空調といった設備全般に関する計画や施工管理を行うこと。とりわけ設計図上で要求されている電気や給排水等のシステムを実際に機能するように施工するのが、最も重要な使命である。
建設現場においては、本工事の他に仮設設備の施工も行わねばならない。施設を建てる本工事をするには、工事用機械を動かすために、あるいは実際に作業をする様々な人員のために、必要な電気・給排水設備の容量を計算し確保しなければならないのだ。本工事の着工前から、森田は忙しく働いていた。
「自分でやってみないと分からない」。車椅子に座ってのシミュレーションを行った。
当初の設計図では、照明のスイッチは1メートル20センチの高さに設置する予定であった。しかし、施設の性質上、このままでは決して利用者に優しい作りとは言えない。車椅子に乗った高齢者が不自由を感じない位置、身体が不自由で電動ベッドから動けない高齢者が利用できる位置でなければならないのである。机上で作った設計図では、ここまでの計算はされていない。後は、電気系技術者が現場で詳細を詰めていかなければならないのだ。森田は初めて遭遇する問題を解決するため、週に1度行われる定例会議にて他の老人ホームへの見学を提案し、何度も足を運んだ。
「自分でやってみないと分からない」。
そう考え、自身で車椅子に座ってシミュレーションをし、介護士にもたくさん相談をした。内装工事に進んでしまえばスイッチの位置はもう変更できないため、細心の注意を払って詳細を詰めていった。また、他にも手を前にあまり伸ばせない高齢者のために洗面台の吐水口の位置を手前に設置する等、高齢者でなければなかなか気付かないであろう小さな問題にも取り組んだ。
「照明器具を、違う形にしてほしいんですよ」。老人ホームだからこそ出てきた要望。
ある時、定例の打合せで理事長が同フロアの照明器具を、各部屋で異なったものにして欲しいという要望を出した。
当初、予定していた照明器具は、全て同じ形のもの。しかし、それでは高齢者たちが自分のいる位置を見誤る可能性がある。「自分の部屋」が常に分かるようにしておきたい、と理事長は言うのだ。
建設の現場では、たとえ照明器具のようなインテリアでも内装工事が始まる前に、詳細を決定する必要がある。事業主が思い描くのは、あくまで完成状態のイメージ。定められた工期内でインテリアを含め、内装を完全な状態に施工しなければならない。もし必要な照明器具が手配に時間がかかるものであれば、電気系技術者の業務である工程管理に影響が生じるのだ。
森田は施工図に部屋ごとの照明器具の写真を貼り付け、理事長のイメージとズレがないように、詳細を詰めていった。森田は、老人ホームという施設に取り組んでこそ出会えた要望に、喜びを感じた。「全く同じものを作るのではないから新鮮な気持ちになれる。これがこの仕事のやりがいだ」。こうして、各部屋にすべて異なる和風・洋風タイプの照明器具が設置された施設の誕生となったのだ。
「お客さんの要望に応えたい」。新たな要望と施設の完成。
「料理をフリーズドライにできる厨房にしたい」。理事長は、再び森田に要望を出した。
料理を他の施設に配達することも考えているため、フリーズドライにして保存できる環境を作りたいというのだ。
これには、エアーシャワーというゴミや菌をふきとばす装置や、エアーカーテンという熱・埃・臭い等を遮断する装置が必要になる。また、衛生ゾーン(調理室)と汚染ゾーン(下処理室、洗浄室、食品庫)を明確に分け、クリーンルームに近い環境を作る必要があるのだ。しかし、この件は当初の計画には組み込まれていない。当然、予算も取っていないのである。
「お客さんの要望に応えたい」。それでも、森田は理事長の希望をかなえようと考えた。
これだけの変更となると、設備計画だけでは対応しきれない。設計担当者や建築担当者と厨房施設を再計画する中で器具の代案等を理事長と相談し、予算を捻出した。こうして、同じ工事金額でフリーズドライのできる厨房を作れる計画が立ったのである。
直接的な施工の終了後、この老人ホームは消防署や保健所等から法的な検査を受けた。それをクリアし、今度は社内の竣工検査が始まった。これは、機能や出来映えを技術班がチェックし、問題点を引渡し前に手直しする工程である。しかし、森田が担当した電気や給排水等の設備に関する指摘事項は驚くほど少なかった。初めて扱う特殊な施設であり、これまで扱ってきた建築物とは勝手が違うところも多かったにも関わらずである。この物件を手掛けたことは、彼に大きな自信を与えた。
「この工事に参加したことで、どんな建築物でも対応できる自信がついた」。森田が施設を利用する人のことを考え、先手先手で問題を解決しようと取り組んだ成果であった。
現在手掛けるのは、地上34階の免震マンション。森田は使う人のことを考えながら、建設物を作り続けている。
総合建設会社の電気系技術者は、様々な業界の人、様々な年齢層の人と接する仕事。機能面やメンテナンス面等で意見を述べなければならない機会も多くある。森田は学生時代に接客業のアルバイトを行い、様々な人と接してきたことが今の仕事に活かされている、と考えている。
「プロの仕事研究」を読んだら、[en]学生の就職情報からエントリー・説明会予約を行おう!
説明会予約をする
準備シート
活動履歴
株式会社奥村組
【理系】
1位
/
東洋エンジニアリング株式会社
2位
/
共立機巧株式会社
3位
/
株式会社ホリプロ
4位
/
広栄化学工業株式会社
5位
/
三笠製薬株式会社(ジャスダック上場)
【文系】
1位
/
薬糧開発株式会社
2位
/
株式会社コアソフト
3位
/
株式会社シーエーシー
4位
/
株式会社シティ・コム
5位
/
株式会社日新コンピュータシステム
ページ上部へ
[en]は第三者の立場で正直かつ詳細な求人情報の作成を心掛けています
当サイトの新卒採用情報は[en]学生の就職情報のスタッフが企業に直接取材を行った上で作成しています。 新卒採用企業が自ら情報を作成すると、自社の良い点のみに偏りがちです。 当サイトのスタンスは、手間暇をかけて、学生の皆さんの立場に立った正直かつ詳細な情報を提供していくことです。 今後さらに情報の信頼性を高めるためにも、掲載内容と事実に相違があった場合は
[en]学生の就職情報 編集部
までご連絡下さい。調査の上、対応いたします。
[en]学生の就職情報 編集部
Copyright (c) 2007 en-japan inc. All Rights Reserved.