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情報・通信(ソフトウェア開発) / サービス(医療・福祉) / 情報・通信(ソフトプロダクト開発(パッケージ商品))
最終更新日: 2007/10/25
(マークの説明) 正社員
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プロの仕事研究
大規模なシステム刷新を成し遂げた、臨床検査システム開発のプロ。
ソフトウェア系−システムエンジニア(オープン、WEB系)
システム本部 SI部
宮澤 賢 (31歳) Satoshi Miyazawa
入社9年目 / 東洋大学 工学部 機械工学科 出身

プロフィール
医療関係の会社に多く触れた就職活動期。臨床検査に欠かせないシステムがあることをはじめて知り、興味を持ったことが入社につながった。入社後、臨床検査システム内の受付系のスキルを磨く。入社4年目にして早くも大規模プロジェクトに携わり、高い技術力を発揮している。

プロローグ
メディカルシステム研究所で働くシステムエンジニアには、ある共通している資質がある。それは、医療の一翼を担っているというマインドだ。開発するシステムに間違いがあれば、正しい検査数値をはじき出すことはできない。医師など、医療関係者はその数値を頼りにしているのだから、仕事の社会的責任の大きさは想像に難くない。

宮澤もそうした高いマインドを持ち、厳しい開発環境におかれながら成長している人物の一人だ。宮澤が担当しているのは、臨床検査システムの開発。臨床検査とは、問診や触診などの基本的な診断や、血液・尿などの採取から、病気の診断、治療方針の選択、予後の判定などの資料を作成する上で必要な検査。つまり、適切な処置や治療が行なわれるためになくてはならないものなのだ。患者の命を預かっている医師が使うものだけに、システムの正確性には高いレベルが求められる。今回、宮澤が担当することになった、臨床検査システムの全面刷新もまた、例外ではなかった。

いよいよ大規模プロジェクトへの参加が…、しかし。 1
入社して以来、宮澤は臨床検査システムにおける受付系のシステムを担当してきた。検査上必要となる依頼書の処理を行なったり、採集されたデータを検査部門に流すためのシステムだ。臨床検査の流れにおいて入り口に当たるシステムであり、受付システムがうまく機能しなければ、その後の検査工程が滞ってしまう。臨床検査システムにおいても非常に重要な役割を担っている。

小規模な受付システムプロジェクトの参加から経験を積み、入社3・4年目には中規模プロジェクトにおいて設計から運用フォローまで、システムエンジニアとして一連の業務をこなせるようになっていた。『そろそろ大規模なプロジェクトに関わることができるかもしれない…』。宮澤は内心期待していた。というのも、納品先である大手総合臨床検査センターが臨床検査システムの大幅な刷新を計画しているという報せが、宮澤の耳にも入っていたからだ。『もしシステムの刷新となれば、受付部分は是非自分が携わりたい。やり遂げる自信はある』。期待に胸を膨らませていた宮澤だったが、上司から思いもよらない言葉を掛けられる。

「宮澤は、請求システムを担当してくれ」 「え!? せ、請求システムですか?」。

『受付システムの適任者は自分だ』。宮澤の自負。 2
プロジェクトへの参加は、本人の意思もあるがスキルや状況により決まっていく。他のプロジェクトの進行具合との兼ね合いも当然でてくる。請求システムへの参加に一瞬困惑した宮澤だったが、『これまではほとんど受付システムに特化してきた。さらなるステップアップを果たすために、一度他の部分を見てみるのもいい経験になるかもしれない』。すぐに思い直し、こうして宮澤は一旦受付システムから離れることになった。『請求システムが完成した後は、再び受付システムの開発に携わって欲しい』。そうした上司の考えも宮澤は理解した上での行動だった。

――― 数ヶ月後、請求システムのプロジェクトを無事に完遂した宮澤を待っていたかのように、再び上司が告げた。
「宮澤、受付システムには君の力が必要だ。是非プロジェクトに参加して欲しい」。予定通り、プロジェクトへの参加を打診された宮澤。社内において受付システムの開発は宮澤が適任。それを示すチャンスが、宮澤に巡ってきたのだ。『遂に受付系のビッグプロジェクトに携われる』。宮澤は心躍らせながら打診を快諾した。

お客様とともに、システムの検証を繰り返す。 3
宮澤が請求システムの開発を行なっている間に、受付システムは基本設計・単体テストなどの工程を終えていた。後は、導入に向けた最終テストや運用フォローなどで、お客様と接しながらの作業となる。

今回の臨床検査システムの刷新において受付システムが果たす役割は、複数の形式が存在する検査の依頼書を一元化したり、検査項目におけるコードの桁数を増やすというもの。年々高度化する医療現場に対応すべく、システムにも常に進化が求められる。しかし、システムが高度になってもお客様にとって使いづらいものでは、意味を持たなくなってしまう。そこでお客様にも念入りにシステムの検証を行なってもらう。また、納品後のトラブルを防ぐ為に宮澤も先輩社員にレビューを徹底して行なってもらうなど、万全のテスト体制を実施した。

自分の設計によるものではないため、宮澤は若干の違和感を覚えるところもあったが、その都度お客様に意見を求め、ユーザー視点に立ちながら、検証やデータの監視を続けた。

システム同士の連携をとり、いよいよ完成へ。 4
臨床検査システムは受付・検査・報告・請求という、異なるシステムが連動してはじめて意味を成す。受付システムだけでうまく稼動するだけでなく、他の部分との整合性も取らなければならない。もちろん設計段階から整合性を視野に入れて開発を行なうのだが、他の部分と合わせてみてはじめて発覚する問題もある。

稼動前の最終テストを迎える宮澤も、まさにそんな問題に直面していた。「どうもデータの連携がうまくいかない」。検査システムを開発しているメンバーから疑問が上げられた。検査の入り口である受付システム。そこに何か不具合があれば誤診につながる恐れもある。『自分は医療を担っているシステム開発者なんだ。妥協はゆるされない』。宮澤の責任感に、火がついた。一体どこに原因があるのか。システムの設計部分から全ての資料を洗いざらい調べ上げた。そうして夜を徹して原因の究明をしていた宮澤に、ついに一筋の光が差し込んだ。設定のエラーが見つかったのだ。「よし! これで大丈夫だ。完成に近づくぞ!」。すぐさま設定を変更し、検証を開始する。

――― データは無事に検査システムに伝わった。一歩大きな壁を越えた宮澤。システム完成の足音は、すぐそこまで来ていた。

エピローグ
一度請求システムに携わったことで、宮澤はシステム全体の動きを把握できていた。それが、不具合解消にも活かされたのだった。完成したシステムは、今も全国の検査所で稼動している。自分の携わったシステムが、社会でどのように利用されているのかを知る機会も多く、宮澤にとって大きなやりがいにつながっている。

「受付システムといえば、宮澤だ」。今や数々のプロジェクトを成功させ、社内での呼び声も高い。そんな宮澤の目標は「大規模プロジェクトを基本設計からまとめあげること、そしてこれまでの医療にない、新規システムを考案すること」。その夢に向けて、宮澤の歩みは続く。
お客様からの問い合わせからも医療業界のニーズを把握する。医療を支えているという自負を、片時も忘れることはない。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
小学生から続けてきた野球で色々なことを学んだ。チームスポーツにおける、協調性やコミュニケーションの必要性。先輩や監督との関係作りやポジション争いの闘争心。システム導入や打合せで様々なお客様と接する機会が多い現在の仕事に、幅広く活かされていると感じている。
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