異動の辞令が出されていく。一枚一枚を手に取り、感慨深げに見つめた。「ごくろうさん」。上司の簡潔だが思いのこもった言葉が素直に嬉しかった。自身の達成感はもちろん、約400人、全社的には2000人の新たなキャリアが始まる――その安堵感が何よりも大きかった。各セクションでの課題も克服され、無事に完了したプロジェクトにより事業部門は再生、翌期には数年来で最高の業績を上げた。開発などがクローズアップされる会社だが、こうした裏方の支えがあるからこそ着実な事業運営が可能になるのだ。
事業の行方を予測し、さまざまな展開とその対応を思い描く毎日。「今後も人事として東芝の発展に貢献していきたい」と伊延は語った。
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働きやすいビジネスフィールドを、人事制度のもとで提供する伊延。全社的な信頼を手にし、今は福祉制度の向上に努めている。
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