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最終更新日: 2007/10/22
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プロの仕事研究
悩みながら知識を身につけ、アプリケーションを一人で完成させたシステム開発のプロ。
ソフトウェア系−システムエンジニア(オープン、WEB系)
システム部
冨成 亮二 (28歳) Ryoji Tominari
入社4年目

プロフィール
小学生の頃からコンピュータに興味を持っていたこともあり、高校卒業後は情報系の大学に入学する。大学卒業後にはより専門的な知識を身につけるためにIT系の専門学校へ進学。就職活動時に「仕事の成果が見える職場で楽しく働きたい」という想いから、中小規模の企業を中心に応募。2005年4月、クラフトに入社する。

プロローグ
「何だか、学生の頃とあまり変わらないな」。

入社したての2005年5月、冨成は正直にそう感じていた。当時大阪で行なわれていた新人研修に参加し、毎日与えられた課題をこなしていく生活が続いていたからだ。確かに言語に関する知識や、ソースの組み方などに関して多くのことが学べる。講義や実習など、綿密にカリキュラムが組まれており、内容は経験したことがないほどに濃いものであった。しかし、与えられた課題ができなかったとしても、問題が発生するわけではない。会社にとって損失になるわけでもない。つまり、自分の仕事に対してお金が発生していないのだ。そのため冨成自身、「仕事をしている」という感覚を持てずにいた。

「今作成しているシステムは一体どんなところで使用されて、どんな人たちのために役立つものなのだろうか」。日に日に高まっていく自分のスキルとは裏腹に、仕事に対してはなかなかやり甲斐を見出せずにいた冨成。そんな気持ちのままで約4ヶ月にわたる研修が終了し、初めてプロジェクトに参加する日を迎えたのだった。

ついに、現場での仕事に携わることに。 1
冨成が初めて配属されたのは、保険会社で使用される業務システム開発のプロジェクトだった。非常に大規模なシステムで、多くの人が日々利用するものである。もともとあったシステムに追加を加えるのが与えられたミッション。このプロジェクトにクラフトから送られたメンバーの中で最もキャリアの浅い冨成は、まず進捗管理表など仕事を円滑に進めていくためのツールの作成を担当することになった。正直、難しい仕事ではない。しかし、研修時代では感じることができなかった現場の雰囲気や経験豊富な先輩たちに囲まれながら、働くことの楽しさを冨成は少しずつ感じていたのだった。先輩の仕事をサポートしながら、新しい知識や業務の流れなどを学び取り、自らのチカラとして蓄えていった冨成。しかし、現場では未だに「開発」の部分を行なえてはいなかった。

ちょうど現場配属から1ヶ月ほど経とうとしていたある日、「一人でひとつのアプリケーションを作ってみるか」とリーダーからミッションを与えられたのだ。研修を通じて学んできたことを発揮できる機会を得た冨成は、大きな期待を抱いていた。

研修とは異なる、現場での仕事。 2
任されることになったのは、自動車保険の保険料を自動的に算出するためのアプリケーションの開発。年齢条件や特約などで金額が変動するため、細かな入力業務が必要になる。託されたミッションは既存のものに対して、新たにいくつもの項目を追加していくこと。つまり、既存のものとは仕様が異なる。ただその際に慎重にならなければいけないのは、仕様が変わることで、影響が及ぶ別の部分も変更しなければいけないということ。そこに少しでもズレがあれば、システムは正常に機能しなくなってしまう。

そこで冨成はまず、どういった影響があるのかどうかを調査することから始めた。研修を受けていた時には、まったく経験したことがない業務のため、先輩のサポートはあるものの手探りで進めていくような状態。「どうしたらいいんだ」という感情が、冨成に生まれていた。徐々に期待よりも不安の方が大きくなってきている。しかし、自分がアプリケーションを作り上げられなければ、システム全体を完成することができない。お客様にとっても、会社にとっても大きな損失になる。「これが仕事なんだ」と自分に言い聞かせながら、冨成はがむしゃらに仕事と向き合っていた。

先輩からのアドバイスをもとに、少しずつ身についていく自信。 3
調査を終えた後には、自らでソースコードを組み立てる作業に入っていく。一体どのような形にすれば一番使いやすく、理想的なアプリケーションになるのかを考えながら仕事を進めていった。しかし、経験の浅い冨成はなかなか機能的なものが思いつかない。悩みに悩む日々が続く。そこで先輩に対して「私はこう考えます」というアイデアを伝えながら相談を行なうことに。すると「考えている方向性が違う。だからいくら考えても理想的な形が見つからないんだよ」。という指摘を受けた。何時間もかけて悩んでいたことが、ほんの10分くらいで解決したのだ。さらにはプロジェクトに参加している他社のエンジニアからもアドバイスを受けたりしながら、冨成は着実にスキルを身につけ、プロジェクトを遂行していった。少しずつ自信がつき、仕事の流れもつかめてきている。

しかし、納期は確実に迫っていた。いくら完成させたとしても、期日に間に合わなければ意味がない。「事前に立てたスケジュール通りには進んでいない。でも、絶対に完成させてやる」という責任感が、冨成を突き動かしていた。

納期前日。しかし、まだ完成はしていない。 4
「納期までに終えることができるのだろうか…」。

迎えた納期前日。まだ完成はしていない。最後に新しい課題が見つかり、3日ほど遅れが出てしまったからだ。先輩からのアドバイスもあり、やっと考えがまとまったが、もう時間はほとんどない。とにかくラストスパートをかけて最高のアプリケーションを完成させなければいけない。もう脇目もふらずに必死に取り組んだ。「絶対に作り上げてやる」という気持ちで。そしてついに――。冨成が初めてイチから担当したアプリケーションが完成した。納期前日の夜、ギリギリで完成品を仕上げることができたのだった。

大きな安堵感が冨成を包み込む。「良かった。本当に良かった」。これが正直な気持ちだった。悩んだことが多かった分、たくさんのスキルや知識を身につけることもできた。それと同時に、一人では決して完成できなかったと痛感したのも事実。周りのサポートがなければ、成功させるのは不可能だった。

「まだエンジニアとしての第一歩を踏み出したばかり。もっと勉強して、レベルアップしていかないといけない」。研修時代とは比べ物にならないほど、冨成の表情には自信と意欲が溢れていた。

エピローグ
「研修で学んだ内容は確かに濃いものでした。でも正直、現場では研修で学んだ知識があって当たり前。それがなければ、仕事にならないですからね。現場には現場での考え方や手法があって、経験を積めば積むほど、見えてくる部分は多いと思います」と冨成は語る。

アプリケーション開発のプロジェクトを終え、今では上流工程も手がけるほどに成長を遂げた冨成。「学生時代よりも今の方がはるかに勉強していますよ。もっとスキルや知識を身につけ、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーにもチャレンジしてみたいですね」と語る冨成は、エンジニアとして着実にレベルアップを続けている。
今では上流工程も手がけている冨成。現場の仕事だけでなく、自ら技術書を読んで勉強するなど、意欲的な姿勢で仕事に臨んでいる。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
学生時代には独学で秘書検定やマルチメディア検定などいろいろな資格を取得しました。ですがセミナーなどには一度も行かず、常に自分のチカラで成功させてきたんです。そういった「コツコツ勉強しながら成長していく姿勢」というのは、仕事の場においても大いに活かされています。
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