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最終更新日: 2008/03/31
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プロの仕事研究
人と接し育てることで急ピッチのエリア拡大を成功させた、人材派遣事業のプロ。
営業・販売系−スーパーバイザー
CVS事業本部 関西・中部エリアマネージャー
北方 裕治 (30歳) Yuji Kitakata
入社6年目 / 大阪ビジネスカレッジ専門学校 スポーツビジネス科 出身

プロフィール
アパレル販売職の経験を経て、同社へ転職。正社員代行制度のもと大手CVS企業(コンビニエンスストア)の店舗業務からスタート。以来関西地区を皮切りに、中部・関西地区を兼任するなど、急速な事業拡大のもとマネジメントに携わる。2007年春の段階で、西日本エリアでの派遣人数は130名、全国で270名となる。

プロローグ
ジョリー・ロジャーは、『人員適正配置』を担うことを目標に設立された、独自の個性を持つ派遣企業だ。日本の労働市場はいま、いびつな構造にあると、北方は感じている。大手企業を始め多量のリストラが行なわれてきた反面、一方では大変な人手不足となっている業界もあるのだ。そのギャップを埋める手法が、同社が推進する人員の適正配置である。

そのために欠かせないのが“教育の充実”。ジョリー・ロジャーでは、日数を費やした定時間教育やOJTで、ストアの従業員や管理要員、店長、従業員、また秘書、ソフトウエアエンジニアなど、多様な職域へ、即戦力となる人材を派遣している。

そのようなフィールドを管理するマネージャーに求められる能力は多い。派遣事業であるから人員の採用活動に始まり、その教育とカウンセリング、業績の数値管理、クライアント対応など、一連の業務を任される。中でも最もウエイトを占めるのが人との接点、コミュニケーションだ。北方が育てた大手コンビニエンス(以下CVS)企業へ向けての派遣事業だが、そこにはコミュニケーションの大切さを身にしみた出来事があった。

アルバイト感覚から目覚めた新しい道とは。 1
入社より3年、北方が一貫して関わってきたクライアントは、業界大手のCVS、A社だ。始まりは関西地区。小売業に覚えのあった北方は、最初はアルバイトの感覚でコンビニで働き、スタッフに小売業を教えるのを楽しんでいた。だが、代表が熱く語る会社の展望を聞いているうちに、「派遣事業で結果を出してみたい」、と思うように。そのうちに、A社から任されるエリアもどんどん拡大していく。次第にマネジメント志向に目覚めていく北方だった。

チェーン展開で成長するA社の悩みは、長期で働く店舗スタッフの慢性的な不足だった。特に店長など管理職クラスの人材は、A社内でもなかなか育成が追いつかない。そこでジョリー・ロジャーは、派遣社員を送り込むだけではなく、3日から最長5日の研修を行ない、スキルを身につけた人材を提供していたのだ。入社当時の北方も、そうした“正社員代行”として店舗で働き、また後に続くそのような人材の育成に努めた。

スタッフには、色々な志向の人々がいる。放課後アルバイトで働きたい学生や主婦、またレアなケースでは、コンビニのオーナーを目指しており、その勉強のため店舗に入りたいという人もいる。そのような求職者のさまざまな要望を叶えつつ、A社が求める人材の適正配置とマッチングを実現する。そのために欠かせないのは、スタッフのコアな部分にまで、一歩踏み込んだ教育だった。

関西地区立ち上げを、北方一人で始めた。 2
関西地区は、営業所の立ち上げ段階より始まった。担当は北方一人。ここで学んだ教訓は、人材管理の仕事と小売業は、“人と接する”という点で共通点が大きいということ。スタッフにレジや店舗のオペレーションを指導しているさなかにも、他店のスタッフから「勤務時間をシフトしてください」 「仕入れのことを覚えたいのですが」など、リアルタイムで相談が寄せられてくる。時には朝の8時に、そして時には深夜に携帯電話が鳴ることも。連日のように相談に乗り、適切なアドバイスを送ってきた。北方は人を教え、人を学んだ。

入社より半年、2003年の夏場には、北方は中部・関西両エリアを兼任するエリアマネージャーに。管理をする人数はすでに60名を超えていた。中には北方のように店舗の現場を覚えることから始め、先々ジョリー・ロジャーの管理職を志向するメンバーもおり、指導の立場にある北方の役割は、一層多忙なものになっていった。

世界的なイベントに阻まれた人材募集。 3
その中でも当時の北方は、むしろA社からオーダーされるエリアの拡大に励んだ。管理職を望む後任のポストを空けるために、その分のスタッフの増員が必要だったし、何よりそれが、A社の悩みに応え、信頼を盤石なものにする最善の道だったからだ。スタッフを管理したり、A社に対して営業をかけるなど、北方は多忙を極めた。

だが、当時の中部エリアには、時期的な壁があったのだ。愛知県で行なわれる大型イベントのツアーなどによる活況だ。その影響で、当時の中部エリアはただでさえ労働力が不足している状況だった。いくら求人媒体に広告を出しても、短期の仕事を望んでいる人々は、時給がやや低かったそのコンビニの仕事には、なかなか集まってくれないのだ。人が集まれば教育して、店長代行や、副店長代行までのスキルを身につけさせることができるが、その肝心の人が集まらなければ、A社のエリア拡大についていけない。焦りは募ってきた。しかし北方にはエリアマネージャーとしての意地がある。「ここはなんとしても乗り切らなければ」。

大切なのは、夢を共有し、育てること。 4
エリアはさらに拡大を続けている。全体の売上など数値の管理はもちろんだが、現場のシフト表も検証し、オペレーションに支障が出ないようマネジメントをしなくてはならない。どうしてもスタッフの都合がつかない時もあった。そんな時はエリアマネージャーである北方自らがレジに立つ。

人を育てリードしていくために、北方が大切にしていることがあった。“ビジョンの共有”だ。後任のメンバーとは、まずお客様に良いサービスを提供し、事業を拡大する。またその人たちが将来どうなりたいのか、一緒になって夢を育てていくことだ。それは学生スタッフに対しても通じることで、北方は常々相手の立場まで降りていき、彼らがどう成長したいのか相談に乗り、応援してきた。その努力が、中部エリアが最も繁忙だった頃、恩恵となって返ってきた。

「北方さんのお願いなら手伝いますよ」。シフト外にもかかわらず、クラブ活動の都合までつけ、シフトに入ってくれる学生もいた。また北方に育てられた管理スタッフのメンバーたちも昼夜を問わず頑張った。戦略を変え、エリア外からではあるが、新規スタッフの求人もぼちぼちと集まり始めた。業績を拡大するためには“人とのコミュニケーション”がいかに大切なことか。北方自身が学び、感謝をした時期だった。

エピローグ
転職からわずか5年、北方が管理する人材は、管理スタッフと現業社員(店舗に入る社員)、そして派遣スタッフを合わせると、総勢130名近くにもなる。2007年度には、CVS事業部の全国派遣人数350名を目指す。

現在は、さらなるエリア拡大や売上向上を目指すと共に、社員教育も実施。「ジョリー・ロジャーには、さまざまな可能性があります。夢とやり抜く意志があれば、派遣事業という枠さえ超え、望むステージに上がれる会社です。大切なのは、夢や目標を明確に描くこと。夢を持つ人なら、人の夢に対しても熱心になれる」と北方。事業の創造や人材育成に情熱を持つ北方のような人物像が、ジョリー・ロジャーではなお多く望まれている。
「自分で採用し育てた人々が、成長をしていく姿を見るのが一番の喜びです」と北方。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
学生時代はラグビー部に所属。人材管理は、時には体力勝負の場面もあり、スポーツで鍛えてきた体に助けられている。また、基本的な礼儀やマナー、人間関係も、このクラブ活動で学んだ。
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