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最終更新日: 2008/01/31
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プロの仕事研究
ものづくりを通して、自己成長を遂げた製造のプロ。
技術系−製造技術開発・生産管理
洛西工場 ラブレクッキング・調味
山脇 絵理奈 (27歳) Erina Yamawaki
入社5年目 / 甲子園大学 栄養学部 栄養学科 出身

プロフィール
栄養学部に所属。周りが栄養士としての就職先を選ぶ中、山脇はものづくりの道に進むことを決めた。机上ではなく実際に現場で行える仕事に興味があったからだ。製造関係の仕事を探す中、出会ったのが西利。製造工程の奥深さに魅力を感じ、入社を決意した。入社間もなくして部署リーダーを務めるなど、活躍が期待されている。

プロローグ
山脇絵理奈の目は、情報雑誌のある1点に釘付けになった。話題の惣菜として堂々と紙面を彩るのは、自分が手掛けた商品に間違いない。「素材の混合量にも苦戦したけど、努力が報われた」。妥協が許されない中、必死で試行錯誤を繰り返したことを思い出し、込み上げてくる心地よい充実感をかみしめた。

野菜の繊細さや風味が引き立つ低塩度の京漬物『京のあっさり漬』。免疫力を高めると実証されているラブレ乳酸菌で旬の野菜を漬け込んだ『西利健康漬物ラブレ』。旬の野菜とラブレ乳酸菌をおいしく摂取できるよう工夫された次世代漬物『ラブレクッキング』。伝統技術を基本に据えながらも、次世代を担う京漬物の創造にこだわり、数々のヒット商品を生み出してきた西利。いずれも同社が、『旬 おいしく、やさしく。』のテーマのもと、研究と改良を重ねながら世に送り出してきたものだ。

今日も西利の製造工場では、そんな熱い想いの詰まった商品が生み出される。ここに、常に創意工夫を重ね、『旬 おいしく、やさしく。』を目標に、全力で努力する人がいる。『ラブレクッキング』部署のリーダー、山脇絵理奈その人である。

考えに共感できたからこそ、働きたいと思った。 1
「生涯の仕事にするなら、絶対ものづくり」。そうして、製造職を中心に就職活動を行う中で出会ったのが、京漬物を専門に扱う西利だった。「他の企業と違う何か」を感じた。『旬 おいしく、やさしく。』を目標に、様々な新しい取り組みを続けている西利の姿勢。「だからこそ、製造段階で求められるレベルが高いんだ。仕事は大変だろうけど、その分絶対に面白い」。山脇はそう確信した。また、社訓である『3つの心』を通して、お互いがより深く理解し合えるからこそ、仕事の基礎が作り上げられると思い、西利への入社を決意した。

入社後、『ラブレクッキング』に配属された山脇。同部署は他の部署に比べ、期間限定商品が多い。新しい商品が出るごとに、最も効率の良い製造工程を考え出し、常に改善を重ねていくことが求められるのだ。数週間のサイクルで商品が変わるため忙しい日が続いたが、同時に最先端の生産に携わっているという誇りをもたらしてくれた。山脇はものづくりにやりがいを感じながら、毎日夢中で働いた。

私に任せてもらえたということへの感謝。 2
そうして入社3ヵ月後。早々に部署リーダーを任されることになった山脇。製造に携わるメンバーの中でも、特に経験が浅かった。「自分よりも、作業が早くて上手な人はたくさんいる。そんな中で、統括なんてできるだろうか」。山脇は、不安でたまらなかった。『ラブレクッキング』は商品バリエーションが多く、野菜ごとにカット方法も違う。作業工程が細かく分かれているため、製造ラインは存在しない。手作業でしかできない工程が大半なのだ。覚えることは、山ほどあった。

「でも、私に任せてもらえたということは、会社が私に期待してくれているということ」。その想いに応えるべく、新たな決意を胸に山脇は努力を重ねた。懸命に仕事を覚え作業効率を高めていった山脇は、次第に的確な指示を出せるまでに成長していた。そんな折、『ラブレクッキング』に加え『調味液製造』の業務も任された。新しいことを覚える楽しみと、一から勉強していかなければならないプレッシャーが同居した。

自らが変わらなければ、何事も変わらないと思えるようになった。 3
同時に彼女には、もう一つの大きな役割があった。新人の育成である。他部署からきた未経験の彼女を一人前の調味製造担当者として育て上げることが、山脇に与えられた役割だった。「自分も未経験だけど、彼女に分かりやすく教えられるよう勉強しなくては」。以前、調味液製造に携わっていた社員に聞きまわり、様々な知識を吸収した。そして、自分なりに工夫を凝らしパートナーに伝えていった。

「どうして、こんなことをするの?」。時には、厳しく叱ることもあった。人に対して怒ることが苦手だった山脇。しかし、そんなことを言っている場合ではない。「自分はリーダーとして、責任をもって確かな商品を世に送り出す使命がある」。山脇は相手が納得するまで、なぜこの行為をしてはならないのか、とことん説明した。それでも、なかなか彼女のミスは減らなかった。話し合いは幾度も重ねられた。山脇はこの経験こそ、仕事を通じて人間形成を図る絶好のチャンスと気付いていた。3つの心『きめこまかな心、おもいやる心、わかちあう心』。西利の社訓であり、山脇が大事にしている姿勢。「お互いつらくても、相手のことを本当に思うのなら厳しい指摘もすべきだ。いつか、きっと分かってくれる」。自らが変わらなければ、何事も変わらない、と思えるようになっていた。

確かな誇り。自分たちの仕事がなければ、世に商品が出ることすらない。 4
そうして、根気強くコミュニケーションを図り続けた山脇。次第に、パートナーの動きにも変化が現れ始めた。迅速な報告や、相談を山脇に寄せてくれるようになったのだ。その頃には、すっかり信頼できるパートナーとして、すべての業務を彼女一人に任せられるようになっていた。

怒涛のように過ぎた1年。山脇はお互いの信頼関係なくしては、本当に良い商品は生まれないことを改めて実感していた。『ラブレクッキング』の製造現場ではメンバーがお互いに連携を図り、毎日のように工程の改善が図られる。「皆、聞いて! この方法を使えば、工程がかなり早くなるよ」 「それは良いね、大発見だよ!」。どのような気持ちでメンバーが日々仕事をしているか広い視野を持って把握していくことを大事にしてきた山脇。彼女の努力によって、今確かに自然と共有し合える環境ができ上がった。一つの大きな壁を乗り越え、山脇はこれまで以上に、製造という仕事を誇りに思うようになっていた。「自分たちの仕事がなければ、世に商品が出ることすらないのだ」。

山脇絵理奈は、『旬 おいしく、やさしく。』を目標に頑張り続ける。

エピローグ
「西利と言えば、やはり有名なのは千枚漬やあっさり漬。『ラブレクッキング』はまだ知名度がありません。店舗の様子が気になって、よく友達をお店に連れて行きます」。

笑いながら語る山脇は、店頭に並ぶ商品を見る瞬間が堪らなく嬉しいと言う。「これ、私が作ったんだよと自慢できるよろこびは、生産者ならでは。製造工程においては苦労もありますが、この瞬間があるから楽しいんです」。2005年には、部署を越えての調整役である統括リーダーになった。「もっと洞察力を磨いて、コミュニケーションが積極的に図られる工場を作っていきたいですね」。

「生産者」として一層凛々しくなった山脇の姿が、そこにはあった。
「自分が苦労してつくった商品を、おいしいと褒めて頂けるよろこびは、何にも代えがたいですよ」。今日も商品づくりに励む山脇。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
小、中、高と運動部に所属していた山脇。何事も諦めずに続ければ、最後にはよろこびが待っていることを学んだ。この経験があるからこそ、短いスパンで新商品が企画される中でも、自分の成長を楽しみながら日々努力を続けられている。
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