オープン前日、新ホールでは地域住民に向けたお披露目フェアが開催された。明るいエントランスをくぐると、次々とお客様の表情が和んでいく。入り口付近は、ホールの第一印象を決めるとあって、寺田が最もチカラをいれた自慢の場所でもある。
「まるで、ホテルのロビーのようね」
そんな一言ひとことが、寺田の胸に響く。しかし、その表情はいたってクールである。「もっと段取りよくやれたのではないかと、毎回反省するんです。スタッフが心地よく働くことができ、そして、お客様に豊かな気持ちをずっと提供し続けたい。そのこだわりが尽きることはありませんね」と、寺田。今回もお客様の評判は上々。だが、彼の目はすでに次へと向けられていた。
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部下からの信頼も厚い寺田。普段は柔和な表情を見せるが、新ホールの立ち上げとなると、一気に身も心も引き締まるという。
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