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情報・通信(ソフトウェア開発) / 情報・通信(情報処理サービス) / サービス(専門コンサルティング(情報通信系))
最終更新日: 2008/07/03
(マークの説明) 正社員 理文不問
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プロの仕事研究
先輩の姿から、お客様の要望に応える姿勢を身につけたシステム開発のプロ。
ソフトウェア系−システムエンジニア(オープン、WEB系)
システム開発本部
清水 康則 (29歳) Yasunori Shimizu
入社7年目 / 帝京大学 経済学部 経済学科 出身

プロフィール
就職氷河期と言われた時代に就職活動を経験。その中で「専門性を身につけたい」と考えるようになり、IT業界に興味を持つ。充実した研修制度や文系出身者の多さに魅力を感じ、入社を決意。入社後は、銀行など数々のシステム開発を手掛け、現在では後輩の育成にも携わる。周囲からは次期リーダーの呼び声も高い。

プロローグ
地上デジタル放送とは、従来のアナログ放送よりも、高品質な画像や音声を提供できる新たなテレビ放送である。品質の向上だけでなく、電子番組ガイドや字幕放送、クイズやアンケートに視聴者が参加できる双方向番組など、機能面でもテレビのさらなる可能性を担う。地上デジタル放送のシステム開発は、何年も前から全国各地で行なわれており、数千人以上のエンジニアが関わる一大プロジェクトである。その中で、清水は地上デジタル放送を行なうために必要な、通信回線の利用料を請求するシステムを作り上げた一人である。大規模なプロジェクトの一端を担った清水は、先輩の姿から「決められた納期に必ずお客様の要望通りのものを作り上げる」というエンジニアとしての姿勢を身につけた。

エンジニア一人ひとりによって成し遂げられた開発実績が、お客様からの高い評価を受け、新たな案件にもつながっているシステムイオ。入社1年目の清水を、“システムイオのエンジニア”へと育てたプロジェクトは、進行が行き詰まっている状態からはじまったのだった。

納期は、地上デジタル放送が開始されるまで。 1
2002年10月。システムイオは、地上デジタル放送の開発現場で起きている不具合を改善するために、プロジェクトに参画することになった。翌年12月の放送開始に向けて、何年も前から行なわれていた開発である。システム会社A社が、大手通信会社より依頼を受けていたプロジェクト。しかし、当時プロジェクトは大量に発生したバグのため進行が行き詰まっていた。テストを何度行なっても、システムが正常に作動しない。このままでは放送開始に間に合わないと危惧したA社は、協力会社であるシステムイオにプロジェクトの改善を託した。

今回のプロジェクトは、複数の協力会社がすでに関わっていた。システムイオからは、ベテランのエンジニア4名と清水がチームを組むことになった。「ベテランの先輩がいるから大丈夫だろう」。入社1年目の清水にとっては初めての大きな案件だったが、高いスキルを持つ先輩たちと共に仕事ができることに心強さを感じていた。

「先輩の足を引っ張りたくない」。自ら学ぶ姿勢で知識を蓄える。 2
清水たちは、まずシステムのテストをし、どこにバグがあるのか、どうしてバグが発生するのかを調べた。開発者によって、プログラムは幾通りものカタチが存在する。システムは別の協力会社によって作られたものもあり、A社の担当者もバグの原因については把握しきれない状態になっていた。プログラムを一から解析して、バグを調べるのは根気のいる作業である。特に、清水にとって今回扱うプログラム言語は、それまで扱ってきた言語とは全く性質の異なるものだった。清水は先輩たちの足を引っ張らないように、平日は時間があればプログラムのソースコードを見て研究し、休日には先輩から直接教えてもらうことによって知識を蓄えた。

清水がシステムの修正対応に慣れてきた頃、A社から「料金システムの開発も引き継いでほしい」と依頼された。料金システムとは、地上デジタル放送を放映するために必要となる通信回線の利用料を、各放送局から請求するシステムである。月額の固定料金や、番組差し替えによる短期間限定の料金など、様々な料金体系に合わせて計算し、請求を行なう。地上デジタル放送には欠かせない機能となる。

先輩の姿に、自らの甘さを思い知る。 3
「明日の朝9時までにこの機能を追加してほしいんです」。
A社から緊急の依頼をされた夜、清水は「またか…」とため息をついた。

地上デジタル放送の開始が迫る中、A社からは次から次へと追加機能の要請があった。テストに掛かる時間を計算すると、かなりタイトなスケジュールである。通信会社と直接やり取りをしているA社は、通信会社の要望を追加機能としてシステムイオに依頼していた。「無理」だと言ってしまえば簡単だが、それではシステムイオどころかA社に対する信頼も損ないかねない。毎日がバグの修正対応と追加機能の開発の繰り返し。先の見えない作業に、清水は「もう投げ出したい…」と何度も考えた。仕事場に向かう足取りも重くなっていた。

そんな清水を変えたのは、ベテランの先輩エンジニアたちの姿である。口では「忙しい」と言いながらも、求められたものは必ず決められた納期に最高のクオリティで提出する。そこには、「システムイオに任せれば大丈夫」というA社の信頼に必ず応えようとするエンジニアの姿があった。そんな先輩たちを見て、清水は己の甘さを痛感した。「自分だけが音を上げるわけにはいかない」。

地上デジタル放送開始。清水が身につけたエンジニアとしての責任感。 4
先輩たちの姿に、清水は自らの置かれている立場がいかに重要かを思い知った。もしA社のシステムのリリースが遅れてしまったら、地上デジタル放送の開始自体にも影響を与えかねないのである。たとえ無理だと思えるような要請であっても、その場で何を一番に優先すべきかを考え、最善の手立てを尽くし、決められた納期までに間に合わせる。先輩の姿から、エンジニアとしての姿勢を学んだ清水。「このシステムは絶対いいものにしよう!」。清水はたとえ退社時間が遅くなっても、A社の要請に応えようと努めた。また、先輩たちや協力会社のエンジニアらの連携により、作業は徐々に終わりを迎えつつあった。

そして、2003年12月の地上デジタル放送開始に納品を間に合わせることができた。その後、稼動したシステムの保守や二次開発を経て、プロジェクトは無事終了を迎えた。エンジニアとして、「お客様の要望に必ず応える」姿勢を身につけた清水。今回のプロジェクトによって、清水はシステムイオのエンジニアとして一回り大きく成長していた。

エピローグ
本社の壁に飾られているA社からの感謝状。
それは、地上デジタル放送の開発プロジェクトの実績を評価されて贈られたものである。壁には、同様の感謝状が幾つも並んでいる。

現在、新人向けの教育委員会の委員を務めている清水。後輩には、メンタル面のケアが重要だと考えている。自らの経験から、「自分にはできない」と思えるようなプロジェクトでも、必ず助けてくれる先輩がいることや、またエンジニアとしての責任感を持つことの重要さを伝え、新人の動機づけを行なっている。

エンジニアの開発実績によって、お客様から高い信頼を得ているシステムイオ。清水のエンジニアとしてのプロ意識は、脈々と後輩へ受け継がれている。
「モノづくりの楽しさも、後輩に伝えたい」。仕事にも楽しい要素が必要だと考えている清水。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
大学時代、3年間喫茶店でのアルバイトをしていた。接客業を経験する中で、相手の話を引き出すコミュニケーション能力を身につけた。この経験は、システムの開発を行なう上でわからないことがあった時、相手の知識をうまく引き出す尋ね方をする際に役立っている。
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