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情報・通信(ソフトウェア開発) / 情報・通信(情報処理サービス) / 情報・通信(ネットワーク・通信技術)
最終更新日: 2008/02/04
(マークの説明) 正社員 理文不問
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プロの仕事研究
綿密な試験によって、携帯電話のソフトウェアを完成させたシステム開発のプロ。
ソフトウェア系−パッケージソフト・ミドルウェア開発
第1開発部
小林 祐輝 (26歳) Yuki Kobayashi
入社3年目 / 大阪外国語大学 外国語学部 国際文化学科 出身

プロフィール
学生時代、授業でプログラミングに触れた経験からIT企業に興味を持つ。自分の存在感が発揮できる少人数の企業を探す中でさっそメディアソフトと出会った。「ここなら自分を育ててくれる」と感じ、入社を決意。以来、システムエンジニアとして活躍している。

プロローグ
「それでは、本日からよろしくお願いいたします」。
小林が社会人として初めて行う、名刺交換。それは、意外とあっけなく終わってしまった。小林の初仕事は、携帯電話で用いるアプリケーション用ソフトの開発。クライアントは、大手電機メーカーだった。

このプロジェクトは、クライアントが新しく発売する携帯電話でアプリを動かすためのシステム開発だ。クライアントが新しく開発する携帯電話3機種で、それぞれソフトウェアの開発を行う必要があった。アプリを提供する企業はいくつもあるが、アプリを動かすための基本的なソフトウェアは共通のものを利用する。その共通部分のソフトウェア開発が、さっそメディアソフトに依頼されていたのだ。携帯電話のシステム開発には他社を含む多くのエンジニアが携わり、その中でそれぞれ役割分担を行う。小林が所属するチームは4名。その中で小林は動作試験を担当することとなった。先輩たちが開発したプログラムが問題なく動作するかどうか、逐一確認作業を行う役割だ。自分が開発するソフトウェアが、大々的に売り出される携帯電話に搭載される。そう考えると、小林の胸には意欲が湧いてくるのだった。

初仕事は、膨大な文章との格闘だった。 1
「じゃ、この章とこの章を読んでおいて」。
クライアントへの挨拶を済ませたとはいえ、何もかもが初めての小林はいきなり仕事に取り掛かることもできない。不安で胸をいっぱいにしながら席に着いた小林に先輩が手渡したのは、1冊の分厚い参考書だった。ソフトウェアの開発では、プロジェクトごとに用いられる技術やプログラミング言語が異なる場合が多い。試験をするにあたって、用いられている技術の詳細を理解しなければならないのだ。そもそも開発に携わるのが初めての小林にとっては、技術に関すること以外にも覚えることが山積みだった。

およそ1ヶ月をかけて参考書から必要な知識を吸収した小林が次に取り掛かったのは、開発するソフトウェアが搭載される携帯電話の仕様書だ。携帯電話でアプリを使う上で、どのような機能が必要になってくるのか。そのため、さっそメディアソフトはどのようなソフトウェアを設計しているのか。これらを頭に叩き込まなければ、そもそも試験を行えない。またしても書類と向き合う日々が、続くことになった。

思うように作業が進まない、苛立ち。 2
およそ2ヶ月にもわたる“勉強期間”を経て、小林はいよいよ実際の試験を始めることになった。試験には用意された専用の機材を用いる。試験用のアプリケーションを実際にダウンロードして、動作確認を行うのだ。最初の数日間は先輩が付きっ切りで作業手順を教えてくれたが、それ以降は小林が単独で試験を行うことになった。画面がエラーを表示してプログラムが止まるたびに、小林の胸には不安がよぎる。本当に、これは開発したプログラムの不具合なのか。試験のプロセスに誤りはなかったか。確信が持てず、プログラミング担当の先輩に声をかけることすらためらってしまう。先輩や、協力して開発に臨んでいる他社の技術者の力を借りることも多かった。

エラーを起こしたプログラムは修正後に再試験を行わなければならない。一方で、どんどん新しいプログラムも出来上がってくる。小林の仕事は日に日に積み重なり、遅くまで残って作業を進めることも増えていった。

生まれて初めて迎える、開発の山場。 3
試験には、当然のことながら納期が存在する。さらに、試験を行う項目は仕様書にしたがって膨大な数になる。まだ入社1年目で先の見通しがうまく立てられない小林は、自主的に一日にこなす作業量の目標を立ててスケジュールを組んでいた。しかし、試験でエラーが発生し、プログラムの修正が重なるとスケジュールはどんどんずれ込んでいく。時にはチームリーダーへの作業の進捗報告が遅れ、注意を受けることもあった。試験の作業は小林一人で進めているといっても、リーダーは現場で起きている状況を常に把握しなければならない。そのための素早い現状報告も、メンバーの大切な役割なのだ。小林は、あらためて自分の仕事が多くの人との関わりの中で動いていることを肝に銘じた。慣れない残業を辛いと感じることも多かったが、それは他のメンバーも同じこと。開発は、まさに山場を迎えているのだ。先輩たちの頑張る姿を横目に、小林は自分を奮い立たせて作業に取り組んでいった。

そしてプロジェクト配属から、およそ8ヶ月。どうにか、1機種目のソフトウェア開発が完了した。

進歩の手応えが、感じられた。 4
小林たちのチームが担当したソフトウェアは当初の予定通りに試験を終え、他チームが開発したソフトウェアとの統合も無事に完了した。しかし、まだまだ小林の仕事は終わらない。2機種目、3機種目に対応するための開発が残されているのだ。試験にいそしむ中で、小林はふと気付くことがあった。「以前より、仕事がスムーズに進んでいるな…」。違う機種とはいえ、一度開発を経験したソフトウェア。先輩に教わることも多かったが、確実に自分の知識・技術が進歩している手応えが感じられた。前回つまずいたポイントに気を配りながら、作業が滞らないように一日のスケジュールを立てていく。そこには、一人前のエンジニアとして着実に仕事をこなす小林の姿があった。

そしてクライアントが満を持して迎える、携帯電話の発売日。その当日、店頭には小林の姿があった。自分が手掛けた仕事の成果が、消費者の手に届く形となって存在していることに小林は感銘を受ける。ディスプレイされた最新機種を眺めながら、自分が果たした役割を実感するのだった…。

エピローグ
小林は現在、通信カードのソフトウェア開発に携わっている。同じ通信業界の仕事とは言え、そのソフトウェアはまったく種類が異なるもの。小林にとって未知の知識が要求されることも多い。ソフトウェア開発の仕事において、勉強することは尽きないのだ。経験を積んだ先輩の力を借りながら、ベテランエンジニアを目指して日々の勉強を重ねている。

小林は職場での勉強のほか、帰宅後も独自にスキルアップに努めている。部下を指導する自分の将来像を描きながら、今日も目の前のプロジェクトに臨んでいるのだ。
たとえ一人前のエンジニアでも、日々の勉強は欠かせない。デスクには、常に参考書を用意する。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
多くのアルバイトをこなし、大学の学費をまかなった。学業とアルバイトを両立する生活は負担も大きかったが、どちらにも手を抜かずに取り組んだことで、忍耐力が培われた。この経験は、仕事上で困難なことがあっても投げ出さずに取り組む力へとつながっている。
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