[en]学生の就職情報2009 閉じる
メーカー(食品)
最終更新日: 2008/02/21
(マークの説明) 正社員 理系積極採用 老舗
logo 山芳製菓株式会社
準備シート 活動履歴 志望企業リストに保存
エントリー エントリーする
説明会予約 説明会予約をする
会社訪問ドキュメンタリー プロの仕事研究 ホームページへリンク
プロの仕事研究
トラブルの原因を突き止め、工場に安定した製造環境をもたらした生産技術のプロ。
技術系−製造技術開発・生産管理
生産技術部/主任
酒井 賢作 (30歳) Kensaku Sakai
入社8年目 / 日本大学 理工学部 機械工学科 出身

プロフィール
機械いじりに興味を持っていたこともあり、大学では機械工学を専攻。2001年4月、山芳製菓株式会社入社。生産技術部に配属され、埼玉県杉戸町の埼玉工場にて工場設備のメンテナンスに従事する。現在では、主任として組織のマネジメントにも携わっている。

プロローグ
“ガシャン”というけたたましい音と共に、その機械は動きを止めた。そして、その場に居合わせたオペレーターは顔色を変え、別の作業をしていた酒井に連絡を入れた。「酒井さん! 何とかしてください!」。オペレーターの叫びを聞き、一目散に現場へ駆けつけた酒井が目にしたのは、工場の中でも重要な工程を担う機械がストップしている光景だった。「何てこった。とにかく、早く直さなきゃ」。酒井は工具を手に、故障の原因を探り始めた――。

『わさビーフ』を主力商品に、斬新なスナック菓子を数多く製造・販売している山芳製菓。同社は生産拠点を、東日本には埼玉県杉戸町に、西日本には兵庫県朝来市に置き、各種製品を製造している。酒井賢作は、2001年の入社以来、一貫して杉戸町の埼玉工場に勤務。工場設備のメンテナンスを行なう生産技術として、その腕を磨いてきた。そんな酒井が、工場の運転に大きな影響を与える問題に直面した。ある年の、冬に差し掛かった頃のことだった。

じゃがいもの皮をむく機械が、ストップしてしまった。 1
「酒井さん! 早く来てください!」

工場内で作業していた酒井の携帯に、緊急事態を告げる連絡が寄せられた。酒井は、その声のあまりの大きさや切迫感に、何か大変なことが起こっていることを直感した。「一体どうしたんですか?」と尋ねる酒井に、スタッフは慌てて答えた。「ジャガイモをピーリングする機械が、ストップしたんです! すぐに見てください!」。

『わさビーフ』を始め、山芳製菓が製造している製品の原料はジャガイモである。ジャガイモは皮をむかれ、スライスされ、油に通され、味付けされて完成に至るのだが、何らかの原因によりジャガイモの皮をむく機械が故障して、動かなくなってしまったのだ。酒井が勤務する埼玉工場は、山芳製菓が持つ2ヶ所の工場のひとつ。ここでの生産がストップしたら、製品の供給に大きな影響が及んでしまう。

酒井は現場に到着するまでの短い時間に、トラブルの原因やその対処方法について考えを巡らせた。そして、ある可能性が頭をよぎった。「もしかしたら、漏電による故障かもしれないな…」。

応急処置により機械は復旧したが…。 2
「おお…。どうやら、大変なことになってるぞ」。

現場に急行した酒井を待っていたのは、ブレーカーが上がり完全に動きを止めた機械だった。「これはまずい。一刻も早く復旧させなければ、大きな損害が発生してしまう」。機械とその周辺にくまなく注意の目を向け、故障した箇所を探し始める酒井。そうして、機械の動きをコントロールする制御盤に目をやると、回路がショートしている部分を発見した。「思ったとおりだ。この様子からすると、制御盤が漏電でやられてしまったようだな」。故障した箇所を見つけ出した酒井は、早速修理に取り掛かった。

酒井はハンダやドライバーなどの工具を使い、制御盤のショートした部分を新しい部品に入れ替えていく。「ここがおかしいのか?」「よし、つながった」。酒井の冷静かつ迅速な作業により、修理は一時間ほどで終了。スイッチを入れると「ゴゴゴゴゴ…」という音とともに機械が動き出した。機械は、無事に息を吹き返したのだ。

水蒸気が結露したことによって、水滴が発生したことを突き止める。 3
機械が、勢い良く大量のジャガイモの皮をむいていく。その様子を見ながら、酒井は機械の操作を行なうオペレータに話しかけた。「ふう。ひとまず直りましたね。でも、漏電した原因を突き止めなければ、また同じことが起きてしまいますよ。何か心あたりはありませんか」。「原因ねえ…」。酒井の問いに、考え込むオペレーター。しばらくして、オペレーターが口を開いた。「…そういえばこの工場の中、やけに水蒸気が多いなあと感じるんですが、どうですかね?」。

「水蒸気? そういえば、やけに多いな」。酒井は天井を見上げた。すると、確かに霧状の水蒸気が工場内にこもっている。「なるほど。この水蒸気が結露したのか…」。酒井は、このトラブルの原因に気がついた。

「じゃあ、なんでこんなに大量の水蒸気がこもっているんだろう」。酒井は、工場内の空気を入れ替えする換気扇を調べた。すると、空気が循環せず、工場内で滞留していることがわかったのだ。季節は冬。換気扇からは冷たい空気が入り込んでくる。常に空気が入れ替わればいいのだが、冷たい空気が内部に滞留すると水蒸気が結露して水滴が発生する。それが制御盤の回路に付着したことによって、電気系統がショートしたのだった。

一時的な応急処置ではなく、根本的な部分から改善を行なった。 4
「工場の空気の流れを変えなければ、根本的な解決にならない」。そう考えた酒井は、工場内に水蒸気がこもらない環境をつくるべく、製造環境の改善に乗り出した。空気を吐き出していた換気扇から引き込ませてみたり、逆に空気を引き込んでいた換気扇からは吐き出させてみたり。また、全ての換気扇の動きを止めてみたり。このように酒井は、様々な試行錯誤を重ねた。そして数日後、工場内にスムーズな空気の流れをもたらすことに成功した。

――それからというもの、埼玉工場では工場内に水蒸気を滞留させないよう誰もが気を配るようになった。オペレーターからは、「酒井さんのおかげで、もうすっかり結露の心配はありませんよ。どうもありがとう」という声も聞かれた。しかし、酒井は決して満足していなかった。酒井が目指すのは“止まらない工場”である。工場が常にいつもと同じ状態であるために、酒井は今日も工場全体のわずかな変化に注意を払い続けている。

エピローグ
「設備にトラブルが発生してからでは、間に合わないケースもあります。トラブルの芽をいち早く摘んでおくためにも、現場で働く人とのコミュニケーションをより密に取っていくことが大切ですね」と酒井は語る。設備の調子や不具合は製造の現場で活躍するスタッフが一番理解しているため、常日頃から情報交換が欠かせないというのが酒井の持論だ。

「製品がよりスムーズに製造される、その環境を整えることが私の役割です。環境が整備されていなければ現場のスタッフは力を発揮できませんし、結果として製品をお買い求めになるお客様に不利益をもたらすことになります。これからも、みんなが働きやすい環境づくりに取り組んでいきたいですね」。
工場の環境を良くすることが、質の高い製品を作ることにつながる。そう信じて、酒井は日々の仕事に取り組んでいる。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
もともと、機械いじりに興味があった酒井。大学では内燃機関を研究するゼミに所属。ガスを定量の容器で燃焼させる実験を行なうなど、授業では様々な装置を製作して研究に励んでいた。そのときに身につけた専門知識が、現在の生産技術という仕事に大いに活かされている。
「プロの仕事研究」を読んだら、[en]学生の就職情報からエントリー・説明会予約を行おう!
会社訪問ドキュメンタリー プロの仕事研究 ホームページへリンク
エントリー エントリーする
説明会予約 説明会予約をする
準備シート 活動履歴 志望企業リストに保存
山芳製菓株式会社


この企業を志望している人は、こんな企業にもエントリーしています。
 
【理系】 1位カネ美食品株式会社 
2位シャープ株式会社 
3位ミサワホームグループ 
4位HORIBAグループ 
5位株式会社富士商事 
【文系】 1位大河通商株式会社 
2位薬糧開発株式会社 
3位株式会社山元 
4位丸善株式会社(東証一部上場) 
5位カテナ株式会社(東証2部上場) 
ページ上部へ
エン・ジャパン株式会社 [en]は第三者の立場で正直かつ詳細な求人情報の作成を心掛けています
当サイトの新卒採用情報は[en]学生の就職情報のスタッフが企業に直接取材を行った上で作成しています。 新卒採用企業が自ら情報を作成すると、自社の良い点のみに偏りがちです。 当サイトのスタンスは、手間暇をかけて、学生の皆さんの立場に立った正直かつ詳細な情報を提供していくことです。 今後さらに情報の信頼性を高めるためにも、掲載内容と事実に相違があった場合は [en]学生の就職情報 編集部 までご連絡下さい。調査の上、対応いたします。
[en]学生の就職情報 編集部
エン・ジャパン株式会社 Copyright (c) 2007 en-japan inc. All Rights Reserved. 閉じる