[en]学生の就職情報2009 閉じる
情報・通信(ソフトウェア開発) / 情報・通信(ソフトプロダクト開発(パッケージ商品)) / 情報・通信(ネットワーク・通信技術)
最終更新日: 2007/10/01
(マークの説明) 正社員
logo 株式会社テクノスクエア
準備シート 活動履歴 志望企業リストに保存
エントリー エントリーする
説明会予約 説明会予約をする
会社訪問ドキュメンタリー プロの仕事研究 ホームページへリンク
プロの仕事研究
ログオンの手間を軽減できる自社パッケージ製品を作った、ソフトウエア開発のプロ。
ソフトウェア系−パッケージソフト・ミドルウェア開発
取締役CTO
白川 雄一 (40歳) Yuichi Shirakawa
入社8年目 / 九州工業大学 情報工学部 出身

プロフィール
新卒入社したIT会社で10年目を迎えた頃、旧友が起業したという話しを耳にする。漠然とした将来への不安を抱えていた白川は、それを機に転職を決意。その旧友の誘いを受け、当時設立したばかりのテクノスクエアへ転職。企業向け情報システムの設計・開発や自社パッケージ製品の開発やカスタマイズを行なう。

プロローグ
「Windowsへのログオンと仮想ネットワークへのログオンを同時に? そんなの無理でしょ」。

白川雄一は笑いながら、その無謀な計画をやんわりと否定した。「やっぱりできないかなぁ?」。提案の主は、テクノスクエアの代表取締役である石川だ。白川にとって大学の同期生であり、システム会社を興すにあたって自分を誘ってくれた友である。石川はよく突拍子もない発想をする。そんな彼の夢物語に冷静な意見を返すのが、いつもの白川の役目だ。「無理だと思うけどねぇ」。ことの始まりは、数日前。ネットワーク機器を扱うA社の担当者が石川と交わした雑談がきっかけだった。

A社は、認証を受けた特定の相手にだけ通信を許可されるネットワーク機器を販売していた。情報セキュリティへの意識が高まる中、需要が伸びている製品だった。「担当者曰く、現製品では、Windowsを立ち上げる時と仮想ネットワークに接続する時の合計2回、ログオン作業を行なわねばならない。ユーザーにとっては手間になるわけだ。そこで1度でログオンできるようなソフトウエアを作れないかってことなんだよね」。白川は、もう1度考えた後、「やっぱり無理だと思うよ」と冷静に答えた。

見いだされた活路。「ひょっとして作れるかもしれない」。 1
「だってそれが可能だとしたら、Windowsの内部構造をいくらでも変えれるってことじゃない?」。

白川は、そのソフトウエア開発が不可能である理由を石川に説明した。「同時ログオンを実現しようと思えば、Windowsの動作設定も変えないといけないってことだよね。それは侵入経路があることが前提だ。それっていくらでも情報を抜き取れたり塗りかえたりできるってことだろう。セキュリティも何もない気がするんだけど」 「う〜ん、確かになぁ」。とりあえず調べてみよう、ということでその場は幕を閉じた。お互い別のプロジェクトに参加していたため、しばらくは何か分かる度にメールで連絡を取り合った。

後日、その話しを聞いていたもう1人のエンジニアから、2人のもとへ連絡がきた。「ひょっとして、作れるかもしれないよ」。彼曰く、Windowsの開発元が一般に向けて提供している情報に、似た事例が載っていたという。詳細を調べると、開発元の会社が用意した規格内であれば、Windowsの内部構造に踏み込んだソフトウエアの開発が可能であることが分かったのだ。

「よし、これなら作れるな」。期待が確信に変わる時。 2
それから数日後、「コレ、動くよ!」というメールが石川と白川のもとに届いた。情報を最初に見つけた社員からだった。開発元が提供していたドキュメントを参考に、簡単なサンプル品を作ってみたらしいのだ。「本当に? どうやったの!?」 「こっちでもやってみるから方法を教えて!」。3人は夢中で情報を共有しあった。そして確信した。「よし、作れるな」。口火を切ったのは石川だった。「パッケージ製品として出そうか。良いのができたら、A社が使ってくれるかもしれない」。

そうして、自社製品第1号となるべくパッケージソフトウエアの開発が始まった。まずは、サンプル品に欠けている動作設定を肉付けしていく。サンプル品はあくまで必要最低限の動作しか設定されていない。そのためシステムとしては不完全であり、稼動した際に突然動かなくなることもあったからだ。「まずは、Windowsの内部構造を徹底的に調べないとなぁ」。肉付け作業を担ったのは、白川だった。Windowsの開発元は海外の企業。当然、内部構造を示した資料や開発の指南書となるドキュメントは全て英語で示されている。白川は、英和辞書を片手に黙々と構造理解を深めた。そうして、開発元側が提示している規格を踏まえながら、ソフトウエア開発を進めていった。

最初の利用者は、学校だった。「ついに、売れたね」。 3
開発に着手してから2ヵ月。ログオンの手間を軽減した認証ソフトウエアが、ついに出来上がった。完成したパッケージ製品をチェックしたA社の担当者はとても喜んでくれた。そしてA社の推奨ソフトウエアとして、正式に扱ってくれることが決定。A社の製品情報サイトには、ダウンロード専用ページが設置された。それを見て、白川たちはようやく肩の荷が下りた。その後、九州のとある学校が導入を決定したとA社から連絡があった。「お〜やったね」 「ついに売れたねぇ」。自分たちが作ったものが、誰かの手にわたって使われている。3人にとってこの上ない喜びだった。

それを機に販売数は増え始めた。同時にそれに伴って問題も起き始めていた。というのも、パッケージソフトウエアは、使用するユーザーの環境によって、プログラムがどう動くかが変わる。そのため導入後は、客先の環境やWindowsのバージョンアップに合わせて、カスタマイズが必要になるのだ。「ログオンがうまくできないんですが…」。製品を導入してくれた学校から連絡があったのは、ちょうど販売数が急激に伸び始めた頃のことだった。

そして、販売数が2万を越える製品へと成長した。 4
連絡を受けた白川は、後輩エンジニアと急いで客先にかけつけた。どうやら問題は、うちのソフトウエアにあるらしかった。調査を続け、ログオンができなくなるのは決まって2度目のログオン時であることを突き止めた。しかし、解決方法は見当もつかなかった。お客様には一端保留にさせてもらい、社内に持ち帰って原因を探ることにした。「こんな方法を試してみたら?」 「う〜ん、なかなかうまくいかないなぁ」。社内のメンバーにも協力を仰ぎ、プログラムの順番を変えたり、動作を加えてみたりと試行錯誤を繰り返した。

「あ、動いた!」。解決の糸口を見つけたのは、後輩のエンジニアだった。「えっ、本当に!」。解決方法を一緒に探っていた何人かが、いっせいにパソコンの周りに集まった。「なるほど、ここか! 良かった、問題の箇所が見つかって…!」。一同から安堵のため息がもれた。「プログラムの順番が原因だったのか…」。白川は、原因となった箇所を冷静に分析した。もちろん、次に繋げるだめだ。結果的に、この一件があって以来、大きな問題が起こることはなかった。解決法のノウハウは、しっかりと蓄積されていた。その後、自社パッケージ製品第1号となったその認証ソフトウエアは順調に販売数を伸ばし、ライセンス数は2万を越えた。

エピローグ
現在、自社パッケージ製品全般に関する責任者を務める白川。導入先からの問い合わせや、Windowsのバージョンアップに伴うカスタマイズ作業を担う。2001年のリリース以来、メンテナンスやカスタマイズなど細かな業務が続いている。

「自社パッケージの開発は、小さい男の子がおもちゃを分解して楽しいというのと似た喜びがあります。例えばロボットとかって、動いている仕組みとか機械の中身を知ることが楽しいんですよね。モノ創りの喜びは理屈じゃ語れませんが…仕事の原動力は、そこでしょうね。ましてやこの業界は、新しいテクノロジーが湯水のように湧き出てくる。こんな面白い仕事ないですよ」。白川は最後に、そう語ってくれた。
「理屈っぽすぎると社内で評判なんです」と笑う白川。発想力豊かな石川とは、ちょうど良いバランス関係で保たれているようだ。


〜仕事で活かした学生時代の経験〜
研究活動だけでなく、アルバイトやスポーツ、遊びにも全力を注ぎこんだ大学時代。家庭教師やプールバーでのアルバイト経験、仲間と夜明けまで語り明かした経験などが、今の自分を形作る基礎になった。「全ての経験が未来に繋がる」という学びが、終わりの見えないモノ創りという仕事において役立っている。
「プロの仕事研究」を読んだら、[en]学生の就職情報からエントリー・説明会予約を行おう!
会社訪問ドキュメンタリー プロの仕事研究 ホームページへリンク
エントリー エントリーする
説明会予約 説明会予約をする
準備シート 活動履歴 志望企業リストに保存
株式会社テクノスクエア


この企業を志望している人は、こんな企業にもエントリーしています。
 
【理系】 1位富士ソフトDIS株式会社 
2位シープアンドフォックス株式会社 
3位東京コンピュータサービス株式会社 
4位株式会社メビウス 
5位株式会社アプトシステム 
【文系】 1位株式会社アスキー・メディアワークス 
2位株式会社ロイヤルクイーン 
3位シャープ株式会社 
4位株式会社エスケイジャパン 
5位コナミグループ(デジタルエンタテインメント事業・ゲーミング&システム事業ほか) 
ページ上部へ
エン・ジャパン株式会社 [en]は第三者の立場で正直かつ詳細な求人情報の作成を心掛けています
当サイトの新卒採用情報は[en]学生の就職情報のスタッフが企業に直接取材を行った上で作成しています。 新卒採用企業が自ら情報を作成すると、自社の良い点のみに偏りがちです。 当サイトのスタンスは、手間暇をかけて、学生の皆さんの立場に立った正直かつ詳細な情報を提供していくことです。 今後さらに情報の信頼性を高めるためにも、掲載内容と事実に相違があった場合は [en]学生の就職情報 編集部 までご連絡下さい。調査の上、対応いたします。
[en]学生の就職情報 編集部
エン・ジャパン株式会社 Copyright (c) 2007 en-japan inc. All Rights Reserved. 閉じる