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メーカー(半導体・電子・電気部品) / メーカー(機械・工作機械・ロボット) / メーカー(化学・ゴム)
最終更新日: 2007/12/25
(マークの説明) 正社員 理文不問 3年増益
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プロの仕事研究
水面下での努力を惜しまず、高い生産性と快適な職場環境を生み出す工程管理のプロ。
技術系−製造技術開発・生産管理
電機グループ
小池 正敏 (33歳) Masatoshi Koike
入社8年目 / 東海大学 海洋学部 海洋工学科 出身

プロフィール
大学では海洋工学を学んだが、もともと好きだったものづくりの面白さを追求すべく、プラント設備関連会社を経てニッケー工業に入社。電機グループに配属となり、制御盤製作、ワイヤーハーネス加工の現場、制御盤検査業務を経験した後、工程管理業務を任され、現在に至る。休日には海釣りを楽しみ、リフレッシュしている。

プロローグ
大学卒業後、生産工場のプラント設備をつくる仕事に携わっていた小池正敏。仕事にはやりがいを感じていたが、キャリアを積むにつれ、業務内容は現場から監督業へと移行。「自分の手でものづくりがしたい」という気持ちに突き動かされるように、3年ほど勤めた会社を辞め、新たな道を模索しはじめた。そして、小池が選んだのは、電機関係の分野。実家が空調設備の電機工事業を営んでおり、電機関連の仕事に興味を深めていたからだ。転職活動を進める中、「ここなら、自分のやりたいことができる」と感じたニッケー工業に、進路を決めたのだ。

ニッケー工業には、『電機』『電子』『化成』『開発』の4部門があり、小池は希望どおり『電機グループ』に配属された。電機グループでは、主に空調設備機器や冷凍機器、環境試験装置、産業用機器などの制御盤を生産している。小池にとってはまったく未知の世界だったが、とまどいや気負いはなかった。まず、やってみて、わからないことは先輩に聞き、それを知識や技術として吸収していく。そんな、当たり前の作業をていねいに行ない、目の前の仕事に柔軟に対応することで、小池は『電機のプロ』へと成長していった。

現場で着実に実績を積み、キャリアアップを果たす。 1
入社後、小池は業務用空調機器の制御盤製作を担当した。小池が所属するチームでは、大手電機メーカーを取引先に持ち、そこから必要な部品類の支給を受け、提示される製品仕様や製造工程などに合わせて制御盤を生産して、納入するのだ。業務用の空調機器は規模が大きいため、生産業務は機械生産ではなく、ほとんどが人の手作業によるものとなる。約2年間、小池はひたすら現場で手を動かし、機械づくりの基礎を体で学んだ。

現場経験を積み、制御盤について十分な知識・技術をマスターした小池は、制御盤の検査業務や、制御盤組み立てに必要なワイヤーハーネスの加工業務を経て、制御盤づくりの工程管理業務を任されることになった。工程管理者の具体的な仕事内容は、取引先との交渉、現場スタッフの管理、納期管理だ。毎月、取引先から送られてくる生産計画を基に、現場のスケジュールやスタッフの配置などを考え、より生産性をアップできるよう、日々の現場をトータルに管理する。また、取引先に出向いて先方の現場の状況を把握し、それに合わせて自社の生産スケジュールを調整したり、品質や納期に関して問題が生じた場合は、取引先との交渉も担う。現場を統率する重要なポジションだ。着実な仕事ぶりと、人あたりのよさや周囲への配慮をかかさない人間性が評価され、小池はキャリアアップを果たしたのだ。

『段取り』の工夫で、不可能を可能に。 2
小池が工程管理者になる前、そのチームは仕事の流れが滞りがちで、残業時間が多いわりに生産性が低く、問題を抱えていたのだ。連日、残業をしているにもかかわらず、納期に間に合わせることができないこともあり、時には取引先の生産ラインがストップしてしまい、催促の電話が鳴り響く事態も生じていた。小池自身もその現場にいたが、特に大きな失敗やミスがないにもかかわらず生産性が上がらない中で感じていたことは、『段取り』の大切さだった。

工程管理者を任されることになった小池は、自身のそうした経験を踏まえ、段取りには特に注意を払うよう心がけた。段取りが悪ければ、スタッフの『手待ち』が増え、作業の流れにロスが生じる。そのため、常にスタッフの動きに気を配り、手があいているスタッフがいれば、その場で原因と対応策を考え、スピーディに対応した。経験の浅い頃は、自分より現場経験の豊富なスタッフから「あの件はどうなっているんだ?」と指摘を受け、自分を情けなく感じることもあった。しかし小池は、「毎日が勉強」という気持ちで、失敗を肥やしに変え、苦境を乗り越えていったのだ。

現場のムードは、工程管理者のキャラクターで決まる。 3
現場のムードは、そのチームの工程管理者のキャラクターによってまったく異なる。小池チームの特徴は伸びやかなところ。どのスタッフも伸び伸びと仕事に取り組み、あいさつや笑顔が自然に飛び出すような、働きやすい職場環境だ。小池の穏やかなキャラクターによるところも大きいが、何より、「この人がトップにいるから、安心して仕事に取り組める」という、小池に対する信頼の気持ちが、伸びやかで居心地のよい雰囲気をつくり出しているのだ。

2年ほど経った頃、小池のチームに大口の特注物件が舞い込んだ。制御盤は通常、月に10〜20台のペースで生産しているが、それは、2ヶ月間で80台ずつ生産してほしいという破格の依頼だった。思案の末、小池は他チームから援助スタッフを送りこんでもらい、その時に抱えていた小口案件を代行してもらって生産体制を整えた。また、生産工程でロスが出ないよう、必要な部品類などはなるべく先回りをして調達。極力現場に出て、生産状況の熟知に努め、何か問題が起きてもすぐに対応できるようにしていった。その結果、スタート時は多少手間取ったものの、残業も出さず、品質の高い製品を無事、納期どおりに納めることができた。

ものづくりが好きだから、現場からは離れない。 4
「現場で実際に作業してみないとわからないことがたくさんある。現場に立って、自分の手で新たなものを生み出したい」と考え、小池は工程管理者としてチーム全体を管理しながら、一スタッフとして日々、現場に立ち、作業もこなしている。それは、小池の仕事に対するモットーであり、かつて現場を離れたが故に職場を去らざるを得なかった自分への悔恨でもある。「今後、チャンスがあれば、電機グループで手がけている他の製品も担当し、ひいては『電子』『化成』『開発』部門でも、自身の手腕を試してみたい」と願う小池。「自分の手でものづくりに関わる仕事がしたい」という願いを持って入社した小池は、仕事を覚えキャリアを積むことで、その存在感とエンジニアとしての輝きを増している。

エピローグ
未経験にもかかわらず仕事を任され、責任のあるポジションを与えられることに、とまどいや気負いを抱かず、常に平常心で取り組んできた小池は、その理由をこう語る。「ここまでやってこれたのは、先輩たちのおかげ。壁にぶつかりそうになったことは何度もあったけれど、いつもぎりぎりのところで先輩たちが手を差し伸べてくれました。だから、壁を壁と思わず、安心して乗り越えられたのだと思います」。

壁を乗り越えるたびに、仕事はどんどん楽しくなっていった。そして、その楽しさを倍増するように、会社はどんどん新しい仕事を任せてくれた。そんな小池自身が感じてきた社風の魅力は、今、小池チームの最大の魅力にもなっている。
「とにかく、ものづくりをしていると楽しいし、自分の手がけたものが形として残るのも、この仕事の大きな魅力です」。

〜仕事で活かした学生時代の経験〜
学生時代は子ども向けのボランティアサークルに所属し、人と接することに魅力を感じていたこともあって、アルバイトではガソリンスタンドのスタッフを経験。接客・サービス業務を通してさまざまなタイプの人と接する中で、対人関係の築き方を学んだ。そのことは現在の取引先との交渉時に大いに役立っている。
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