燃料電池車
水素と酸素を化学反応させて電気を作る、燃料電池を動力源とする車のこと。
ガソリンの場合、燃焼させると有害な排気ガスが発生するが、燃料電池車の場合は、水素と酸素を反応させた結果である水しか排出されない。環境に優しいほか、電気自動車のように充電する必要もないため、代替エネルギー車として現在注目されている。
ただし実用化については、水素を供給するスタンドというインフラ整備を進めなければならないこと、燃料電池がまだ高価であることなどがネックとなっている。今後の進展が期待される分野である。
CVT
Contiuously Variable Transmissionの略で、連続可変トランスミッションのこと。
従来のMT、ATは1速、2速…と段階的にギアを切り替えることで変速するが、CVTは直径を電子制御により変化させることができる、二つの滑車の組み合わせによって駆動力の伝達比を変えるものである。
これによって、ATの場合は加速するとギアチェンジに伴うショックが発生するが、CVTでは切れ目なく、スムーズな加速をすることができる。加えて、燃費効率のよい回転数を維持できるため、燃費の向上にもつながるのである。
アクティブセーフティ
「能動的な安全性」、つまり「未然に事故を防ぐ」という考え方。
「走る・曲がる・止まる」という車の基本性能が優れたものならば、いざという時にも思い通りに車をコントロールでき、安全につなげられるという発想である。具体的には、ブレーキング時のホイールロックを防ぐABS、駆動力をロスなく確実に路面に伝えるトラクションコントロールなど、クルマの基本性能に貢献する機能一般を指す。
ライトやボディ設計によって視認性・被視認性を高めることや、乗員の疲れを低減するインテリア設計、タイヤ性能の向上、サスペンションなどの制御による快適性もアクティブセーフティの考え方に含まれる。
また、基本性能の向上に伴い、車の急速な電子化による高出力化に対応するためのパワーエレクトロニクス技術も重要となっている。
直噴エンジン
シリンダー内に直接燃料を噴射して点火する方式のエンジン。
通常のエンジンの場合、空気と燃料を混ぜた混合気をシリンダー内に噴射するが、このエンジンではまず空気をシリンダー内に取り入れ、その後に燃料であるガソリンを直接シリンダー内に噴射する。
燃料の燃焼効率に優れ、超希薄燃焼(リーンバーン)が可能であるため、燃費が向上するほか、排気ガスもクリーンになる。とりわけアクセル開度を一定に保てる高速走行においては、優れた低燃費を発揮する。
ITS
Intelligent Transport Systemの略で、高度道路交通システムと呼ばれる。
最新の情報技術を用いて、人と車と道路を結び、渋滞や交通事故などの道路交通問題の解消を図る、最先端の交通システム。
リアルタイムの渋滞情報と連動した高度なナビゲーションシステムや、自動料金収受システムであるETCなど、9つの開発分野で構成されており、国内では1995年から政府が中心となって積極的に開発を推進している。
ユニバーサルデザイン
子供から老人まで、あらゆるユーザーの利用しやすさに配慮したデザインのこと。
近年重視され始めた考え方で、工業製品・日用品・町づくりなど、人が関わるさまざまなものを、より使いやすく便利なものにしようというもの。車においては、ボディ・ライト・シート・塗料などの選定、形状決定に影響を与える。
高齢化社会を目前に控えた現在、多くのメーカーがこのユニバーサルデザインを採用したクルマの開発に積極的に取り組んでいる。腰をかがめなくとも乗り降りしやすい大きなドア開口部を設けたり、快適な運転姿勢を保てるインテリア設計をした自動車が注目を浴びている。